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今日観た映画の感想

映画館やDVDで観た映画の感想をお届け

「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」(2015) 感想

ぷらすです。
今回ご紹介するのは、今年公開されたジョニデことジョニー・デップ主演の新作。
『チャーリー・モルデカイ』です。
つい先日、DVDレンタルが開始されたばかりなので、できる限りネタバレのないように感想を書こうと思いますけど、『事前に情報を入れるのがイヤ』という方は、映画鑑賞後にお読みくださいませー。(*´∀`*)

 

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/80326/poster2.jpg?1419390729

 画像出典URL: http://eiga.com/

概要

昨年公開された、ジョニー・デップ主演のドタバタアクションコメディー。
キリル・ボンフィリオリ原作の同名小説が原作。
監督は、ジュラシックパークスパイダーマン(2002年)の脚本を手がけたデヴィッド・コープ

 

あらすじ

イギリスの貴族で裏社会相手にインチキ美術商を営んでいるチャーリー・モルデカイ(ジョニー・デップ)は、イギリス政府に対し800万ポンドの借金を抱え破産寸前という危機的状況に瀕していた。

妻ジョアンナ(グウィネス・パルトロー)と、モルデカイ家に仕えるジョック(ポール・ベタニー)は、何とか破産を免れようと邸宅の美術品を売りに出す計画をたてているのに、当のチャーリーは最近生やした口ひげに夢中。

そんなある日、絵画修復士のブロンウェン・フェルワージーが何者かに殺され、ゴヤの名画が盗まれるという事件が発生。
絵画を盗んだ男が国際テロリストのエミル・ストラーゴ(ジョニー・パスボルスキー)だと判明したため、MI5のアラステア・マートランド警部補(ユアン・マクレガー)は美術品の知識があり裏社会にも顔が利くチャーリーに絵画の捜索を依頼する。
盗まれた絵の行方を追ううち、チャーリーはゴヤの絵の秘密を知る。

 

感想

ネットの感想を読んでいると酷評が多かったんですが、以前同じように評判の良くなかった「ローンレンジャー」はわりと面白かったので、本作も、もしかしたらとあまり期待せずにレンタルしたんですが……。

なんていうか、こう、絶妙に微妙な出来の作品でした。

本作の印象を一言で言うとですね、うーん……。

新鮮な海鮮と地鶏を、濃厚なとんこつスープでしゃぶしゃぶして、キムチ味のつけダレで食べる鍋。

みたいな?

材料は良いものばかりだしキムチ味だから、怒るほど不味くはないんだけど、だからと言って美味しくはないっていう。(伝わりますかね?)

敢えて言うなら、それぞれ別の鍋で食べれば美味しかっただろうに、なんで一緒にしちゃったというね。
なので、観客も一体どういうテンションで本作を観ればいいのか戸惑っちゃうんじゃないかなーと思いました。(僕も戸惑った)

・チャーリーと、モルデカイ家に務める使用人で用心棒のジョックが、(あと嫁のジョアンナも別ルートで)盗まれた絵画を追ううちに、絵画にまつわる秘密が明らかになっていくという謎解きの要素があり。

 ・盗まれた絵画を、テロリスト、アメリカの富豪、MI5、ロシアのマフィアが狙っていて、誤情報のせいでその連中からチャーリーが狙われて、追いつ追われつ騙し騙されのクライムアクション要素もあり。

・もちろん、チャーリーと周りの連中のドタバタコメディー要素もあり。

一個一個の要素は、面白くなりそうな感じがあるんですけど、全部を混ぜた結果、それぞれの良さが相殺されていくっていう。

例えばキャラクター。
召使兼用心棒のジョックは、超強いし自動車やバイクも乗りこなす超有能な男で、チャーリーに対して献身的に尽くすわけですが、それほどの男がチャーリーに尽くす理由が一切描かれないので、なんでそこまで? っていうクエスチョンが最後まで付きまといます。

奥さんのジョアンナもとても有能で、男を手玉に取り情報を集めていくという設定なんだけど、有能な部分の描き方が足りないので本当に有能なの? というクエスチョンが最後まで付きまとうんですね。

アラステア警部補は学生時代の因縁で、チャーリーを目の敵にしてるけど、だからといってそれほど敵対するわけでもないし、それ以外はみんな書き割りみたいで、記号的役割にしか描かれないので誰が誰か覚える前に映画が終わる。

そして、肝心のチャーリーはまったくの役立たず。

でもそれは、役者さんの問題じゃなく、完全に脚本や編集の問題だと思うんです。
面白要素を片っ端から詰め込んではみたものの、情報の整理整頓がまったく出来てない上に、編集のテンポが悪いから全体的に細切れ感があって、なんかいつまでたっても流れに乗っていかないんですよね。

 観客は情報の整理が追いつかないまま、映画がどんどん進んでいっちゃうので、途中からストーリーがどうでもよくなっていくっていう。

主演のジョニデは、キャラものを演じればやっぱり大したもので、役立たずでウザいチャーリーというキャラに、いい感じでトボけた味や可愛げを足していたし、ジョアンナ役のグウィネス・パルトローや、ジョック役のポール・ベタニーとの掛け合いも息が合っていて、面白いシーンもありましたしね。
これ、ほかの役者さんだったら、もっと大惨事になっててもおかしくなかった案件だと思います。

ただね、もう、とにかく全体的にユルい。
わざと狙ってやってるのかなーっていうくらいユルユルです。
多分ですが、70年~80年代のコメディー映画の感じを狙ってるんじゃないかなーと思うんですよね。
「来るか? 来るか!?」と思わせて外す、オフビート? な笑いっていうか。
昔ヒットしたコメディー映画の『ピンクパンサー』的なズッコケコメディー映画を作ろうとしたら、本当にズッコケちゃったみたいな。

関係者的には、ヒットすれば続編も作るつもりだったと思うので、全体的にもっとシンプルに整理整頓して、キャラクター紹介の方にピントを絞ったほうが良かったような気がしました。

個人的にはあまり合わない映画でしたが、ジョニデのキャラクタームービーが好きという人は楽しめるかもですねー。

興味のある方は是非。