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今日観た映画の感想

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「ジョーカーゲーム」(2015) 感想

映画レビュー

ぷらすです。
今回ご紹介するのは、柳広司原作の同名スパイ小説を原作にした映画『ジョーカーゲーム』ですよー!
すでに、漫画化、アニメ化もされてるので、何かのメディアで見た人も多いかも。
僕も原作は読んでいるんですが、日本発の本格スパイ小説の映画化ということで、期待半分、不安半分で観ました!

http://ecx.images-amazon.com/images/I/71KuZ8R3hXL._SL1278_.jpg画像URL:http://www.amazon.co.jp/

概要

柳広司原作の同名スパイ小説。
コミカライズやアニメ化など、様々なメディアミックスを経て、ついに待望の?実写化となった。
監督は伝説の自主制作映画『SRサイタマノラッパー』シリーズの入江悠。
主演は、数々の映画やドラマに出演しているジャニーズの亀梨和也

 

あらすじ

昭和12年日本。
仲間を庇い誤って上官を殺してしまった陸軍士官の青年(亀梨和也)の銃殺刑が執行されようとしていた。
そこに現れた謎の男、陸軍の結城中佐(伊勢谷友介)によって命を救われた彼は、結城中佐が創設したスパイ組織、通称『D機関』の一員として訓練を受けることになり、メキメキと頭角を表していく。

ある日、そんな彼に初めての命令が下された。
「嘉藤次郎」の偽名を名乗り、ドイツ軍に捕らえられたユダヤ人博士が設計した新型爆弾の設計図『ブラックノート』を持ち帰ること。

嘉藤は、ブラックノートを所持しているアメリカ大使アーネスト・グラハムに接触し、『ブラックノート』の在り処を探るが、イギリス、アメリカ、ドイツのスパイもまた、『ブラックノート』を狙っていたのだった。

 

感想

正直、なんとも感想に困る作品でした。
一言で言うと、凄く面白くはないけど凄くつまらなくもないっていう。

ただ、頑張ってるなーとは思いました。
要所要所「お!」となるシーンもあったし、ケレン味もあってルックも中々いい。
特に結城中佐役の伊勢谷さんは結構いい感じに合ってたと思うし、亀梨くんもこの役柄には合ってるように思いました。

ただ、あちこちに辻褄が合ってなかったり、意味がなかったり、展開が乱暴な部分があって、なんとも中途半端な印象になっちゃったなーと。

原作は、D機関に所属するスパイたちを描いた短編連作でスパイ同士の駆け引きや謎解きがメインの作品なんですが、本作はアクションシーンも入って、よりエンターテイメントを意識した作りになってます。
それ自体は悪くないと思うし、原作のままだと地味すぎて映画としては盛り上がらないのも分かるんですよね。

アクションシーンは映画『レイド』の助監督チームが参加していて、中々見ごたえのあるシーンもありました。

ただ、全体的に前述したように、脚本が荒いというか、キャラ設定と行動がどうにもチグハグな感じなんですよね。

まず、亀梨くん演じる青年が冒頭、具合の悪い仲間を庇って鬼軍曹?的な上官を誤って殺してしまい銃殺されかけるシーンなんですが、亀梨くんは上官の頭を車の窓ガラスにぶつけただけなんですよね。

え、そんなんで死んじゃうの? 的な。というか、僕は死んでるって思ってなかったくらいです。
で、銃殺の時に「覚悟は出来ている」と言って目隠しを外させる割には、目をつぶってたりね。それは結局、目隠ししたままだと結城中佐が見えないからという物語上の都合なんですが、じゃぁ、最初から目隠しなしにしとけと。

その後、D機関で彼は驚異的な記憶力を見せたり、目隠しをして銃をバラシたり、一瞬で早変わりしてみせたりと、かなり優秀なはずの彼。
ところが、深キョン演じるメイドに早々に正体を明かすような行動に出たり、深キョン演じる女スパイのハニートラップにまんまと引っかかったり、敵からの逃亡で得意の早変わりを見せるも、変わってるところが敵に丸見えだから全く意味がなかったり、驚異的な記憶力を持ちながら敵のアジトから逃げる時に案内図を壁から引っペがして持って行ったり、その案内図が偽物だったり……。

とんだドジっ子スパイです。

終盤、イギリススパイのアジトで絶体絶命の中逃れる偶然なんとかなる率が高すぎて、単純に運のいいヤツにしか見えなかったりするのもなんだかなーって感じで、一個一個の行動にあまりロジックがありそうでないんですよね。

そういう雑さが響いて、全体的にロジックの部分までが全部後付けみたいになっちゃってカタルシスが得られないというか、「おぉ!」となるはずのシーンも、
でしょうねー」ってなっちゃいます。

とはいえ、決してつまらないわけではなく、前述したように、要所要所で「お!」っとなるシーンもあるだけに、かえって粗が目立っちゃうという、実に惜しい映画なんですよね。

シンガポール・バタム島でロケをして、キャストにも海外の人を多く使ってるので、映像的にもメジャー感もあって、中々いい感じだったし。

むしろジョーカーゲームじゃなく、いっそ別物として自由に作ってくれれば、『そういうモノ』として、もっと素直に楽しめたのかもというのが正直なところです。

そういう意味では、邦画の限界も感じつつ、未来の可能性も感じた一作でした。

興味のある方は是非!

余談ですが、深キョン演じる女スパイとの濡れ場や深キョン演じる女スパイの拷問シーンで、おっぱいの一つも出ないのはいかがなものかなーと思いました。

 

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