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『40歳の童貞男』(2006) 感想

ぷらすです。
今回ご紹介するのは、2005年に制作された米映画『40歳の童貞男』ですよー!
最初「またテキトーな日本語タイトルつけちゃってもー…」と思ったら、原題も『The 40 Year Old Virgin』でそのまんまでしたw

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画像出典元URL: http://www.amazon.co.jp/

概要

『フォックスキャッチャー』のジョン・デュポン役で、第87回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたスティーブ・カレル主演のコメディー映画。

40歳になっても童貞の男が、会社の同僚のアドバイスと協力を得ながら童貞を捨てるまでの物語を描く。
俺たちニュースキャスター』他、多くの映画の脚本や製作に携わってきたジャド・アパトーの監督デビュー作でもある。

 

あらすじ

家電量販店の店員アンディ(ステーブ・カレル)は、真面目で人当たりも良く同僚からの評判も良いが、オタク趣味で40歳になっても童貞という秘密を抱えていた。

ある日、同僚の誘いでポーカーに参加したことで、同僚に秘密がバレてしまったアンディー。
同僚たちはアンディーの童貞卒業のため、それぞれの経験をもとにアドバイスや協力をするようになる。

そんなアンディーの勤める店に、ある日、向かいでネットオークション代行の店を経営しているトリシュ(キャサリン・キーナー)という女性が客としてやってくる。
二人は惹かれあい、徐々に距離は縮まっていくが……。

 

感想

本作は一言で言うならTha✩ボンクラ映画です。

主人公のアンディーは、真面目で人当たりも良く、仕事もできるけれど過去の失敗から童貞をこじらせてしまったボンクラです。
最初は頑張っていたけれど、ある時からは女性との付き合いを諦めて、余った時間をヒーローのフィギア収集やゲームに費やしてそれなりに充実した日々を送っています。

そんな彼の秘密を知った同僚たちは、アンディーの童貞卒業のため各々自分の経験からアドバイスをするんですが、こいつらがまた揃いも揃ってボンクラ揃いなんですね。

キャル(セス・ローゲン)は、人並みにHの経験はありますが、大麻ばっかり吸っててお店に置いてあるテレビを見ながら勤務中オナニーするようなボンクラ。

デビッド(ポール・ラッド)は、まぁまぁ2枚目ですが、2年前に別れた超ビッチな彼女が忘れられず、ストーカーをしているボンクラ。

ジェイ(ロマニー・マルコ)は、口が上手く行動的ですが、浮気がバレて彼女に振られかけるボンクラ。

そんなボンクラ三人組なので、アンディーへのアドバイスもテキトーで調子っぱずれな、モノばかりです。

そんな彼らのアドバイスに従ったアンディーは、ベロベロに寄った女にゲ〇をかけられ、ニューハーフ相手に童貞卒業しそうになり、ワックス脱毛で死ぬほど痛い目に合わされと散々な目に遭うわけです。

そんなアンディーのもとに現れたのが、彼の勤める家電量販店の向かいでネットオークション代理の店を経営する同年代の女性 トリシュ。

ポジティブで落ち着いた雰囲気を持つ彼女に、アンディーは惹かれていくわけですが、そこは童貞をこじらせ続けて40年ですから、中々一上手くはいかない上に、彼女にも、ある秘密がある……というストーリーです。

オタクで童貞という、紋切り型とも言えるキャラクターのアンディーですが、彼は別にコミュニケーション不全でもなく、ファッションはダサいけど見た目はそんなに悪くないんですね。(実際女の子にもモテる)
なので、実はオタク側の人間ではないんです。

そんな彼がオタク趣味にハマり、性的なことに対して極端に奥手で、嫌悪感や恐れにも似たような感情を持っているのは、実は幼少時代に母親にセックスやオナニーは悪いこと強く教えられ(敬虔なカトリックの家庭だった?)、代わりにオモチャを沢山買い与えられていたという過去が原因の一つですが、この件は本編では描かれていません。(映像特典の未公開シーンで見ることができます)
多分、あまりにベタすぎるのでやめたんでしょうね。

3バカは、やってることや言ってることはトンチンカンですが、アンディーのためを思い本気でアドバイスしたり行動するし、彼らに(無理やり)連れ出されることでアンディーの世界は広がっていきます。

逆に、アンディーの素直でまっすぐな様子に3バカも影響されていき、ある出来後を境に、アンディーと3バカの見解が入れ替わるこじれっぷりも本作の面白ポイントだったりします。

映画の大半が下ネタとボンクラな会話で出来ている本作ですが、その本質は4人のボンクラが『愛』に目覚める物語なんですね。

いや、彼らの話の内容は思春期のボンクラ中学生のままで、観ながら「そうそう、男はいくつになってもボンクラなままなんだよねー」とか思っちゃうんですけどね。

そういう意味で、本作は『オッサンのボーイミーツ映画』と言えるかもしれません。

正直コメディーで116分はちょっと長いし、会話のほとんどは下らない下ネタばっかりで中弛みするシーンもありますが、愛すべきボンクラ映画だと思います。

興味のある方は是非!!!

 

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