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「ウォンテッド」(2008) 感想

ぷらすです。
今回ご紹介するのは、2008年に日本公開されたアクション映画『ウォンテッド』ですよー!
人気コミックの実写化です。

ど派手なアクションとトンデモ設定(褒め言葉)、アンジェリーナ・ジョリーのドS姐さんっぷりが突き抜けた作品でした!

 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/81G3fP4BKcL._SL1500_.jpg画像出典元URL:http://www.amazon.co.jp/

概要

マーク・ミラー&J・G・ジョーンズによる同名グラフィックノベルを実写化。
平凡で気弱な青年が、超一流の暗殺者に成長する様子を描く。
監督は『ナイト・ウォッチ』で注目を浴びたカザフスタン出身のティムール・ベクマンベトフ。主演は『X-MEN ファーストジェネレーション』『~フューチャー&パスト』で若き日のプロフェッサー・Xを演じたジェームズ・マカヴォイ

 

あらすじ

ウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)は上司にいじめられ、友達に恋人を寝取られても何も言えないような気弱な青年。
そんなある日、いつものドラッグストアに精神安定剤を買いに来た彼は、謎の男に命を狙われたところを、超美人暗殺者フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)に救われる。

そして、彼女の所属する暗殺秘密結社『フラタニティー』のボス、スローン(モーガン・フリーマン)に聞いた『真相』にウェスリーは驚愕。

彼が赤ん坊の時に家を出た父親は、フラニティーNo1の暗殺者であり、組織を裏切った暗殺者クロス(トーマス・クレッチマン)に殺され、クロスは息子のウェスリーの命も狙っているという。

亡き父の仇討ちと平凡な日常からの脱却のため、ウェスリーはフラニティーの暗殺者になることを決める。

 

感想

あらすじを読んで頂ければ分かるように、ゴリゴリの中二映画ですw

劇中登場する『フラニティー』は紡績(機織り)職人によって1000年以上前に結成された由緒正しい秘密結社です。
しかも彼らは誰かの依頼や自分たちの利益の為に暗殺を行っているのではありません。
ある機織り機で織られた布の織り目を解読し、浮かび上がってきた人物を暗殺する秘密結社というか、ある意味カルト集団。(横糸と縦糸の具合から2進法で人物の名前を読み取る?)

神の意思によって選び出されたターゲットは、そのまま放っておくと大変なことを仕出かす。世界の秩序を守るためそれを事前に阻止するのが彼らの仕事というわけ。(劇中ではヒトラーを例に出して話してました)

そしてフラニティーに所属する暗殺者には、それぞれ得意分野があるんですね。

ガンスミス(コモン)は、文字通り銃器のプロフェッショナルだし、ブッチャー(ダト・バフタゼ)はナイフ使い。
リペアマン(マーク・ウォーレン)は、拷問専門家で、Xターミネーター(コンスタンチン・ハベンスキー)はどんなケガでもたちどころに治す薬湯の管理者でネズミ爆弾の使い手。

アンジェリーナ・ジョリー演じるフォックスは、オールラウンダーの暗殺者で新人の教官。そして、そんな組織をまとめ上げるのがモーガン・フリーマン演じる、リーダーのスローンです。

もちろん主人公ウェスリーにも特殊技能が備わっていいます。
彼は、自分をパニック障害だと思い込んでいますが、実は心臓の鼓動が早まりアドレナリンが多量に分泌されることで、遠くの小さな標的をズームアップして見ることが出来たり、周りの動きがスローに見えたりするという父親譲りの能力の持ち主というわけです。

ちなみに彼らの必殺技は、腕を振りながら引き金を引くことで銃の弾道を自在に曲げて、物陰に隠れた的も撃ち殺すという変化球ならぬ変化弾ですよ!

どうですか!? この溢れ出る中二感!

もちろん、神のお告げで暗殺している彼らの報酬はどこから出てるんだとか、銃身の中で回転する弾丸は腕を振っても結局真っ直ぐしか飛ばないとか、どんなに鍛えても生身の体で(しかもビルのガラスを突き破って)道路を挟んだ向かいのビルに飛び移るのは無理だろうとか、ツッコミ始めればキリがないですが、監督はそういうリアリティーにこだわらずに、スローモーションや早回しCGを多用して、むしろアニメ的な映像に近づけているように感じました。

個人的にあまり凝りすぎて五月蝿い映像の作品は苦手なんですが、本作に限っては凝りまくった映像表現が、物語自体の突拍子のなさや、キャラクターのマンガ感、アンジェリーナ・ジョリーの作り物っぽい美しさを映画の世界観に違和感なく馴染ませる効果があったように思います。

あと、本作はアメリカっぽくないというか、アジア的な価値観で作られてるようにも感じました。
主人公は気弱なボンクラ青年ですが、自分の置かれている環境に常に違和感を感じ、本当の自分は別にあるんじゃないかと思ってるような中二病をこじらせたキャラですし、そんな彼が美人でドSな師匠について特訓の末に、持って生まれた才能を発揮し、本当の自分になっていくという物語の流れが何だかアジア的というか、日本の中二アニメ的だなーと。

そこは原作通りなのかもしれないし、もしかしたら監督がカザフスタン出身という事も関係してるかもですが。

ともあれ、2時間弱の間、アクションに次ぐアクションで退屈する隙のないトンデモおもしろ映画でしたよ。
グロいシーンもあるので、万人にはオススメ出来ませんが、何も考えずにアクションを楽しみたいという人には丁度いい娯楽映画なんじゃないかと思います。

興味のある方は是非!!

 

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