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「銀河ヒッチハイクガイド」(2005) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、2005年公開のSFコメディー『銀河ヒッチハイクガイド』ですよー!
ネットで感想を読んでみると、好き嫌いがハッキリ別れる本作ですが、個人的にはかなり面白かったですよ!

http://ecx.images-amazon.com/images/I/61X9JE7FA2L.jpg
画像出典元URL:http://www.amazon.co.jp/

概要

イギリス人脚本家、ダグラス・アダムスが書いたスラップスティックSFコメディーの実写映画化作品。
1978年のラジオドラマからスタートし、ノベライス(1979年 - 1992年)→テレビドラマ化(1981年)→ゲーム化(1984年)→DCコミックでマンガ化(1993年 - 1996年)→舞台化を経て、2005年に実写映画化された、息の長くカルト的を誇る人気シリーズ。

監督はガース・ジェニングス、主演は『ホビット』シリーズのマーティン・フリーマン

 

あらすじ

銀河系バイパス工事のため、地球が破壊されてしまうが、たまたまベテルギウス星系の小さな惑星で生まれた宇宙人フォード(モス・デフ)の親友だったアーサー・デント(マーティン・フリーマン)は彼の『ヒッチハイク』によって辛くも命を救われる。
しかし、二人が乗り込んだのは地球を破壊しにきたヴォゴン星人の船。
ヴォゴン星人は官僚的な性格で融通がきかずヒッチハイカーが大嫌い。
そんなヴォゴン星人に発見され捕まった二人は、『拷問』された挙句に船外追放で宇宙に放り出されるハメに。
しかし、宇宙空間に放り出された瞬間、二人は奇跡的に一隻の宇宙船に救助される。
その船にいたのは、フォードの親戚で宇宙大統領のザフォド(サム・ロックウェル)と、数日前のパーティーで彼にナンパされた地球人の美女トリシア(ズーイー・デシャネル)だった。
ザフォドは『ある目的』の為にマグラシアという星に向かう最中で、アーサーとフォードの二人も一緒にマグラシアい向かうハメになるのだった。

 

感想

書評家で翻訳家で評論家でアンソロジスト大森望さんによれば「バカSFの歴史に燦然と光り輝く超弩級の大傑作」(Wikiより)であり、カルト的人気を誇る本シリーズですが、僕は残念ながら原作未読で、SFに対してもあまり詳しくありません。
そんな僕が、本作を観てまず思ったのは「あーイギリスっぽいなー」とw

随所に入るナレーションの皮肉や、バタバタと言葉を重ねてそのナレーションと少しずらしたアニメーションで笑いを取りに来る感じとか。
あまり登場人物が叫んだり騒いだりしないオフビートな感じとか。

その一方で「昔のハリウッドコメディーっぽい」懐かしさもあるんですよね。
ナンセンスが過ぎて、シュールの領域まで行っちゃってる感じとか。(伝わりにくいかな)
僕が子供の頃に観た、スパイやホラーのパロディーコメディーにはよくあったんですよねー。ストーリーに笑いが入ってるんじゃなくて、笑いのオマケでストーリーがついてる感じの作品。(『感じ』ばっかだなw)

本作は、イルカのミュージカルという中々衝撃的なオープニングから始まります。

そして、場面変わって主人公アーサーの家。
アーサーが朝の支度をしていると、地響きとともに多くの重機が家の前にやってきます。アーサーの家はバイパス工事の通り道に建ってるんですね。

ブルトーザーの前に寝転んで抗議するアーサーのもとに、親友フォードが大量のビールをもってやってきます。
実は彼は宇宙人で、彼が言うには銀河バイパス工事のため、12分後に地球は破壊されるとアーサーに告げ、そしてその予告通り、世界中の人々の命乞いも虚しく地球は破壊されてしまいますが、アーサーとフォードは銀河ヒッチハイク(フォードの指輪の力で宇宙船に乗り込めるらしい?)で、辛くも地球を破壊しに来たヴォゴン星人の船に忍び込むことに成功します。

この、ヴォゴン星人っていうのは猪っぽい宇宙人で、冷徹に命令を遂行する宇宙人でいわば銀河系の官僚です。
しかも、ヒッチハイカーが大嫌いな彼らは、アーサーとフォードを発見・捕縛すると、自作の詩を聴かせる(ヴァゴン星人の詩は宇宙で3番目に酷いらしい)という『拷問』(ジャイアンリサイタル的な)にかけた挙句に宇宙船から放り出されてしまいますが、運良く通りかかった宇宙船に助けられます。
その宇宙船は、フォードの親戚で銀河大統領のザファドが『ある目的』のために『自分を自分で』誘拐したついでに盗んだ高性能宇宙船 なのです。
しかも同乗してるのは数日前に、アーサーがナンパ中にザファドに横取りされた(というかトリシアがアーサーをフッて、ザファドについていったんだけど)地球人女性トリシア。

アーサーはトリシアにフラれながらも未練タラタラで心境は複雑。
グチグチイヤミ攻撃とかしちゃいます。

アーサー器小さいよ! そんなだからフラれちゃうんだよ!

そんなこんなで、5人+欝型ロボットのマービンは、『大統領誘拐犯』を追う副大統領のケストゥラー(アンナ・チャンセラー)率いるヴォゴン星人の追跡を交わしながら、目的の星マグラシアを目指すわけです。

ここまでで、何言ってるのか分からない部分がかなりあったと思いますが、僕も分からないから大丈夫ですw

本作がどのくらいSF考証に則ってるのかは僕にはよく分からないんですが、本作を観るにあたって、知っておいたほうがいいことを一つだけ。

劇中、銀河系古代文明人が超スゴい巨大コンピューター”ディープ・ソート”へ問いかけた「人生、宇宙、全てに対する答え」に対して出た答えが42で、詰めかけた観衆から大ブーイングが起こるシーンがあって「何のこっちゃ??」と思ったら、

「人生、宇宙、全てに対する答え」をGoogleの電卓機能に入力すると、その答えが「42」になるそうで、↑のシーンはそのパロディーなんだそうです。

ネットで感想をチェックすると評価は真っ二つなんですが、僕はこの映画結構好きでした。確かにストーリーはハチャメチャで中だるみするところもあったりしますが、映像がやたら豪華でメジャー感があるんですよね。あの映像だけでも観る価値はあると思いますよ。

興味のある方は是非!!

 

11/14追記
文中に「人生、宇宙、全てに対する答え」に対して出た答えが42~について、Google電卓機能の答えのパロディーと書きましたが、コメントで、この映画が元ネタでGoogleの方がパロディー(というか遊び心)にしているというツッコミを頂きました。(/ω\)ハズカシーィ
考えたら、原作はネットが発達するよりずっと前に書かれてるんですもんねw
お恥ずかしい限りです。(〃ω〃)>
という訳で、お詫びして訂正いたします。