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「マッドマックス」(1979) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、1979年のオーストラリア映画「マッドマックス」ですよー!
今年5月に日本公開され、未だにあちこちの劇場公開され続けているモンスター映画、「マッドマックス 怒りのデスロード」に続くシリーズ第1弾です!

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画像出典元URL:http://www.amazon.co.jp/

概要

低予算ながら、荒廃した近未来という設定や激しいカーアクションで大ヒットしたアクション映画。
監督ジョージ・ミラー&主演のメル・ギブソンの出世作となり後にシリーズ化された。

スタントマンによるアクション・シーンでは、無謀な撮影により2名の死者が出たと実しやかに噂され、DVDの特典映像でもそのように書かれているが、グース役のスティーヴ・ビズレーや元撮影スタッフなどのインタビューなどでは否定されている。

 

あらすじ

暴走族による凶悪犯罪が多発する近未来。

暴走族専門の特殊警察「M.F.P.(Main Force Patrol)」から、追跡用に改造されたパトカー「インターセプター」を奪って逃走中の凶悪犯ナイトライダー(ヴィンス・ギル)は、「M.F.P.」に所属する腕利き警官マックスに追跡され逃走中運転を誤って事故死。

この事件をきっかけに、マックス(メル・ギブソン)はナイトライダーが所属しボスのトーカッター(ヒュー・キース・バーン)率いる暴走族に命を狙われることに。

相棒のジム・グース(スティーヴ・ビズレー)は暴走族の策略によって焼死。更には愛する妻ジェシー(ジョアン・サミュエル)と息子の命まで奪われたマックスは怒りに燃え、M・F・Pから無断で持ち出したモンスターカー『V8インターセプター』を駆って復讐を始める。

 

感想

本作は、シリーズ第三弾『~サンダードーム』(1989) 以来27年ぶりの今年5月に公開され、世界中で熱狂的な支持を受けている映画『マッドマックス 怒りのデスロード』へと続くマッドマックスシリーズ始まりの物語です。

マッドマックスというと、文明が破壊された世紀末的世界観を想像する人も多いかと思いますが、実はそれは『マッドマックス2』以降の世界観で、本作はその予感を含んではいるものの、警察や病院、司法など、まだ辛うじて秩序が保たれた近未来。
いわば世紀末前夜の世界が舞台となっています。

噂では監督のジョージ・ミラーは当初、本作を現代劇として作る予定だったのが予算が足りず、オーストラリア郊外でのロケーションをそのまま違和感なく使うべく『適度に』荒廃した近未来という設定にしたんだとか。

真偽は分かりませんが、その設定が爆発的ヒットに結びつき、後に続く本シリーズの骨格となっていることを考えれば、まさに結果オーライと言えるでしょう。

本作ではまだ、世界的な石油資源枯渇を招く世界大戦直前の世界ですが、石油資源は減り、経済は破綻し、社会の秩序を守る公的機関が疲弊している世界観が、例えば警官の装備や服装。「M.F.P.(Main Force Patrol)」に流れる所内放送や無線、人々の暮らし向きやセリフのやり取りなどで、それとなく分かるように作られていて、その辺のディテールの細かさはさすがジョージ・ミラーと唸ってしまいます。

本編の内容が大切な人を奪われた男の復讐譚というシンプルすぎるほどシンプルな物語でありながら、本作が爆発的にヒットしたのは、当時の人々が不安に感じていた第三次世界大戦や石油資源枯渇という問題を取り込んだリアルな世界設定と、圧倒的なカーアクション。
また主人公マックスが暴走族を追いつめる為に駆る『V8インターセプター』のクールなデザインによって、映画全体の厚みが増してるからだと思います。

とはいえ1978年制作で、さらにジョージ・ミラーも監督デビュー作ということで、映像的にも物語的にも粗さが残っているし低予算ゆえのB級感は否めません。

が、

その後のシリーズに続く『伝説の始まり』でもあり、当時の多くの人々に与えた熱狂と影響を考えれば、やはり規格外の作品であることは間違いないです。

古い作品なので少々見づらい部分もあるかもですが、『~怒りのデスロード』を観てショックを受けた人は、そのルーツを遡ってみるのも面白いかもですよー!
ちなみに本作のラスボス トーカッターを演じているのは、
みんな大好き イモータン・ジョーのヒュー・キース・バーンですしね!

V8!V8! V8!

興味のある方は是非!!!

 

マッドマックスシリーズ▼