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「スター・ウォーズ エピソード4/新たな希望」(1978) 感想

ぷらすです。

もうすぐ『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』が公開されますね。
さすが、超ビックネームの作品が公開されるとあって、世界中の熱量が日に日に上がってる感じがします。

今回ご紹介するのは、そんなスター・ウォーズシリーズ伝説の幕を開けた記念すべき第一弾作品『スター・ウォーズ エピソード4/新たな希望』ですよー!

僕も一応全作品観てはいるものの旧三部完結編の『EP6/ジェダイの帰還(復讐)』から32年。
新三部作完結編の『EP3/シスの復讐』から数えても10年経っているので、正直記憶も曖昧でして。

なので今回は『EP7』に向けて復習の意味も込めて、旧三部作を観直してみようと思いますよー!

 

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概要

1977年にアメリカ公開された、ジョージ・ルーカス監督・脚本・製作総指揮による、言わずと知れたSFアクション超大作の第一弾。

公開時のタイトルは『スター・ウォーズ』のみで副題はなかったが、世界中で大ヒット、後にシリーズ化が決定し上記のタイトルに変更された。

出演は、マーク・ハミルハリソン・フォードキャリー・フィッシャー

 

あらすじ

「遠い昔、はるか彼方の銀河系で…」

ジェダイの騎士の滅亡により、かつて平和だった銀河系は銀河帝国の恐怖政治による圧政下にあった。
銀河帝国はさらに自分たちの支配を強めるべく宇宙要塞デス・スターを開発。完成は間近だった。

そんな中、打倒帝国軍を掲げる反乱同盟軍のスパイがデス・スタの極秘設計図を密かに盗み出す事に成功。
銀河帝国皇帝パルパティーンダース・シディアス)は、最も信頼を置く部下ダースベイダー(デビッド・プラウズ/声ジェームズ・アール・ジョーンズ)に設計図奪還と同盟軍本拠地の早期発見を命じる。

そして同盟軍の指導者の一人レイア・オーガナ姫(キャリー・フィッシャー)はオルデランへ帰還中、帝国軍の戦艦に襲撃され輸送船は拿捕される。激しい戦闘の最中、レイアは養父の友人でジェダイの生き残りオビ=ワン・ケノービアレック・ギネス)に助けを求めるべく、ドロイド(ロボット)のR2-D2に救援メッセージとデス・スターの設計図を託し、R2-D2は相棒のC-3POと共に船から脱出する事に成功する。

そして2体を乗せた脱出ポッドは、辺境の砂漠の惑星タトゥイーンに漂着。
しかし2体は現住生物ジャワに捕獲されバザーに出されてしまう。

そんな2体を購入したのが、この星で細々と農業で生計を立てている叔父・叔母と暮らすルーク・スカイウォーカーマーク・ハミル)。

ふとしたキッカケでR2-D2に収録された、レイア姫からオビ=ワンへの救援要請映像を見たルーク。
翌日、脱走したR2-D2を探しに出たルークは、危険な目にあったところを偶然オビ=ワンに助けられ、彼がジェダイの生き残りであることを知る。

しかし、2体の捜索の手は既にこの辺境の惑星へも及び、ルークはオビ=ワン、運び屋のハン・ソロハリソン・フォード)&チューバッカ(ピーター・メイヒュー)と共に旅立つ。

 

感想

…の前にちょっと前置き。

一応、スター・ウォーズ劇場版は全て観ているものの、実は僕の熱量はそれほど高くありません。
本作を観たのは、まだ小学生の時で、その後『帝国の逆襲』『ジェダイの帰還』(当時は「ジェダイの復讐」というタイトル)を観てから『エピソード1/ファントム・メナス』まで16年の間が空いてるので内容も曖昧にしか覚えてないし、『EP1・2・3』は、内容はともかく結末はすでに分かってる訳でそれほどテンションが上がらなかったんですよね。

とはいえ『スター・ウォーズ』を観ることは映画ファンとしての『嗜み』ですから、当然『EP7』は観る予定だし、どうせ観るなら楽しく観たほうがいいよね!
ということで、12月18日の『EP7』公開前に、せめて旧三部作(EP1~3)を観直しておこうと思い立ち、とりあえず第1作である本作を観てみました。

ここから感想

1978年公開の作品ですから、今の映画に比べれば映像のショボさはどうしても感じてしまいます。
しかし、まだCGがなかった時代に、これだけクオリティーの高い作品を作り上げるルーカスは、やっぱマジすげえっす
観直して、改めてルーカスの偉大さに気づきましたよ。
ルーカス・マジ・リスペクト。

僕は今回プレーヤーの調子が悪くてDVDで観たんですが、多分ブルーレイなら映像特典でメイキングが入ってるかもなので、観られる環境の人はそっちで観たほうがいいかも。メイキングは昔観たことあるけど見応えありますよー!

物語自体は、中世の騎士物語がベースの非常にシンプルな物語です。
なので、子供が見ても内容が分かる。
だからこそ、全世界で爆発的にヒットしたんでしょうね。

世界観の構築

本作は一応カテゴリー的にはSFですが、どちらかといえばスペースオペラだし、もっと言えば舞台を宇宙に置き換えたファンタジー物語でもあるんですよね。
ルーカス版『指輪物語』的な。(『ウィロー』のことは言わない約束よ!)

さらに、ジェダイの人たちには騎士の精神と武士道の精神が混在してる和洋折衷の設定なので、アジア圏の人々に愛されるのもよく分かります。

ルーカスの凄いところは、そうしたあらゆる価値観や各ジャンルの物語の世界観を、『スター・ウォーズ』っていう一つの鍋で煮込んでまとめて、新たな世界を構築たところなんじゃないかと思います。

あと、これもよく言われることですが、スピルバーグの『ジョーズ』とルーカスの『スター・ウォーズ』が、それまでB級(小さなプロダクションが低予算で作る)と言われてたジャンル映画を一気にメジャーに押し上げた事も、彼らの先見の明あればこそなんだろうなーなんて思いますねー。

キャラクターとデザイン

キャラクターも色分けがハッキリしてて、それぞれが魅力的です。
ルークはザ・主人公
田舎でくすぶりながら、いつか都会に出て一旗揚げようと夢見る平凡な少年です。
しかし、実は特別な出自を持った運命の子。
だからこそ、彼に感情移入して観る少年も多かったんじゃないかと思います。
そんな彼は様々な出会いと運命によって能力が覚醒していくという、今風に言うなら中二系ラノベの主人公のようなヤツで、世界中のボンクラの頂点に立つ謂わばボンクラ王子です。

ハン・ソロはクールな男。
ガッチャマンで言えばコンドルのジョー的な立ち位置のクールなヤツで、金額次第で密輸品だって運ぶ、己の腕一本で稼ぐアウトロー
でも根はいいヤツで実はお人好し。異種族のチューバッカとバディーを組み、組織に所属する飼い犬になるくらいなら、自由な野良犬でいたいという、男子の憧れを体現したようなキャラクターです。

レイア姫ツンデレ
勝気で生意気。帝国の怖いおじさんにも臆しないし、騎士に助けられるだけの『カワイイ女の子』じゃなく、グングン前に出て彼らと対等でいようとするお転婆娘です。
まぁ、ハン・ソロとルークが一目惚れするほど美人なのか問題は公開当初からずっと囁かれ続けてますが。

キャラクター&デザイン&構成

そんな彼らを取り巻くキャラクターたちもそれぞれに魅力的だし、宇宙船や武器のデザインも画期的でカッコイイし、音楽も素晴らしい。
物語的にも、例えば中盤のデス・スターの中での攻防は3つの分岐した(オビ=ワンとルーク&レイア&ハン・ソロ&チューバッカR2-D2&C-3PO)複雑な流れを交互に観せながらもちゃんと整理されてて分かりやすいのは、ルーカスの監督としての腕なのかなーと思います。

もちろん今見れば、所々「ん?」ってなる場面もなくはないですが、やっぱり面白いんですよねー。

興味のある方は是非!

▼これさえ読めば『エピソード7』も大体わかる(ハズ)解説を書いてみました▼

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