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今日観た映画の感想

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「たまこラブストーリー」(2014) 感想

映画レビュー

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、京都アニメーション製作で2013年1月から3月まで放送されたテレビアニメーションたまこまーけっと」の劇場版『たまこラブストーリー』ですよー!

先日の『境界の彼方』をレンタルした時、本作をまだ見てないことを思い出して、今回あわててレンタルしてきましたー!

 

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/79704/poster2.jpg?1396887484
画像出典元URL:http://eiga.com/

概要

製作で2013年1月から3月まで放送されたテレビアニメーションたまこまーけっと」の劇場版。
テレビ版では殆ど描かれなかったヒロイン たまこと幼馴染の少年 もち蔵の恋愛に焦点を当てて描く、実質的な最終回。
監督はテレビ版に引き続き、京都アニメーション所属の山田尚子
ヒロインたまこの声を洲崎 綾、もち蔵を田丸 篤志がそれぞれ演じる。
また、本編前にテレビ版で登場した謎の喋る鳥デラ・モチマッヅィ、メチャ・モチマッズィ、チョイ・モチマッヅィの短編「南の島のデラちゃん」も挿入されている。

 

あらすじ

高校3年生の春。
いつまでも変わらないと思っていたたまこ(洲崎 綾)だったが、友達がそれぞれ、将来を見据えた進路を考え行動を始めていた事を知る。
一方、「うさぎ山商店街」で餅屋を営むたまこの実家向かいに生まれ、赤ん坊の頃からずっと幼馴染だったもち蔵(田丸 篤志)は東京の大学への進学を決め、その事とたまこへの恋を告白しようとタイミングを伺っていたのだが…。

 

感想

その前に

本編感想の前に、テレビ版「たまこまーけっと」についてざっくり説明させてもらいますね。

本作は、まるで昭和の面影そのまま時間が止まったような『うさぎ山商店街』にある餅屋「たまや」の娘 たまこの元に、ふとした事から謎の喋る鳥デラ・モチマッヅィと出会う事から始まるドタバタを描いた、京都アニメーション制作の日常系深夜アニメです。

監督は「けいおん!」の山田尚子さんで、原作はなく完全オリジナル脚本のアニメーションとして制作された異色作でもあります。

デラの正体は南の小国のメチャ・モチマッヅイ王子の嫁探しであり、その候補として選ばれたのがたまこ。果たしてたまこはどうするのか。

というエピソードを縦軸に、商店街の人々とのふれあいや、友達で同じバトン部部の常盤 みどり(金子 有希)、牧野 かんな(長妻 樹里)、同級生でバトミントン部の朝霧 史織(山下 百合恵)との日常、幼馴染のもち蔵のたまこへの片思いなどのエピソードを描く全12話の『ご近所ファンタジー』です。

本作はその後日談。
たまこの嫁入り騒動も収まり、高校三年生を迎えた たまこともち蔵の恋の行方に焦点を当てた、実質上の最終回と言える作品です。

ここから感想

83分の上映中のうち、ほぼずっっっっと、もどかしい気持ちにさせられる映画でしたww

京アニが製作する日常系作品のヒロインの多くは、精神年齢が低めに設定されてるんですが、本作のヒロインたまこも例外ではなくて、もち蔵の方も中学生くらいの純情さなので、なんかこう、とても高校生の恋愛とは思えないくらいもじもじしたやり取りが続きますw

そのへんはいわば、深夜アニメのお約束のようなもので、僕みたいに深夜アニメに慣れきってるオタクには萌え要素としてすんなり受け入れられますけど、一般の方にはちょっと受け入れ難いかもなーと思いながら観ていました。
また、本作はそのままテレビ版の続きでもあるので、テレビ版を観てない人にはちょっと乗り切れないんじゃないかなーとも。

たまこの成長物語

本作の構造として、『変わらない日常』の象徴として描かれているのが、たまこともち蔵が住む『うさぎ山商店街』です。
たまこやもち蔵を赤ん坊のころから知っている商店街の人々はとても暖かく、いわば、たまこにとって商店街は守られるべき子供でいられる卵の中のような場所なんですね。

テレビ版では、そんな卵の中でたまこが見る夢の中のようなファンタジーな物語だったのに対し、本作ではもち蔵との恋を通して卵の殻をやぶって大人の女性への第一歩を踏み出すたまこの成長譚になっています。

メタファーとしての小道具たち

たまこの成長を示すメタファーとして、本作では様々な小道具が登場します。
その中でも特に印象的なのは、バトン、糸電話、カセットテープです。

糸電話はテレビ版の時から登場するアイテムで、家が向かい同士のたまこともち蔵が二人で話す道具。たまこの母親が急死したとき、もち蔵がたまこを励ますために作ったもので、二人の子供時代の繋がりを示すメタファーとして、テレビ版、本作の重要なシーンに使われています。

バトンは、本作で揺れ動くたまこの心のメタファーとして登場。
元々、バトンのキャッチが苦手だった たまこですが、もち蔵に告白されて以降、空中に投げたバトンを受け取ることが出来なくなってしまうんですね。
これは、子供の頃から兄妹のように育ったもち蔵の変化や、変わらないと思っていた日常が少しづつ変わっていって、自分だけが取り残されいるような たまこの不安のメタファーです。

カセットテープの中には、たまこの父が学生時代に亡母に送ったラブソングが録音されていて、そのエピソードはテレビ版で放送されています。
本作では、このカセットが たまこの背中を押す役目をします。

残念ポイント

テレビ版からずっと観てきた僕としては、本作は『最終回』として申し分ない出来だった…と言いたいところなんですが、残念ながら100点とはいかなかったですねー。

一つは、たまこたちが参加するコンテストでのバトンのシーン。
もち蔵に告白されてからずっと、バトンキャッチに失敗し続けてきた たまこですが、あるキッカケで成長を遂げた事を示す重要なシーンだったんですが、その手前で親友のみどりに「今日は出来そうな気がする」的な事をたまこに言わせてしまってるんですよね。

そして、目玉となるハズの、このバトンのシーンも他のシーンとそれほど大差ない平坦なシーンになってしまっているのが、個人的にかなり残念でした。

あそこは、余計なセリフは入れずに、バトンの演技を通しで(動きだけで)見せたほうが絶対良かったと思うし、バトンキャッチのカットもグッと盛り上がったような気がするんですよね。

他にも重要なシーンでセリフ過多なところがちょいちょいあって、気になってしまったのが残念でした。
テレビ版だったらそれでも良かったんですが、劇場版はやっぱ劇場版としての表現を見せて欲しかったなーというのが正直なところでしたねー。

でも、全体的には満足のいく作品だったし、普段はコンタクトのたまこが家ではメガネをかけてるとか、女の子たちのちょっとした仕草とか髪の毛とか、「カタジケナイ」とか、特にラストシーンは最高で、

萌え死ぬんじゃないかと思いました

テレビ版の時から賛否が分かれる作品だったし、京アニが日常系路線から別の路線へ移行しようと試行錯誤を始めた次期の作品でもあり、そういう意味でちょっと損している部分もあると思うんですが、個人的にはすごく好きな作品なので、たまこの成長を描いてくれた『たまこまーけっと』最終回として、とても楽しめたし納得の作品でしたー。

興味のある方は是非!!

 

 

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