ぷらすです。
今回ご紹介するのは、昨年夏に公開されたジュラシックシリーズ第4作『ジュラシック・ワールド』ですよー!
絶対劇場3Dで見たい! って思ってたのに、他の映画と公開時期が被って、結局劇場で観ることが出来なかったんですよねー。
というわけで、早速レンタルしてきましたー!!
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概要
1993年に公開され、大ヒットしたスティーブン・スピルバーグ監督の映画『ジュラシック・パーク』から続くジュラシックシリーズ14年ぶりの最新作。
イスラ・ヌブラル島で起こった「ジュラシック・パーク」の惨劇から22年後を描く。
主演は「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」のクリス・プラット
監督は当時、本作が長編2作目だった新鋭コリン・トレヴォロウが抜擢された。
あらすじ
イスラ・ヌブラル島で起こった「ジュラシック・パーク」の惨劇から22年後、インジェン社はマスラニ・グローバル社(マスラニ社)に買収され、故ジョン・ハモンドが夢見たテーマパーク「ジュラシック・ワールド」を実現させ、今や世界中から毎日二万人の旅行者が訪れる人気の観光施設として成功を収めていた。
遺伝子操作によって、毎年のように生み出されるハイブリッドな恐竜たち。
その1頭、インドミナス・レックスは、その凶暴さゆえ隔離されて育ち、またハイブリッド故の高度な知能と生まれ持った特性を活かし、施設から脱走。
イスラ・ヌブラル島に再び22年前の悪夢が蘇る。
感想
本作は、一連のジュラシックシリーズの『その後』を描いた続編ではありますが、基本的にストーリーもテーマも、1993年公開の『ジュラシック・パーク』とほとんど一緒で、どちらかといえばリブートに近い作品なのかもしれません。
ハイブリッド恐竜とハイブリッド映画
本作では、恐竜の遺伝子をかけ合わせて作られた『新種』インドミナス・レックスが最強の悪役として登場します。
T-レックスをベースに、集団で狩りを行うラプトル、イカ、アマガエル他の遺伝子をかけ合わせて、来場者が喜ぶような巨大恐竜を作ったとしたわけです。
ちなみに、この開発チームのリーダーは、一作目にも登場していた「ジュラシック・パーク」の元遺伝子学者ヘンリー・ウーで、1作目と同じくB・D・ウォンが演じています。
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知能が高く、施設の機械的セキュリティーを騙す体質を持ち合わせたインドミナス・レックスは、人間の行動を観察し、罠を仕掛けて脱走し…という展開。
ラッパーで映画評論家の宇多丸師匠によれば、このハイブリッド恐竜インドミナス・レックスはそのまま、本作のメタファーでもあるらしいです。
つまり、第1作目の『ジュラシック・パーク』をベースに、『ロストワールド』『ジュラシック・パークⅢ』のいいトコどりをして、尚且つ過去作のオマージュも入れ込んだハイブリッド『ジュラシック・パーク』が本作であるというメタ構造になっていると。
メタ構造で言えば、劇中で「恐竜など今や象と同じ」というセリフがあるんですが、それも、今やCG技術に慣れてしまった観客は多少のことでは驚かないという、本作そのもののメタファーでもあるというのが師匠の考察でした。
となると、ラストのあの対決にもメタ的な意味があったりするのかもしれませんね。
本作で一番大事なこと。
ということを踏まえて、本作を観てみると、映画としては50点だけど『ジュラシックシリーズ』としては90点だったと思います。
ストーリーや構成は確かにアラが多いし、いくらなんでもと思うようなご都合主義な展開や強引さが目立つ部分も多々ありました。
でも、ぶっちゃけ本作で大事なのはそういう映画的なアレコレでがないんですよね。
このシリーズで一番大事なのは、
① テーマパーク『ジュラシック・ワールド』に自分もいる。
② 恐竜に追いかけられる恐怖を味わう。
この2点なんじゃないでしょうか。
『ジュラシックシリーズ』はそもそも、映画ではなくある種のアトラクション、つまり観るんじゃなく『体験』するモノなんじゃないかと思うんですね。
生きた恐竜を見られるテーマパークを出演者の目を通して追体験出来るか否かこそが本作の肝であって、そういう意味では本作は良く出来てるんじゃないかって思います。
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もちろん、1作目のインパクトには到底及びませんが、ちゃんと驚きもあり、恐竜の魅力もあり、恐竜の恐ろしさもしっかり味わえる良作だと僕は思いましたし、物語の流れも(途中「?????」ってなるところは多々あれど)少なくとも観ている間は凄く面白かったです。
ただ上記の性質上、やっぱ劇場で3Dで観れば良かったなーっていう後悔はハンパなかったですが。
……あの時「進撃の巨人」を選んだ自分を殴ってやりたい。
とまれ、ワクワク・ドキドキ・ハラハラの詰まったエンターテイメント作品です。
興味がある方は是非!!!