読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

今日観た映画の感想

映画館やDVDで観た映画の感想をお届け

「リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン」(2015) 感想

映画レビュー

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、マーティン・スコセッシと『インファナル・アフェア』シリーズのアンドリュー・ラウという、米・香港のギャング映画の巨匠が手を組んだギャング映画『リメンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン」ですよー!

パッケージにスコセッシの名前があったので、ずっと気になってた映画でしたー。

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/81562/poster2.jpg?1425349310
画像出典元URL:http://eiga.com/

概要

移民改革統制法により不法移民であふれた1980年代のアメリカ。ニューヨークの中華街で実際にあったチャイニーズギャングの抗争事件を描くバイオレンスアクション。

アメリカの週刊誌「ザ・ニューヨーカー」に掲載された事件を基に脚本を書いたアンドリュー・ラウ、マーティンスコセッシらはリアリティを追求し、キャストには移民の経験があるか、祖先が移民であるアジア系アメリカ人を起用した。その中でも女優リンダ・ワンは、実際に“グリーン・ドラゴン”と同じ環境で育ち密入国ビジネスを請け負っていた「蛇頭」の女ボス ティナとは親友だった。

製作総指揮はマーティン・スコセッシ、スティーブン・スクイランテ、ディーパック・ネイヤー、アート・スピゲル。監督は、『インファナル・アフェア』シリーズのアンドリュー・ラウとアンドリュー・ロー。

 

あらすじ

1983年、アメリカ・ニューヨークのクイーンズに中国からの不法移民として流れ着いた少年サニー(ジャスティン・チョン)は、同い年のスティーブン(ケヴィン・ウー)と一緒に劣悪な環境の中で日々を過ごす。
そんなある日、ふとした事からチャイニーズ・ギャング「青竜(グリーン・ドラゴン)」に引き抜かれた二人は、ギャングとしてニューヨークで成り上がることを決意。暗黒街にその身を投じる。

 

感想

本作のパッケージには『マーティン・スコセッシ製作総指揮』とでかでかと書かれていて、ずっと気になってはいました。マーティン・スコセッシと言えば「グッドフェローズ」など数々のギャング映画を作ってきた名監督ですからね。

一方で「〇〇(←名前)製作総指揮!」みたいな煽りを使ってる映画はハズレが多いので、借りようかどうしようか随分悩んだんですが、思い切ってレンタルしてきました。

実話ベースの物語

この物語の舞台は、移民改革統制法(ざっくり言うと移民受け入れますよーという政策)により不法移民であふれた1980年代のアメリカ ニューヨーク。主人公のサニーもそんな密入国者の1人です。

彼らは、中国からの密入国ビジネスを行っている犯罪組織『竜頭』の手引きで船に乗ってはるばる中国からやってきたんですね。

しかし、そんな密入国者である彼らの生活は苦しく、中華街を裏で仕切るチャイニーズギャングによる搾取や暴力も日常茶飯事。

そんなある日、サニーとスティーブンはギャング組織『グリーン・ドラゴン』の一員となって、搾取される側から、する側になり次第にのし上がっていくが……というストーリー。

そしてこの物語は実話がベースになっていて、劇中にも登場する1989年7月16日にチャイナタウンの「ティエン・チャウ」という店で実際に起こったレストランでの射殺事件や、その事件に白人が巻き込まれ死亡したことで、それまでチャイナタウンで起こる事件にはほぼノータッチだった警察が動き、チャイニーズギャングたちが追い込まれた」というのも本当の話らしいです。

つまり、本作はニューヨークのチャイニーズギャングを描きながら、その向こうにあるアメリカの歪みを描いてもいるんですね。

湿度の高い暴力表現

本作では、チャイニーズギャングたちによる、暴力、強盗、レイプ、殺人、拷問などがとても生々しく描写されています。
この手の描写は他のギャング映画も当然登場するんですが、同じアジア人の中で行われてるからなのか、なんかこう暴力表現の湿度が高い感じがするんですよねー。
イタリア系やアイルランド系ギャング映画のそうした表現よりも、より生々しくてイヤンな感じっていうか。痛さがリアルに伝わってくるみたいな。

ラストシーンも含めて「あーもー…なんかー、あーもー……」って感じ。(分かりづらいw)
また、名の知れた俳優さんはほぼ登場しないので、より劇中で起こる暴力に没入しちゃうし、先の予想がつかないのも特徴かなーって思います。

ニューヨークを舞台にした香港ノワール映画

本作は、舞台こそアメリカですが登場するのは殆どがアジア系俳優ばかりで、内容的には香港ノワールだなーと思いました。

香港ノワールっていうのは、カンフー映画やコメディー映画の人気が衰退しはじめた頃に登場した、おもに暗黒街を描いた犯罪映画の総称で「男たちの挽歌」や本作の監督でもあるアンドリュー・ラウの『インファナル・アフェア』シリーズなんかもその系譜ですね。

ただ、いわゆる香港ノワールや最近の中国ノワール特有の叙情感があまりないことですかね。その辺は米・香港合作映画ゆえなのかも。
個人的に、中国や香港映画特有のあのメローな感じはあまり得意じゃないので、そこは良かったなーと思ったりしました。
ただ、同時に暴力のカタルシスもないんですけどね。

あと、93分とう上映時間も丁度いい長さで、これが2時間超の映画だったら内容的に正直辛かったと思いますw

あと、敢えて言うなら、主人公役のジャスティン・チョンが、あまりギャングっぽくないというか、それ以前にビックリするくらい華がないというか。
若干、スケート
織田信成さんに似てるんですよね。
まぁ、そんな彼が主人公なのも、ある意味リアルなのかもしれませんけどもw

R-15だし、ギャング映画だし、暴力シーンや血も沢山出てくるので、万人にオススメ出来る作品ではないですが、好き人は好きな映画なんじゃないかなって思ったし、僕は結構楽しめましたよ。

興味のある方は是非!!

 

広告を非表示にする