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「カンフー・パンダ」(2008) 感想

ぷらすです。
今回ご紹介するのは、ドリーム・ワークス制作の3Dアニメーション
カンフー・パンダ』ですよー!

何となくずっと観たような気になってたんですが、よく考えたらまだ未見だったのでこの機会にレンタルしてきましたー!

http://ecx.images-amazon.com/images/I/71NW1jjZ3LL._SL1181_.jpg画像出典元URL:http://www.amazon.co.jp/

概要

スティーブン・スピルバーグと仲間で設立されたドリームワークスで「ヒックとドラゴン」などの名作を手がけるアニメーション部門が製作した3Dアニメ映画。
中国を舞台に動物たちが活躍するカンフーをモチーフにしたアニメーションで、公開時はアメリカのみならず世界的に大ヒットした。
監督はマーク・オズボーン、ジョン・ステーヴンソン。

 

あらすじ

古代の中国が舞台。
ある日、かつて谷を恐怖の渦に巻き込んだ凶悪なユキヒョウのカンフー使い、タイ・ラン(イアン・マクシェーン)が強固な牢獄を脱獄し、再び谷にやってくると亀のカンフーマスター ウーグウェイ導師(ランダル・ダク・キム)が予言。
急遽レッサー・パンダのシーフー老師(ダスティン・ホフマン)の弟子、マスター・タイガー(アンジェリーナ・ジョリー)、マスター・モンキー(ジャッキー・チェン)、マスター・ヘビ(ルーシー・リュー)、マスター・カマキリ(セス・ローゲン)、マスター・ツル(デヴィッド・クロス)の通称マスター5の中から、タイ・ランに唯一対抗出来る「龍の戦士」の選抜大会が行われることに。

その選抜大会をひと目見ようと、ラーメン屋の息子でパンダのポー(ジャック・ブラック)は山の上にある道場に行くが、ひょんなことから「龍の戦士」に選ばれてしまう。 

感想

結論から先に書くと、超面白かったです

最初はカンフー映画のパロディーとして企画がスタートしたらしいんですが、監督のジョン・ステーヴンソンたちスタッフは安易なパロディ・コメディには興味を持てず、数年間中国の絵画、彫刻、建築様式、カンフー(武侠)映画を研究しまくって、コミック・キャラクターによるオリジナルの武侠映画を作り上げたんだそうですよ。

カンフー映画ラブ溢れる名作

まず、いきなり心を鷲掴みにされるのが、冒頭の2Dアニメ。
これが動きも色彩も超絶カッコイイんですよー!
もう、このシーンだけでも見る価値アリです。

結局この冒頭のシーンは、主人公ポーの夢なんですが、ポーが目覚めて始まる3Dアニメーションも、質感や色使い、動きなど本当に素晴らしいです。

さすが、数年にわたってカンフー映画を研究しまくっただけあって、もちろんアニメ的なデフォルメはあるものの、よくハリウッド映画で登場する「アメリカ人がイメージする中国」ではなく、少なくとも日本人の僕が見てもちゃんと「カンフー映画」になってるんですよねー。

物語も、ちゃんと香港カンフー映画の骨格に沿った作りになっているので、カンフー映画好きな人なら、一発でハマっちゃうんじゃないでしょうか。
初期のジャッキー・チェンの映画など、カンフー映画へのオマージュも多々入ってますしね。

もちろん、カンフー映画に詳しくない人でも楽しめますが、カンフー映画マニアの人ならさらにニヤリとしてしまうこと請け合いですよ。

豪華な声優陣

本作のもう一つの特色は、豪華な声優陣です。
イアン・マクシェーンダスティン・ホフマンアンジェリーナ・ジョリージャッキー・チェンなど、映画に詳しくない人でも、一度は名前を聞いたことがあるような俳優陣が声を当ててます。

日本語吹替版でも、TOKIO山口達也さん、笹野高史さん、中尾彬さん、木村佳乃さんなど豪華俳優陣に加え、ジャッキー・チェンの吹き替えでお馴染みの声優 石丸博也さんも加わっているあたり、実に気が利いてるなーと。

ただ、個人的には山口さんの吹き替えがちょっとアレだったので、開始早々字幕版に変えてしまいましたけどもw

気になった点

という訳で、アニメーションも物語も大満足だった本作ですが、ちょっと気になったのが、とにかくポーが可愛くないっていうことでしょうかw
正直、今まで見たどんなパンダより可愛くないですw

その辺はお国柄ってやつだと思うし、表情も出さないといけないので仕方ないんでしょうけど、日本で描かれる可愛らしいパンダとは全く違って、なんか中年のおっさんみたいなんですよねw
なので最初はちょっと戸惑うかもしれません。

あと、ポーのお父さんがガチョウなのには特に説明がないのですが、その辺は「察してくれよ分かるだろ?」 っていうことなんでしょうね。(「~2」以降で明かされてるのかな?)

物語的にも、あまりに都合が良すぎたり、若干飲み込み辛いところもあるんですが、それは本家香港のカンフー映画も大体そんな感じなので(ってういか本家のほうが非道いw)あまり気にせず『そういうもの』として観るのが吉なのかもしれません。

EDの後にもオマケがあるよ

本作はEDも素晴らしくて、本編に登場する巻物に準えて、各キャラクターが横スクロールで次々登場するんですね。
そこは基本止め絵なんですが、本編のその後の様子が描かれているのはちょと嬉しい。
となりのトトロ』方式ですね。
で、ラストのラスト、EDが終わったあとに、ほんの数秒オマケ映像があるんですが、本編を見た後だとなんかグッときちゃうんですよねー。

上記のように、物語的にはカンフー映画のテンプレートに沿った作りだし、目新しいことは特にないんですが、とにかく色使いや質感、なにより動きが素晴らしいし、日本人にも馴染みやすいシンプルな物語なのでお子さんからお年寄りまで、安心して楽しめる名作だと思います。

少なくとも僕は、来週には「カンフーパンダ2」をレンタルしよう! って思うくらい面白かったですよー!

興味のある方は是非!!