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今日観た映画の感想

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「ファンタスティック・フォー」(2015) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、2005年に公開されたヒーロー映画『ファンタスティック4』のリブート作品の方のファンタスティック4』ですよー!

巷で何かと物議を醸している本作ですが、果たして…!
というわけで、今回はネタバレありですので、これから本作を観る予定のある方は映画を観たあとで、この感想を読んでくださいね。

いいですね? 注意しましたよ?

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/81624/poster2.jpg?1437707168
画像出典元URL:http://eiga.com/

概要

マーベルコミック初のヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」の実写作品。
実写映画化は
1994年公開「ザ・ファンタスティック・フォー」(これはカウントしなくていいかも)
2005年公開「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]」
2007年公開「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」(2005年版の続編)
に続き、4作目であり、3度目のリブート作品という位置づけ。
監督は「クロニクル」のジョシュ・トランク
出演は、
Mr.ファンタスティック/リード・リチャーズにマイルズ・テラー
ヒューマン・トーチ/ジョニー・ストームにマイケル・B・ジョーダン
インビジブル・ウーマン/スーザン・ストームケイト・マーラ
ザ・シング/ベン・グリムジェイミー・ベル
Dr・ドゥーム/ヴィクター・フォン・ドゥームにトビー・ケベル
他。

 

あらすじ

小学生にして物質転送装置を作ってしまった天才少年リードは、相棒のベンとともに改良を重ね、化学コンテストに出品するものの、教師たちには手品と思われ評価されない。
しかし、そこにたまたま居合わせたフランクリン・ストーム博士(レグ・E・キャシー)の目に止まり、リードは人類の未来を左右する研究に参加することになる。
苦労と研究の末に異次元空間プラネット・ゼロへの有人テレポートが可能な物質転送装置は完成。しかしスポンサーである政府機関に装置を取り上げられそうになってしまう。
なんとしても、人類初の有人テレポートを成し遂げたいリードたちは、酒の勢いも手伝って夜中にこっそりベンを誘いプラネット・ゼロへの有人テレポートを敢行。
テレポートは成功し4人はプラネット・ゼロに無事到着するも、ある事故によって特殊能力を身につけてしまうのだった。

 

感想

ともかく巷では酷評されまくりの本作。
そして、制作時に監督と俳優、監督とプロデューサー、監督とスタッフの足並みが揃わないとかケンカになったとか、20世紀フォックスが監督の意に反して編集しまくったとか、公開前に監督がツイッターで愚痴って炎上したとか、何かと映画本編以外の話題が多い作品でもあります。

もちろん真相のほどは分かりませんが、そうした作り手側の諸々の事情が本作の内容に影響を及ぼしているのかもと邪推するには十分な内容の映画でしたよ。

前半と後半の落差が凄い。

本作は、四人のヒーローチームが「ファンタスティック・フォー」になるまでの物語、いわばファンタスティック・フォーゼロです。
「Ultimate Fantastic Four」を下敷きに構成された作品らしいんですが、僕は原作は読んでいないので、どこまでコミックに忠実なのかは分かりません。

映画は3部構成になっていて、
前半はチームリーダー Mr・ファンタステックことリード・リチャーズの幼少期→未知のエネルギーが期待できるプラネット・ゼロへテレポート出来る物質転換装置制作まで。
中盤はプラネット・ゼロへテレポートするも事故で特殊能力を得たり仲間の一人がDr・ドゥームになって地球を滅ぼそうとするまで。
後半はDr・ドゥームvsファンタステック・フォーの戦いです。

ただ、明らかに時間配分がおかしいんですよね。
ファンタスティック・フォーとDr・ドゥームが力を手に入れるまでの前半のドラマが1時間10分。
そこから、対決に至るまでのあれやこれやが約20分。
そして一番盛り上がるハズの対決が開始から1時間35分後~の約5分弱。

短いよ! 対決短すぎるよ!

僕の知る限り、ヒーローのアクションシーンとしては「CASSHERNキャシャーン)」に次ぐ短さです。

とはいえ、リードの幼少期、研究所での物質転換装置を作り上げるまでは割とワクワクして観ていたんですけどね。
物質転換装置完成からは、なんだかグダグダで、え? え?っていう展開に。

人間ドラマが薄っぺらい。

なんやかんやで1時間10分もの時間を費やして描いている割には、本作の人間ドラマはペラッペラで、登場キャラクターが何を考えて行動しているのかよく分かりません。

まず、後に岩男ザ・シングとなるベン・グリム。
どうやらリードの親友という設定らしいんですが、幼少期にたまたま出会い~リードが研究所にいくまで飛び飛びで登場。
その後ずっと何の出番もなく、リードにプラネット・ゼロに行くからと誘われノコノコついて行ったら事故に遭って岩石巌になったあげく、政府に兵器として利用される始末。
本作一番の被害者です。だって完全部外者なんだもん
リードと彼の描写が少なすぎて二人の距離がまったく伝わってこないんですね。

そして、研究員の一人で事故の時にプラネット・ゼロに一人取り残されるヴィクター・フォン・ドゥーム。
一応、研究スポンサーである政府に対し不信感や反感はあるらしいという描写や、「地球に人間は不要」的なセリフは吐くものの、研究の時は割と楽しそうに仲間とワイワイやってるし、出来上がった装置を政府に取り上げられたときもリードやジョニー・ストームと一緒にやけ酒を煽ったりしてるんですよ。
ところが、事故でプラネット・ゼロに取り残されて一年後救出された途端、「この装置を暴走させてブラックホール作り地球を滅亡させて、俺が新世界を作るのだー」とか言い出すんですね。
結局、リードが来るまでは自分が一番だったのに、あいつが来てから俺の扱いが雑になるし、片思いしてたスーザンもリードといい雰囲気だし……。

こうなったら、全部ぶっ壊してやるー(# ゚Д゚)ノ ムキー

って感じにしか見えないっていう。

そして一番の問題は、政府やフランクリン・ストーム博士が何のためにそこまでプラネット・ゼロに執着するのかよく分からないんですね。
劇中何度か「地球の危機を救う」っていうセリフがあるものの、例えばエネルギー不足で地球が危機に陥ってるみたいな描写もないので、何がしたいのかがよく分からないわけです。
だって、失敗したらブラックホールに地球が飲み込まれるわけですからね。普通なら最初の事故の段階で計画中止になるんじゃないかなー?

そしてまったく盛り上がらない最終決戦へ

で、なんやかんやあってDr・ドゥームvsファンタスティック・フォーの最終決戦になるわけですが、これがビックリするくらい盛り上がらないんですよね。
これ、決戦の舞台がプラネット・ゼロってことに問題があるんじゃないかなって思うんですよ。
やっぱ、ド派手なアクションシーンは例えばビルや車といった対比物がないと、その凄さが伝わりづらいと思うんですが、決戦の舞台は薄暗く基本岩しかないどっかの星。
なんていうかこう、観てても他人事にしか思えないっていう。
それに、ファンタスティック・フォーの特徴もそんなに生かされてないし、チームの割に連携らしい連携もほぼ無し。
結局、地球を救うっていうより、終始ただの内輪もめみたいにしか見えないんですよ。

本作の問題点

以上、本作の問題点を整理すると、

1・舞台が研究所とプラネット・ゼロだけ。
2・キャラクターの描き込みが足りなすぎて、言動に説得力がない。
3・時間配分のバランスが悪い。
4・役者に華がない。
5・ヒーロー物語じゃなく、ただの内輪もめ。
6・インビジブル・ウーマンの戦闘服が、胸の谷間が見えない仕様に改悪。

っていうところでしょうか。
冒頭でも書いたように、制作時にゴタゴタあったらしいので、どこまでが監督の責任かは分かりませんが、そんなのは程度の差はあれ、どの映画も同じですからね。

そんなこんなで、正直まったくオススメ出来ませんし、マーベルヒーローが繋がっているアベンジャーズシリーズからも外れている本作ですから、個人的には観なくてもいいんじゃないかなーと思うし、もし観るとしても、旧作になってからで十分じゃないかなーと思いました。

それでも興味のある方は是非!

 

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