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「マッキー」(2013) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、なんとハエが主人公のアクション映画『マッキー』ですよー!
公開時にTVで紹介されてて少し気になってたものの、何となくスルーしていたんですが、ラジオで宮藤官九郎さんが紹介てたのでレンタルしてきましたー。

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/78718/poster.jpg?1379343600
画像出典元URL:http://eiga.com/

概要とあらすじ

ある事情で殺された主人公が、ハエに転生して復讐するという奇想天外なインドのアクションコメディー映画。
ヒロインのビンドゥ(サマンサ・ルス・プラブ)に2年近く片思いだった青年ジャニ(ナーニ)の恋が叶ったその日、彼は同じくビンドゥの美貌に一目惚れしアタックしていた悪徳実業家スディープ(スディープ)の手で殺されてしまう。

しかし、ジャニは、スディープえの復讐と、ビンドゥを守るためにハエとして転生、おかしくも壮絶な復讐を始める。

監督・脚本はS・S・ラージャマウリ。

 

感想

日本では「ムトゥ 踊るマハラジャ」のヒットで人気に火のついたインド映画、通称ボリウッド
そんなボリウッド映画、僕はそんなに観ているわけではないんですが、近年はCGの発達もあって、ハリウッド映画とは違った、ボリウッドならではのエンターテイメント映画として、世界に通じる作品も数多く輩出されています。

で、本作は公開当時結構話題になっていたんですが、個人的にそれほど興味が湧かずにスルー。そのまますっかり忘れていたんですね。

ところが先日、『伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう』というラジオ番組で、宮藤官九郎さんが本作を紹介しているのを聞いて俄然興味が湧き、早速レンタルしてきたわけです。

開始30分ほどで主人公退場。

本作で主人公の青年ジャニは、向かいに住んでいるお寺の経営する孤児院?の経営を手伝いながらマイクロアートが趣味の美女ビンドゥに恋しています。
彼は、ビンドゥに2年も片思いしていて、停電になれば、パラボラアンテナに懐中電灯を取り付けた特製ライトで彼女の手元を照らして、マイクロアートの手助けをしてやり、孤児院には毎月15ルピーづつ寄付するなど、あの手この手でアピールするものの、ビンドゥはつれないけどジャニのことは憎からず思っている様子。

ツンデレだよ!

無駄にポジティブなジャニは、そんな彼女にめげることなく(それこそハエのようにしつこく)アタックし続け、ついにビンドゥのハートをゲットします。

ところが、女ったらしで悪徳実業家のスディープもビンドゥを狙っていて、彼女がついにジャニの愛を受け入れたその日、嫉妬に狂ったスディープにジャニは無残にも殺されてしまうんですね。

ここまで大体30分ほど。
スタート早々主人公が死んでしまう物語は少なくないですが、それでもその後、主人公がいなくなるってことはまずないですよね。

本作でも、主人公ジャニはマッキー(ヒンドゥー語でハエ)に転生します。
ただ、普通なら姿形は変わっても「心の声」とかで主役の人は残るじゃないですか。
ところが本作では、ジャニ死亡以降はCGのハエが、その動きだけでジャニの生まれ変わりであることが分かる作りになっていて、心の声とか一切なし。
主演のニーナさんは、完全退場してしまいます。

で、ここからは90分以上にわたり、ハエvs悪者の闘いが繰り広げられるわけですね。うーん、斬新w

壮絶なハエの復讐!

そんなわけでハエに転生したジャニですが、ここで上手いなーと思うのは、幼虫状態のシーンはカットして、蛹からハエになったマッキー登場シーンからスタートすることで、“主役“に対する観客の嫌悪感を極力なくしていること。

さらにCG造形も、リアルだけど嫌悪感が出ないギリギリのマンガっぽさを出して、さらに人間ぽい動きを入れることで、自然と観客がマッキーに感情移入をするように演出しているところだと思います。

また、視線をマッキーから見た世界の大きさにすることで、映像的な面白さやスペクタクルが展開するので、観ていて全然飽きないんですよねー。(アントマン的な感じをイメージしていただければ分かりやすいかな?)

こうして、マッキーの復讐が始まるんですが、ここのアイデアが実に面白いんですよ。
ビンドゥを言葉巧みに誘いニューデリーに連れ出そうとするスディープに、マッキーは最初怒りに任せて体当たりするんですけどもちろん効くわけもなく、そこで、彼はスディープの耳元で羽音を聞かせ続けて睡眠不足に追い込む嫌がらせに作戦変更。

ここは小ささを活かして、服の隙間や布団の隙間、あらゆる場所から入り込んでは、スディープの安眠を邪魔し続けます。

まんまと寝坊したスディープは大慌てで空港に向かうも、マッキーはあの手この手で邪魔しまくって、スディープを交通事故に追い込み、ひっくり返った車の誇りがついた窓ガラスに体を擦りつけて「KILL YOU」の文字を書いて決めポーズ!

不覚にも「カッコイイーー!!」って思っちゃいましたw

創意工夫のワクワク感

さらに、事情を知ったビンドゥの協力を得て、小さなゴーグルやガスマスクを装備(殺虫剤対策)に鉄の爪で武装、トレーニング器具を作ってもらって筋トレ。
前世で叶わなかったビンドゥとのキャッキャウフフも実現してます。(彼女の作ったミニチュアハウスを使って隠れんぼですけどw)

もちろん、ボリウッドらしくダンスだって披露しますよw

ただ、復讐に対してビンドゥとマッキーがノリノリすぎて、日本人的には若干引くかもですが、そのへんはお国柄なのかもしれませんね。

まぁ、それよりもマッキーのアイデアや成長の様子の面白さの方が勝ってるので、そんなに気になりませんしね。

その後、マッキーの正体に気づいたスディープの反撃や、霊能者(呪術師?)の協力もあったりして、爆笑したり、ハラハラドキドキの125分。
気が付けば、すっかりマッキーに感情移入しまくってる自分がいたんですよねー。

まさかハエに感動する日が来るとは。ボリウッド、恐るべし。

っていうか、普通なら思いついてもその場でゲラゲラ笑ってお終いになりそうなアイデアを、徹底した映像の面白さとストーリーテリングで見事なエンターテイメントに仕上げた監督の手腕は見事としか言いようがないですし、ツッコミどころやご都合主義的な展開も気にならないくらい観客を引き込む、インド映画ならではの勢いというかパワーの凄さを体感できる映画でしたよー!

興味のある方は是非!!

 

 

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