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今日観た映画の感想

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「ザ・リディーマー」(2015) ネタバレ感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは2014年制作・公開のチリ映画『ザ・リディーマー』ですよー!

映画監督のロバート・ロドリゲスが惚れ込み自身の作品『マチューテ・キルズ』でも採用したチリのアクションスター マルコ・サロール主演のバイオレンス・アクションムービーです!

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/82580/poster2.jpg?1440753291
画像出典元URL:http://eiga.com/

あらすじと概要

チリ発のアクション映画としてカルト的な人気を誇る『愛と復讐のマンドリル』『ミラージュ』に続き、監督・脚本のエルネスト・ディアス=エスピノーサと主演マルコ・サロールがタッグを組んだ、バイオレンスアクション映画。

並外れた射撃の腕と身体能力で暗躍した、殺し屋パルド(マルコ・サロール)は、ある出来事をきっかけに、放浪の中で出会った弱き人々を時に悪の理不尽から救い、時に復讐を遂げ、人々から「救世主(リディーマー)」と呼ばれている。
そんなバルトはある日、港町でリンチを受けている男を発見、救ったことから麻薬密売組織との戦いに巻き込まれていく。

一方、バルトを狙うサイコパスで凶悪な男、サソリ(ホセ・ルイス・モスカ)も街にやってきて、三すくみの壮絶な殺し合いへと発展していく。

 

感想

本作は、カルト的な人気を誇る『愛と復讐のマンドリル』『ミラージュ』の、エルネスト・ディアス=エスピノーサ監督と主演のマルコ・サロールが三度タッグを組んだチリのアクション映画です。

このマルコ・サロールは、キックボクシング、テコンドー、マーシャルアーツを学んだ武道家でもあり、ロック様ことドウェイン・ジョンソンのアクションスタントも努めたこともあるゴリゴリのアクションスターです。

そんな彼ですが、僕は全く知らなくて他の映画のDVDで予告編を見て、なんか面白そうと思い、今回レンタルしてきましたー。

ハリウッドとは違うアクション映画

本作の主人公は元殺し屋のパルド。持ち前の身体能力と並外れた射撃の腕で、ある組織の殺し屋として暗躍していた彼ですが、あるミスが原因で大切な人を失ってしまいます。以来、彼は組織を抜けて放浪の旅をしながら、「神の代行者」(ちょっとニュアンスは違うかも)として、あるときは家族を殺された者の復讐を、またあるときは、弱き者を理不尽な暴力から助ける「救世主(リディーマー)」となっていくわけです。

そんな彼を執拗に追うのが、リディーマーに恨みを持ち、悪党どもにサイコパスと恐れられる凶悪な男サソリです。

このサソリ、リディーマーが願いを聞き届けた“依頼人“を片っ端から非道い殺し方をするっていう超怖い奴なんですね。

銃口を喉元に突きつけるように手を縛り、杭に縛り付けたおじさんに「このまま丸焼きになるか、その前に引き金を引いて楽になるか選ばせてやろう」とか言って、火をつけちゃうイヤンな殺し方をします。

そして、今回リディーマーのメインの敵は、アメリカ人のボス率いる麻薬密売組織。
そのボスのアメリカ人スティーブ(ノア・セガン)は二人とは対照的に超軽い男で、多分チリ人がイメージするアメリカ人なんでしょうね。
このスティーブを演じるノセ・セガンは、本作の制作も兼任しているらしいです。
アッパー系キャラで、その分たまに残虐な本性を出す感じは『レオン』の時のゲイリー・オールドマンをちょっと思い出したりしましたよ。

全体的に湿度高めのストーリーやキリスト教が作品のベースになっていたり、ハリウッド映画のドライな感じとはまた違った空気感の作品でしたねー。

格闘技要素の強いアクション

主演のマルコ・サロールはキックボクシング、テコンドー、マーシャルアーツなどを学んでいますが、その敵役サソリを演じるホセ・ルイス・モスカはチリでは有名な空手家らしいです。で、組織のヒットマンとしてマルコと対するブラジリアン柔術の使い手イカロを演じるネルソン・ヌニュスも実際に柔術経験者らしいです。

なので、格闘アクションの方は中々見ごたえ有り。

敵とタイマン形式の戦いでは、寝技や絞め技、関節技、タックルなど、総合格闘技系の戦いが繰り広げられたり、そうかと思うと打たれ強い相手には、ローキック連打で足を止めてから手数で勝つとか。

アクションの中に、格闘技の定石や展開を盛り込んでるんですよね。

ピエドラ(石)と通り名がつくほど打たれ強い相手をローキックで動きを止めてからの超連打で倒すシーンでは、思わず詠春拳かよ! と突っ込んでしまいましたよ!
詠春拳っていうのはブルース・リーの師匠イップ・マンが使う拳法で、超連打はイップ・マンのフィニッシュ技なのです)

普通、寝技系は絵面的に地味になっちゃうんで、あまりアクション映画向きじゃないと思ったんですが、素人にも分かるように攻防の手順を丁寧に見せることでちゃんと手に汗握る攻防に観せる手腕は中々新鮮でした。

また、全体的にはカンフーアクションと空手の中間くらいなので、ちょっとジャッキー映画を彷彿とさせるシーンもあったりして、ジャッキー世代としてはちょっと嬉しかったです。

空中でグルングルン回りながら敵を蹴るフィニッシュ技もケレン味が効いてて、個人的には面白かったですねー。

ラスボスが最強

ざっくり分けると、アクション映画は
①ラスボスが超強い。
②ラスボスの用心棒が超強くて、ラスボスは弱くて姑息
の2パターンあると思うんですが、本作は①のラスボスが超強いパターンです。

これは、アクション映画好きとしては、グッと熱くなる展開なんですよねー!

例えばジャッキー映画初期の「酔拳」「蛇拳」「笑拳」や、僕の大好きな「プロジェクトA」なんかがそのパターン。

特に、「プロジェクトA」のラスボス、海賊の親分はあまりにも強くて、ジャッキー・サモハン・ユン・ピョウが三人がかりでやっとこさ倒したり。
その、強面な風貌やマッチョな体とも相まって、ジャッキーチルドレンに衝撃を与えた名悪役の一人です。

で、今回のラスボス サソリを演じるホセ・ルイス・モスカも、強面でマッチョで色黒っていうアクション映画における名悪役の要素が三拍子揃った敵でしたよ!

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/82580/gallery/redeemer_sub3_large.jpg?1440753444

画像出典元URL:http://eiga.com/  向かって右がサソリ。

空手家の人だから、動きもバッチリ説得力がありますしねー!

世紀の中二対決

で、そんな本作の魅力はアクションだけではありません。
リディーマーとサソリが、今時誰もやらないようなゴリゴリの中二設定なのも超ポイントが高いです!

サソリの方は、なんと弾丸の薬莢部分にサソリのペイントがされてていて、しかも銃のグリップには十字架をあしらうっていう、由緒正しい懐かしの中二設定。
苦しい死に方と渡した銃で一息に死ぬかを選ばせるなんてのも、いかにも中二っぽくて痺れます!

対するリディーマーも負けちゃいません。
リディーマーは、“依頼“を受ける前に必ずロシアンルーレットをするんですね。
つまり、自分がやろうとしてる事が正義かどうか、神の審判を仰ぐというわけです。

しかも、自分で持ち歩いてる祭壇の前で、両手を広げて十字架の形を作ってから、銃の引き金を引くっていうね!

あと、敵のアジトに乗り込んで戦うガンアクションシーンでは、自分の弾がなくなると、倒した敵の銃を奪って撃つんですけど、拳銃→散弾銃→機関銃とだんだんグレードアップしていくわらしべ長者みたいになってましたw
これもう、中二じゃなくて小五男子が考えるガンファイトですよ!

あと、敵と戦う前に「神に許しを請え」的な一言を入れたり、もうね! もうね!
何もかもが中二臭い!

こういう中二設定を茶化したりするのが主流の昨今、ここまで堂々と中二設定を貫く姿勢はホント素晴らしいですね!

 

もちろんイイところばかりではなく、例えばストーリー展開に無理があるとか、ヒロイン? にちょっとイラつくとか、強引すぎる展開とか、ちょっとどうかな? って部分もありますが、スタッフ・キャストのアクション映画への愛を感じるし、個人的には理屈抜きで楽しめる一作でしたよー!

興味のある方は是非!!

 

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