読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

今日観た映画の感想

映画館やDVDで観た映画の感想をお届け

ヘンテコ歌謡曲が頭から離れない! これもキツネの呪いなのか!? 「リザとキツネと恋する死者たち」(2015) 感想

ぷらすです。
今回ご紹介するのは、2015年に日本公開されたハンガリー映画『リザとキツネと恋する死者たち』ですよー!
短編映画祭に出席するため日本の那須を訪れた際、美しい狐の化身と恋をする男は次々と死んでしまうと言う伝説に魅せられた、ハンガリーで最も売れっ子のCMディレクターである監督が制作したコメディー映画です。

 

http://img.eiga.k-img.com/images/movie/83282/poster2.jpg?1447661825

画像出典元URL:http://eiga.com/

あらすじと概要

ハンガリーの人気CMディレクター、ウッイ・メーサーロシュ・カーロイが初長編作品として生み出した異色ファンタジー。日本の恋愛小説が生きがいのシャイなヒロインの周りで、立て続けに起きる殺人事件の行方を追い掛ける。浮世離れした主人公を、ハンガリーのテレビを中心に活躍するモーニカ・ヴァルシャイが好演。奇想天外なストーリー展開と、随所に日本へのオマージュを盛り込んだ不思議ワールドに吸い寄せられる。

ストーリー:1970年代のブダペストで、リザ(モーニカ・ヴァルシャイ)は日本大使未亡人宅で住み込みの看護人として働いていた。その家には彼女にしか見えないゴーストのトミー谷(デヴィッド・サクライ)がいて、お得意の昭和歌謡でリザを励ましてくれるのだった。30歳の誕生日にリザは外出し、いそいそとハンバーガー店に向かうが……。(シネマトゥディより引用)

 

感想

僕は、まだ観てない面白そうな映画を探すのに、ネットで映画レビューのサイトやブログを読むことが多いんですが、本作もレビューブログで読んで面白そうと思った作品です。

ざっくり書くと、日本人歌手の幽霊に取り憑かれた看護師の女性に、近づいた男たちが次々に死んでいくっていうコメディー映画です。

お前は何を言ってるんだと思われるかもしれませんが、本当にそういう映画なんです。

どんな映画?

舞台は1970年代、ハンガリーの『チェダペスト』
ちなみに、上記のあらすじではブタペストとなってますが、どうやらチェダペストが正解らしく、これはハンガリー語で「驚き」の意味の「チュダ」をブダペストにかけた親父ギャグなんだそうです。(どっちでもいいw

ここで、日本大使未亡人宅で住み込みの看護人として働くリザは、未亡人の影響ですっかり日本好きになり、未亡人も大好きな日本人歌手、トミー谷(モデルになったのはイヤミのモデルにもなったトニー谷さん)の歌を聞き、日本の“三文恋愛小説“『桃色の空の下で』(庵造みどり著)を熟読しながらウットリする29歳。

引っ込み思案で恋の経験もない彼女の唯一の友達は、なんと、未亡人宅に現れリザにしか見えないトミー谷の幽霊
この、トミー谷を演じているのが日本とハンガリーのハーフ俳優、デヴィッド・サクライ。とても二枚目なんだけど、服装と役柄のせいかどこか胡散臭いw

http://img.eiga.k-img.com/images/movie/83282/gallery/liza_sub4_tommy_large.jpg?1447662007

カッコイイけどちょっと胡散臭いトミー谷役のデヴィッド・サクライ 画像出典元URL:http://eiga.com/

そんな彼とリザは、一緒に歌ったり踊ったりしながら、それなりに楽しく暮らしています。

では、そんなトミー谷の代表曲「ダンダンス☆ハバグッタイム」をどうぞ。

www.youtube.com

どうですか?
日本の昭和歌謡のようで、どこかズレてるヘンテコな感じの歌でしょw
でも、この曲が劇中の随所で流れて、聞いてるうちにだんだん頭から離れなくなっていくのです。 <(´Д`)>アー

そんなリザはある日、未亡人に2時間だけ出かけさせて欲しいとお願いします。
許しを貰った彼女は30歳の誕生日に、愛読している小説『桃色の空の下で』のワンシーンを再現するべく(聖地巡礼的な?)地元の「メックバーガー」に行くんですね。

そこから物語は急展開。彼女が出会う男たちは次々謎の死をとげ、リザは自分が那須に住む妖怪キツネ(九尾の狐?)の呪いをうけているのではと悩み……という内容です。

ポップな映像と音楽

本作のほとんどは、日本大使館未亡人宅かメックバーガーでのシーンなんですが、特に未亡人宅は、古いハンガリー様式? で、家具もインテリアも何とも古めかしいものばかり。なのに、映像や色使いは可愛らしくてポップな感じなんですね。
そのポップでキッチュな画作りは、個人的にウェス・アンダーソン監督を連想しました。

で、本作のウッイ・メーサーロシュ・カーロイ監督、日本の映画はもちろん、純文学、Jポップまで嗜むという筋金入りの日本好きらしく、ダンダンス☆ハバグッタイム」を始めとした劇中歌も、昭和歌謡を聴きまくって作曲家の人と作り上げていったらしいですよ。歌詞もちょっとあやしいところはあるけど、日本語としてちゃんと意味が通じてるのがすごい。

そもそもこの物語自体、日本の映画祭に参加した時に聞いた「九尾の狐伝説」にインスパイアされて作った物語らしいですしね。

ただ、本作の日本的描写は、(多分わざと)洋画に登場するインチキジャパネスクっぽくなってるので、そういうのに抵抗のある人は楽しめないかもしれません。

死人の山の上に築かれる純愛…? ストーリー。

 主人公のリズは、悪い旦那に苦労させられたお母さんの遺言の影響で恋をしたことがなくて、日本の恋愛小説を読んでウットリしてるような、いわゆる恋に恋する乙女です。
そんな彼女が30歳の誕生日を機に、急にいろんな男と出会います。
ところが、その男たちときたらどいつもこいつも変人ばかり。

未亡人の甥で女ったらしのヘンリク
鯛のジャム煮とかヘンテコな食べ物が好物のバツイチ、カーロイ
狭所フェチで童貞のルドヴィク
リザを捜査するため彼女の家に居候している刑事ゾルタン
などなど。

http://img.eiga.k-img.com/images/movie/83282/gallery/liza_sub3s_large.jpg?1447662007

ゾルダン(左)もトミー谷に命を狙われるが…。  画像出典元URL:http://eiga.com/

交際経験のない彼女は、そんな変人に出会う度に運命の恋なのではと勘違いしてしまうんですが、肝心の相手は次々と事故や病気で死んでいくんですねー。

軽くネタバレすると、それはトミー谷の幽霊の仕業で、この幽霊も実は彼女に惚れているというわけです。

つまり、この物語は、恋に恋する一人の女性が真実の愛に目覚めるまでのラブストーリーでもあるんですね。

ただ、まぁ、前述した通り、映像的にはポップで楽しい映画なんですが、ストーリーの方は雑さが目立つし、死んでいく男たちの扱いはゲームの雑魚キャラ並みに軽いし、肝心のコメディー部分もフリがないのでオチが活きない部分もあるし。
キツネとリザの関係性がアッサリしすぎてて、「キツネの呪いが……」っていう展開も飲み込みづらかったり、ミステリー仕立てっぽくなってるけど種明かしされても「お、おう」って感じだし。

全体的にそんな感じなので、ストーリーを追って映画を観るタイプの人には、合わないかもしれません。

ただ、胡散臭いけどゴキゲンな音楽と、ゾルダン絡みのちょっとした小ネタの面白さで、なんとなくごまかされちゃうので僕は楽しく観ちゃいましたけどねw

多分、↑の「ダンダンス☆ハバグッタイム」が楽しめる人なら楽しめるかもですね。

www.youtube.com

 一応、予告編も貼っておきます。

興味のある方は是非!