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今日観た映画の感想

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英国版 龍三と七人の子分たち!? 「皆殺しの流儀」(英2014) 感想 (ネタバレあり)

映画レビュー

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、2014年に英国で公開された『皆殺しの流儀』ですよー!
ネットで調べてみたんですが、あまり情報がないので多分、日本では劇場公開されずにDVDスルーの作品なのかな?
今回は多分、ネタバレしても面白さにまったく影響がない作品だと思うので、ネタバレありで感想を書かせてもらいます。
なので、ネタバレはイヤンという方は先に本作を観てから、この感想を読んで頂けたら嬉しいです。

いいですね? 注意しましたよ?

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81yTsBVE2dL._SL1410_.jpg

画像出典元URL:https://www.amazon.co.jp

あらすじと概要

かつて伝説のギャングとして名を馳せた男たちが、仲間を殺した若いギャングたちに復讐する姿を描いたイギリス製クライムアクション。

ストーリー:かつてロンドンの暗黒街を仕切っていた兄弟チャーリーとリッチーは、引退後はそれぞれロンドンとスペインで穏やかな生活を送っていた。そんなある日、ロンドンで若者ギャングに襲われていた女性を助けようとしたチャーリーが、返り討ちにあって殺されてしまう。復讐を誓ったリッチーはスペインからロンドンに舞い戻り、昔の仲間たちと共にチャーリーを殺したギャングたちを1人ずつ追いつめていく。

キャストには往年のテレビドラマ「テンプラーの華麗な冒険」のイアン・オギルビー、「ドラゴン・タトゥーの女」のスティーブン・バーコフ、「ブレイブハート」のジェームズ・コスモらベテラン俳優が集結。(映画.comより引用)

 

 

感想

本作をざっくり説明すると、北野武監督の「龍三と七人の子分たち」から笑い成分を引いた映画だと思っていただければ、大体合ってると思います。(ストーリーも少し被ってるし)

引退した元ギャングが、我が物顔で街を荒らす若いチーマーギャングどもを昔取った杵柄でやっつけるという内容は、ブルース・ウィリス主演の「RED/レッド」あたりから始まった、「年寄り舐めんな映画」の系譜でもありますね。

じじいズが渋い!

本作の主演を務めるイアン・オギルビーを始めとした元ギャングのおじいちゃん達、顔はなんとなく見覚えがあるけど名前はよく知らない人が殆どでした。
が、このおじいちゃん達がみんな超渋くてカッコイイんですよねー。

物語的には、

街の愚連隊的な若い“ギャング“たちが、我が物顔で町を荒らしまくっている。


面白半分で女の子をレイプしようとするのを、主人公リッチの兄が発見。

止めに入るも集団リンチに遭って死亡。


スペインにいた主人公が兄の訃報を聞き帰国。

昔のギャング仲間と一緒に若造たちを皆殺し。

というシンプルな流れなんですが、実際の俳優陣も全員70歳オーバーなんですね。
でも、大ベテランだけあって貫禄もあるし、超渋くてカッコイイんですよー。
特に、主演のイアン・オギルビーは、甘いマスクで所作も優雅でスーツの着こなしもバッチリの伊達男。
これは、モテるわーって思いましたねーw

ストーリーは……。

ただ、じじいズが渋くてカッコイイだけに、ストーリーがとっ散らかってたのが何とも残念でした。
それでも前半は面白くなりそうな導入だったし、若いギャングたちの常軌を逸したクズっぷりも、じじいズとの対比になっててこの後の展開に期待が持てる感じだったんですが、面白かったのはじじいズがリッチーの復讐に復讐を始めるまで。

その後、新旧ギャング対決が始まると途端に展開が雑になっていくんですよねー。
そして、ドキドキハラハラもなく決着がついちゃう尻すぼみ感。

登場キャラクターの設定も上手く使いきれてなくて、物語の都合に合わせて登場するだけの浅い描写に見えてしまいます。
例えば、女性警部補なんか何のためにいるのかよく分からず、
レイプされかけた女の子が実は女性警部補の娘だった設定もそれほど意味がなく、
リッチーの弱点の強迫症? も別になくても不都合のない余分な設定だった気がします。

あと、自分たちの犯行動画を闇サイトにアップって……。
いや、チーマーギャングたちに今時の若者感を出したいという意図は分かるんですよ?
でも、じじいズに発見される程度のサイト(厳密にはじじいズの知り合いの甥っ子が発見)なら、とっくに警察に動画が見つかって逮捕されちゃうんじゃないかなーなんて。

そしてチンピラを捕まえてボスの居場所を吐かせるための拷問シーン。
拷問道具を見せながら、言葉でじっくり脅しをかけていくのは、さすが本物といった感じで良かったんですが、如何せん若造どもの威勢が良すぎ。

そこは、集団だと威勢がいいけど捕まった途端に泣き叫んで許しを請わないと! 
拷問自体も、ワンカットでもいいから見てるこっちが「痛そう!」って思えるカットを入れてくれれば、余裕で怖いことをするじじいズに対して「やっぱり本物は違う」っていうチンピラ軍団との対比がハッキリしたのになーと思いました。

クライマックスの病院での決闘に至っては、ご都合展開のオンパレードで、決着のつき方もまったくカタルシスが感じられなかったのが本当に残念。

アクションシーンがイマイチなのは、役者陣の高齢化にも原因の一端はありそうですが、そこは長年の経験を活かしてカバーみたいな演出の工夫が欲しかったです。
やり方次第でいくらでも面白くなりそうな設定だっただけに、もったいないって思いました。

とはいえ95分と短い作品だし、文句書きまくりましたが、観ている間は楽しめたし、嫌いではないんですけどね。

興味のある方は是非!!!