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21世紀サメ映画の傑作! 「ロスト・バケーション」(2016)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、今年日本公開されたシチュエーション・スリラー、
『ロスト・バケーション』ですよー!
先に感想を書いちゃうと、

超面白かったです!(*゚∀゚)=3 ムハー!

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画像出典元URL:http://eiga.com/

あらすじと概要

サーフィン中に負傷し満潮時には海に沈む岩場に取り残されたヒロインが、危険な人食いサメに狙われるパニックサスペンス。
サメの恐怖や、時間とともに上昇する海面という悪夢のような状況で繰り広げられる決死のサバイバルを、『ラン・オールナイト』などのジャウマ・コレット=セラ監督が緊張感たっぷりに活写する。周りに誰もいない海で絶体絶命の窮地に陥ったヒロインを、ファッションアイコンとしても注目を浴びているブレイク・ライヴリーが熱演。

ストーリー:休暇で秘境のビーチに来た医者のナンシー(ブレイク・ライヴリー)は、サーフィンを楽しんでいた最中に脚を負傷する。何とか近くの岩場にたどり着いたものの、ナンシーの存在に気が付いたサメが周囲を旋回していた。海岸までおよそ200メートルだが、その岩場が満潮で海面下に沈むまであと100分。危機的な状況に追い込まれたナンシーは……。(シネマトゥディより引用)

 

 

感想

本作は、公開当時から結構話題になってた映画です。
でも、タイミングが合わず劇場では観られなかったので、DVDを楽しみに待っていたんですねー。
決して大作という訳ではなく、どちらかといえば(多分)低予算作品ながら、サメ映画の傑作『JAWS/ジョーズ』から続くサメ映画の定石を覆す、
21世紀サメ映画の傑作でしたー!

サメ映画とは

若き日のスティーブン・スピルバーグが監督、1975年に公開され世界中で大ヒットした『JAWS/ジョーズ』は、その後続編、ジョーズのフォーマットを使った低予算作品が続々と作られるようになったサメ映画界の金字塔的作品。
近年ではCGの発達も手伝って、
アメリカの空母よりでかいメガシャークやメガシャークに対抗すべく人間が作り出したメカゴジラ的なメカシャーク
双頭のサメ、空飛ぶサメ、土の中でも泳げるサメ、サメゾンビなどなど、主に低予算&短期間で制作されたビデオ映画(Vシネ的な)がじゃんじゃん制作され、レンタルショップでも並ぶようになりました。

もちろん、それはそれで味わい深い作品なんですが、本作はそうした“トンデモサメ映画“とは一線を画した、本格サメ映画です。

登場人物はたったの7人。っていうかほぼブレイク・ライヴリーの一人舞台

本作で驚くのは、登場人物の少なさ。
ブレイク・ライヴリー演じる主人公のナンシー。

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ビーチまでナンシーを送ってくれるカルロスとその息子、ビーチでたまたま出会う二人の男、酔っ払い、ナンシーの妹と父親。(あと、ナンシーの友達はメールで登場、母親は回想シーンと写真で登場)

これにサメ一匹とかもめ一羽で、約90分の映画を作っちゃったんですね!
しかも映画の大半はナンシーの一人舞台なのです。

医学生のナンシーは、ガンで母親を亡くしたことで医療に絶望し、医学生を続ける気力を失っています。そんな彼女が亡き母の思い出のビーチでサーフィンをしてたら、運悪くサメに襲われてしまうんですね。
太ももを噛まれて大怪我を負ったナンシー。
しかもサーフボードは流され、荷物は砂浜に置いているので外部に助けを求める手段もなし。
何とか小さな岩礁の上にたどり着くも、満潮時には海に沈んでしまうという絶望的な状況の中で、ナンシーが知恵と経験を活かしてサヴァイブするという、ビーチ版『ゼログラビティー』的な映画です。

一切無駄のない脚本、演出

本作の上映時間はたった86分
2時間超の作品が主流な近年の映画としては、ビックリするくらい短い作品なんですが、ストーリーに一切の無駄がなく、映画の面白さがギュッと詰まっています。
また、ナンシーが医学生という設定が作品にバッチリ活かされてるし、ビーチから200メートル先にある満潮時には海に沈む岩礁の上という舞台だても物語を盛り上げ、ナンシーの行動の理由としても上手く機能してましたね。

巨大ホオジロザメに襲われ太ももに大きな傷を負いながらも、何とか小さな岩礁に逃げのびたナンシー。医学部の知識を活かし、身につけているピアスとペンダント、着ていたウェットスーツを使って応急処置します。その後、何度もトライ&エラーを繰り返しながら、助かる方法を模索します。

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舞台を限定し時間制限を設けて、数少ないアイテムを駆使して生き延びるというシチュエーションホラー(サスペンス)である本作の設定は、ある意味とてもゲーム的で今風な印象を受けました。
また、人の多い海水浴場ではなく殆ど人のいない秘密のビーチという設定や、たった200メートル先に砂浜が見えているのにサメがいるから逃げられないというもどかしさも、JAWS/ジョーズ』以降サメ映画の“セオリー“を覆す新しさがあると思いました。

さらに、彼女がほとんどの時間を過ごす岩礁の狭さは、(多分)彼女自身の心境ともリンクしていて、彼女が負った傷は母を亡くした彼女の心の傷ののメタファーでもあるんだと思います。

って、たった86分にどんだけ詰め込むんだっていうw
しかも、観客にそれらが全て(余計な説明は一切なしで)無理なく飲み込めるに、脚本やストーリー展開を練っているんだから恐れ入ります。

映像表現の新鮮さ

さらに、本作は映像的にも驚かせてくれます。
本作の前半部分ではナンシーのサーフィンシーンが描かれるんですが、大きな波をやり過ごす時って、海の中に潜るんですねー。これ、この映画で初めて知ったし、彼女がサーフボードごと波に潜って懐中から波を見上げる映像はとても新鮮でした。

本作では、こんな風に新鮮な映像表現が随所に散りばめられてます。
例えば、スカイプやメールで父妹や友人とやりとりするシーンでは、そのままスカイプやメールの映像が、ワイプ(バラエティーで映像を観てる人の表情を小窓のように映すアレ)のように、ナンシーの横に映し出したりするとか。

CGでなんでも表現できる昨今、あまり映画の映像に驚くことはないんですが本作の映像には結構驚かされましたねー。
特別目新しい技術を使ってるわけではないんでしょうが、目の付け所と見せ方のセンスがいいんでしょうね。

まぁ、クライマックスの展開や映像は、多少やりすぎ感がないでもないですけど、フィクション映画としてあれくらいは十分許容範囲……っていうか、むしろ個人的にはかなりアガりましたしねー!(*゚∀゚)=3

JAWS/ジョーズ』と並ぶとまでは言いませんが、例え小規模な作品でも脚本と演出次第で、ここまでの作品が出来るんだと驚いた傑作サメ映画でした!

興味のある方は是非!!!

 

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