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美味しいもの+美味しいもの=超美味しいもの理論で作られたパニックムービー!『スネーク・フライト』(2006) 感想 *閲覧注意

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、航空パニック映画と動物パニック映画を足した映画
スネーク・フライト』ですよー!

タイトルを聞いただけで、大体どんな映画か想像がつくとは思いますが、そんな想像の斜め上を行く怪作でしたー!w

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画像出典元URL:http://eiga.com/

あらすじと概要

ホノルル発ロサンゼルス行きの飛行機内を舞台に、FBI捜査官をはじめとする乗客たちと犯罪組織が放った無数の毒蛇たちの攻防が繰り広げられるパニック映画。主人公のFBI捜査官をサミュエル・L・ジャクソンが演じる。
彼に協力するキャビンアテンダントには「ER 緊急救命室」のジュリアナ・マーグリーズ。監督は『セルラー』のデイヴィッド・R・エリス。蛇と戦うヒーローを演じたサミュエルの勇姿に注目。

ストーリー:殺人事件を目撃したため、ある組織から命を狙われることになった青年ショーン(ネイサン・フィリップス)。彼を暗殺者の魔の手から救出し、証人として裁判所に送り届けることになったFBI捜査官フリン(サミュエル・L・ジャクソン)は、ショーンを連れてホノルル発ロサンゼルス行きの飛行機に搭乗するが……。(シネマトゥディより引用)

 

 

感想

実は恥ずかしながら、僕は本作のことはまったくのノーチェックだったんですが、たまたまネットで聞いたラジオで紹介されていたので、気になってTSUTAYAでレンタルして観たんですね。

飛行中の旅客機に世界中から集められた数千匹の毒蛇が放たれるという、いわゆる『航空パニックもの』と『動物パニックもの』を足して2で割らないという、究極の足し算映画でしたー!

キムよ、お前は一体何を考えているんだ! と小一時間(ry

物語の発端は、ハワイに住む一人のボンクラ青年ショーンがたまたま大物ギャングのボス、エディ・キムの犯行現場を目撃してしまうところからスタートします。
このエディ・キムという男は狡猾で、犯行の証拠を残さないので警察も中々逮捕できないんですね。
何とか家に逃げ帰ったショーンでしたが、あっという間にギャングに家に乗り込まれ、あわや危機一髪の場面で彼を助けるのが、みんな大好きサミュエル・L・ジャクソン演じるフリンFBI捜査官。

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画像出典元URL:http://movies.yahoo.co.jp/

フリンの説得(というかほぼ脅迫)に応じ、裁判の証言台に立つことになったショーンは、深夜の旅客機(なんとファーストクラス貸切!)に乗り込むんですが、それを知ったキムは、飛行機を墜落させるため積荷の中に数千匹の毒蛇が入った箱を仕込ませるのです。そして時限装置で箱の扉が開き、解き放たれた毒蛇たちは次々に乗客とパイロットを襲い、旅客機の中は一気に地獄絵図と化す。というストーリー。

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画像出典元URL:http://movies.yahoo.co.jp/

ここまで読んでくれた方は「なんで毒蛇?」って思うでしょう。僕も思いました。

旅客機を墜落させたいなら、どう考えても爆弾でも仕掛けた方が確実です。
しかし、ここにはキムなりの理屈があって、証言者を乗せた飛行機が爆発して落ちたら、自分が疑われる。だが蛇を仕込むことで、事故に見せかければ自分は疑われないっていう………って、納得できるかーー!!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ

しかし、ここで引っかかってしまっては、本作を楽しむことは出来ません。
何故なら、この後にも強引すぎる展開が釣瓶打ちだからです。っていうか、そもそもギャングやFBIがどうやってショーンを探し出したのかにも一切説明がありませんしw
つまり、本作は「そんなアホな」な部分もひっくるめて楽しむ映画なのです。

出だしは航空パニックもの。しかし蛇が解き放たれ……

そんな事とは知らず、ショーンとフリンを始め旅客機には様々な乗客が乗り込んできます。有名ラッパー(?)とボディーガード、愛犬家の女性、初めて二人で飛行機に乗る幼い兄弟、嫌なサラリーマン(偉いさん?)、バカップルなどなど。
そんな彼らのキャラクターが、機内の言動で明かされていく出だしは「エアポートシリーズ」を始めとしたいわゆる“航空パニックもの“のフォーマット通り。

フォーマットでは、この後飛行中の旅客機のエンジンや計器に“何らかのトラブル“が起こったり、パイロットが怪我したり死亡したりしてパニックになるわけですが、本作ではこの『何らか』の部分を担っているのが数千匹の毒蛇なんですね。

更に、航空パニックものだと、地上の管制官や専門家たちが味方として登場しますが、本作では蛇の専門家が登場するという徹底ぶり。

蛇に詳しい人は「いや蛇は臆病で大人しい生き物だから、むやみに人を襲ったりはしない」と思うかもしれません。しかしキムはそんな蛇たちをけしかけるため、蛇が興奮して攻撃的になるフェロモンを、乗客に配られるレイ(ハワイで首にかけられる花輪)にたっぷり染みこませ、それが空調で機内に充満することで蛇を凶暴化させるんですね。

いや、もっと他の楽な方法があったろキムよw

そんな蛇に最初に襲われるのは、トイレにしけこんで大麻を吸いながらエッチしてるバカップル。毒蛇がおっぱいに噛み付くというサービスシーンもバッチリですw

そして、解き放たれた毒蛇たちは、乗客やパイロットを次々に襲い、機内はまさに阿鼻叫喚の地獄絵図になっていくんですねー。ね、 バカみたいな映画でしょ?

バカだけど、ただのバカじゃない

そんな、スタッフが泥酔状態で夜中の2~3時に思いついたような本作ですが、ただのバカ映画ってわけではありません。
内容自体は荒唐無稽だし、強引すぎる展開や、明らかにやりすぎな展開は多々あるものの、そこに至るまでの前フリはしっかり作りこまれてるし、一本の映画として結構ちゃんと成立させているんですね。
それでもクライマックスでのサミュエル・L・ジャクソンちゃぶ台返しはどうかと思いますがw

航空パニック&動物パニック、二つのフォーマットのバランスを上手く取りながら展開していくドラマは、中々見ごたえがありました。

なにより、いよいよ大ピンチの旅客機を最終的に救うのがサミュエルじゃなく、機内で一番のボンクラと日本製のあるモノっていうところがサイコーなんです!
フォーーー!

もちろん、それなりにグロい? シーンもあるし、何より蛇の苦手な方には決してオススメ出来ない映画ではありますが、決して陰惨になり過ぎず、最後は爽やかに終わるので、個人的には超アガった面白かったですよー!!

興味のある方は是非!