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今日観た映画の感想

映画館やDVDで観た映画の感想をお届け

“二人“のおっさんに翻弄され続ける1時間44分! 「10 クローバーフィールド・レーン」 (2016) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは『クローバーフィールド/HAKAISHA』の続編?
『10クローバーフィールド・レーン』ですよー!

うーん、まだDVDレンタル開始から間がないし、ウッカリ感想を書くとネタバレしちゃいそうな内容でもあるので、(もちろん気をつけて書きますが)これから本作を観る予定の方は、先に映画を観てから、この感想を読んでくださいね。

いいですね? 注意しましたよ?

http://img.eiga.k-img.com/images/movie/84061/photo/ebb66c8d5c816317.jpg?1461808975

画像出典元URL:http://eiga.com/

あらすじと概要

スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などのヒットメーカー、J・J・エイブラムスが製作を担当した異色スリラー。思いがけずシェルターの中で過ごすことになった男女を待ち受ける、想像を絶する出来事が展開していく。
リンカーン/秘密の書』などのメアリー・エリザベス・ウィンステッド、『バートン・フィンク』などのジョン・グッドマン、テレビドラマ「ニュースルーム」シリーズなどのジョン・ギャラガー・Jrらが出演。
手に汗握る心理劇と、一気になだれ込む衝撃の展開に息をのむ。

ストーリー:ミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は目覚めると、自分が見ず知らずの2人の男性とシェルター内にいることに気付く。
その日を境に、彼女を助けたと主張するハワード(ジョン・グッドマン)とエメット(ジョン・ギャラガー・Jr)との奇妙な共同生活がスタートする。
ミシェルは、外は危険だという彼らの言葉を信じるべきかどうか悩んでいた。(シネマトゥディより引用)

 

 

感想

前作『クローバーフィールド/HAKAISHA』は、突如、怪獣がニューヨークを襲う様子をモキュメント(ドキュメントの体で描くフィクション)形式で描いた作品でした。
そして前作と同じくJ・J・エイブラムスが制作を担当、タイトルにも「クローバーフィールド」が入ってるので、続編かと思うかもですが、両作にストーリー上の繋がりはありませんでしたねー。

え? 密室サスペンススリラー!?

なんと本作の登場人物は、たった4人。

その内の殆どは

メアリー・エリザベス・ウィンステッド演じる主人公のミッシェル。
ジョン・グッドマン演じるハワード。
ジョン・ギャラガー・Jr演じるエメット
の3人だけ。

しかも1時間44分の本編の殆どは、ハワード所有の地下シェルターの中だけで物語が進むんですね。

彼氏とケンカしてアパートを飛び出したミッシェルは、車で走行中事故に遭って意識を失います。
そして、次に目覚めたのはどこだか分からない一室。
そこは、個人の地下シェルターなんですね。

そこには、ミッシェルの他にシェルターオーナーのハワードと、エメットという二人の男がいて、何者かの攻撃を受け、外の世界は汚染されていて出ることは出来ないとミッシェルに告げます。
そこから、三人の奇妙な共同生活が始まり……。
という物語。

ハワードという男は善人なのか悪人なのか分からないし、「攻撃」も「汚染」も二人の証言だけで、しかし、確かめようにも地下シェルターには窓がなく、外の様子は分からない。っていう極限状態を描いた、密室サスペンススリラーなんですねー。

“二人“おっさんに翻弄され続ける1時間44分

本作のキーマンといえるのが、ジョン・グッドマン演じるハワード。
クマっぽい外見は、一見、気のいい田舎のおっさんにも殺人鬼にも見えるし、その言動もアンバランス。なにより体がデカイので単純に勝てる気がしません。

本人は交通事故で意識を失ったミッシェルを「助けた」と言うし、確かに彼女が目覚めた時、負傷した足にはギブスがあてがわれ、腕には点滴と、的確な治療が行われているんですが、一方で彼女は、鍵付きの部屋に手錠で繋がれてるんですね。

その後、色々あって、ハワードを信じたミッシェルは、エメットと3人で束の間の平和な共同生活を送っていくんですが、その最中もハワードの言動はどこか怪しいさを含み、どうにも信じきれない感じです。
しかも、地下シェルターの中では、ハワードが異常犯罪者なのではと疑わせる品物もあり。でも確たる証拠はなく。

ミッシェルと観客は、ハワードを信じたり疑ったり、このおっさんに翻弄され続けます

しかも、観客は1つミッシェルの知らない事実を知ってるんですね。

それは本作が前作と世界を共有している(だろう)ということ。
ミッシェルにはとても信じがたい「何者かの攻撃」や「大気汚染」の話も、世界がニューヨークが怪獣に襲われた前作を観ている観客は、ハワードの言葉は本当だと思う。でも、それは先入観を利用したJ・J・エイブラムスの仕掛けたミスリードで、ハワードが嘘八百を並べているただの変態の可能性も……と、物語を知ってるがゆえにミッシェル以上に翻弄されちゃうメタ的な仕掛けがされてるんですよね。

つまり、本作はミッシェルと観客が、ハワードとJ・J・エイブラムスという二人のおっさんに、翻弄され続ける映画なのです。

そんな仕掛けも含めて、全体的に非常によく考えられた面白い作品だったし、前作を知らなくても楽しめる作品ですが、出来れば前作「~HAKAISHA」を先に見ていると、より楽しめる作品なんじゃないかなって思いました。

興味のある方は是非!!!