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今日観た映画の感想

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胃がキリキリする暴力的な映画「ヒメアノ~ル」(2016) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、昨年公開されたバイオレンス映画『ヒメアノ~ル』ですよー!
噂には聞いてましたが、観ている間、胃がキリキリするような神経を逆なでされるような嫌な作品(褒め言葉)でしたよ! ((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタ

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81m3a4jJpKL._SL1500_.jpg

画像出典元URL:https://www.amazon.co.jp

あらすじと概要

過激な内容で話題になった古谷実の人気コミックを、V6の森田剛を主演に迎えて実写映画化。ビル清掃会社のパートタイマーの青年と同僚が織り成す至って普通の日々と、欲望のままに殺人を重ねるサイコキラーの心の闇を描く。監督は、『さんかく』『銀の匙 Silver Spoon』などの吉田恵輔。清掃員の青年に『ポテチ』『偉大なる、しゅららぼん』などの濱田岳、森田ふんする快楽殺人犯にストーキングされるヒロインを『ガキ☆ロック』などの佐津川愛美が演じる。

ストーリー:普通の生活に焦燥感を抱くビル清掃会社のパートタイマー岡田(濱田岳)は、同僚からカフェの店員ユカ(佐津川愛美)との恋の橋渡し役を頼まれる。彼女が働くカフェへと足を運んだ岡田は、高校時代の同級生・森田(森田剛)と再会。ユカから森田につけ狙われ、ストーキングに悩まされていると相談された岡田は、森田がかつていじめられていたことを思い出し、不安になるが……。(シネマトゥディより引用)

 

 

感想

昨年はホントに邦画の当たり年と言われていて、特にバイオレンス系の『ノワール』映画は当ブログでもご紹介した、『ディストラクション・ベイビーズ』『クリーピー 偽りの隣人』を始め、決して派手な大作ではないけど神経に直接触られるような嫌な(褒め言葉)映画が沢山公開されました。

本作『ヒメアノ~ル』も、僕が読んでいる映画レビューブログでの評価も高かったのですが、中々タイミングが合わなくて、映画館で観ることが出来なかったんですよねー。(´・ω・`)
まぁ、正直本作に関しては「映画館で観なくて良かった」(大画面で見せられたら辛すぎるから)とホッとしましたけどもw
それくらい、精神的にキツイ嫌な暴力描写(褒め言葉)満載の怖い映画でしたよー!

タイトルを挟んでガラリと変わる作品のカラー

本作は、映画中盤に入るタイトルを境に前半と後半でガラリと作品のカラーが変わります。ザックリ言うと、前半は濱田岳演じる岡田のコメディー的な展開。
後半は森田剛演じる殺人鬼 森田中心のバイオレンス展開です。

清掃会社でバイトする青年 岡田は、将来の夢も希望も持てず、話をするのはキモい先輩の安藤(ムロツヨシ)くらいという生活に漠然と不安を感じています。
そんな彼が安藤に連れられて、安藤片思いの相手ユカ佐津川愛美と出会う事から物語は動き出します。
そして同時に岡田は、元学友の森田に久しぶりに再会するんですね。

森田は高校時代、同級生から酷い(という言葉では足りない)イジメを受けて人生に絶望し、ある事件をキッカケに殺人鬼(というかサイコパス)へと変貌しているのです。

前半では色々あって岡田とユカが付き合うまで、後半はそんな岡田を標的にする森田が中心の物語になっていて、前半はコメディータッチな展開ですが、後半は一気にバイオレンスな方向に加速していくんですね。

ただ個人的には、コメディー展開のハズの前半部分の方が、精神的にしんどかったです。キモい先輩に付き合わされて利用されたり、ユカの友達も含めた4人での飲み会で、初対面なのにユカの友達にムカつく事をバシバシ言われるトコとかもうね!!

ムキイイィィィィィィィィィィ!!(#`皿´) ってなって、胃が痛くなりましたよ。

むしろ後半の方が、直接的な暴力を描いている分、まだ気が楽に観れましたw
多分、僕は岡田の方にかなり感情移入して観てたんでしょうねー。

キレッキレの役者陣

そんな岡田を演じる濱田岳は、個人的に若手の中で一番好きな俳優さんです。
何ていうか、普通の人を普通の人みたいに演じられる俳優っていうんでしょうか。
とにかく、凄く自然体に見えて、気がついたら芝居に引き込まれてるんですよね。
僕が初めて彼の出演作を見たのは、多分、アニメ監督でもある原恵一監督の実写映画『はじまりのみち』だったと思うんですが、その時の彼の演技は素晴らしかったです。

そんな岡田と相対するキャラクター森田を演じる森田剛の演技も素晴らしかった。
ぱっと見ただけで分かる「バイ奴感」や「分かり合えない感」。
V6の森田剛にはあまり馴染みがないので、彼がどんな人かよく分からないんですが、劇中パチンコしてる時の佇まいとか、恐ろしい暴力を振るいながら普通のテンションで話すトコとか、言葉は通じてるのに話が通じてない感とか。

お人好しで気の弱い岡田とは1ミリも相容れない、絶対近づきたくない感じを、極自然に醸し出してるように見せる演技力は本当にスゴいなーと思いました。

あと、岡田のキモい先輩 安藤を演じたムロツヨシさんもとても良かった!
コメディーリリーフでありながら、どこか危なげで一線超えたらトコトン行っちゃいそうな緊張感もあって、映画全体を上手く締めてるなーと思いましたよ。

脇役ですが、ユカの友達とか、森田に脅されてる和草(サイタマノラッパーの駒木根雄輔)や、その彼女のキャスティングも絶妙でしたねー。

暴力表現の嫌さ(褒め言葉)

森田の回想シーンで描かれる高校時代のイジメの嫌すぎる描写や、撲殺される和草の痙攣、ユカの隣人の超嫌な弾着シーン、後半暴走する森田によるレイプシーンなどなど、本作には観ているだけで神経を逆なでされるような嫌な暴力シーンが満載です。
暴力そのものの表現っていうより、暴力に付随する被害者側のディテールが、観ている人間に痛さや生理的嫌悪を想起させて本当に嫌あぁぁぁぁぁぁな気持ちになるのです。(褒め言葉)

個人的には、北野たけし作品や韓国ノワール系の、あの肉体と精神両方を責めれてるような、嫌な暴力シーンを思い出しましたよー。((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタ

気になった、気に入らなかったシーン

そういう意味で、ノアール作品、暴力映画としては満点に近い本作ですが、個人的にはあのラストシーンはちょっと蛇足な感じというか、「いや、そういうのいらないから」って思いましたねー。「衝撃映像100連発」のラスト30分で、いきなり感動のエピソードをぶっこまれた時に似た感じで、ちょっと冷めちゃいました。

あと、明らかに狙われてるのが分かっている岡田とユカに対して、警察が警護の一人もつけてないというのは、いくらなんでも違和感あるなーと。
まぁ、その後の展開に持っていく為には、仕方ないし、全体から見れば些細な事ですけど。他の部分があまりにも良く出来てるので、些細な違和感が逆に目立っちゃうんですよねー。

とはいえ、ここまでスゴいとは思わなかったので、ある程度事前に内容を知っていても度肝を抜かれたし、邦画でもここまで嫌な映画(褒め言葉)が作れるんだなーって、ある意味感動しました。

とは言え、グロやバイオレンス表現が多い作品なので、正直あまり積極的にオススメは出来ませんが、日本ノワール映画の中でも、傑作と言える一本なんじゃないでしょうか。

興味のある方は是非!

 

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