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ど派手なアクションとど派手なCGは健在! 「西遊記 孫悟空vs白骨婦人」(2016)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、中国香港合作で作られた「西遊記」シリーズ第2弾、
西遊記 孫悟空vs白骨婦人』ですよー!

前作「モンキーマジック 孫悟空誕生」と同じく、CGを駆使したド派手な演出は今回も健在でしたねー。
その上で、今回は師匠三蔵法師孫悟空の師弟愛が詰まったエモーショナルな作品になってました。

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あらすじと概要

西遊記」を題材に最新のVFXで描いた冒険活劇『モンキー・マジック 孫悟空誕生』の続編。三蔵法師によって封印を解かれ旅の護衛を務めることになった孫悟空が、妖怪・白骨夫人に捕らわれた三蔵法師を救い出すため壮絶な戦いに挑む。前作で牛魔王を演じたアーロン・クォックが主人公・孫悟空を演じるほか、『シャンハイ』などのコン・リー、『神なるオオカミ』などのウィリアム・フォンらが共演。前作に続きソイ・チェンがメガホンを取り、アクション監督を香港映画界の大御所サモ・ハンが務める。

ストーリー:暴れ者の孫悟空(アーロン・クォック)は五行山に幽閉されてから500年後、天竺を目指す三蔵法師(ウィリアム・フォン)に封印を解かれ、三蔵法師の護衛として旅に同行する。道中新たな仲間も加わった一行の前に、永遠に美しい自分を維持すべく三蔵法師の命を狙う妖怪・白骨夫人(コン・リー)が立ちはだかる。白骨夫人はさまざまな謀略を駆使し、ついに三蔵法師を手中に収め……。(シネマトゥディより引用)

 

 

感想

先日も書いた通り、友人と二人で映画のDVDを5本一気に観るという荒行に挑戦した2本目が本作でした。
前作「西遊記 モンキーマジック~』では、中国映画の十八番であるワイヤーアクションとCG満載の細切れ演出で、主演のアクションスター、我らがドニー・イェン兄貴の動きを封じるという暴挙に出たソイ・チェン監督が続投してます。

孫悟空は前作で牛魔王を演じたアーロン・クォック

物語は、前作で五行山に閉じ込められた孫悟空と天竺を目指す旅の僧、三蔵法師(ウィリアム・フォン)の出会いからスタートします。
孫悟空役は前作のドニー兄貴から変わって、牛魔王を演じたアーロン・クォック。
衣装やメイクが変わってるのもありますが、ビジュアル的には前作よりワイルド感が増したアーロン悟空は結構良かったですねー。
何故かずっと内緒話みたいな話し方なのは少し気になりましたけど。

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で、旅の道すがら白馬と猪八戒(シャオ・シェンヤン)と沙悟浄(ヒム・ロー)を仲間にして、天竺に向かいます。
その旅の途中で、三蔵を食べて生きながらえようと付け狙ってくるコン・リー演じる白骨婦人と、悟空が対決するというストーリー。

前作の目が痛くなるようなキンキンキラキラなCGから一変、本作は全体的にダークなトーンになってますが、悟空の方は相変わらずワイヤー宙吊りの空中アクションがメインで、前作以上にスピード感がなくなってる印象を受けました。

ただ、本作はアクションよりも、三蔵と悟空の信頼関係を築いていくドラマが主軸になってるので、アクションはこのくらいでいいのかな? と。

エモーショナル優先のストーリー展開とモヤモヤ

中国映画の特徴として、エモーショナルなシーンが過剰ってのがあると思うんですね。
これは多分、中国人好みの流れなんだろうなーと思うんですが、個人的には正直苦手。
敵役の白骨婦人は、生きながらえるために子供をさらって食べちゃう妖怪なんですが、そこには彼女の悲しい過去が起因してます。

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そんな彼女は、徳の高い三蔵を食べることで寿命を延ばそうとするわけですが、三蔵一行に近づき命を狙うのに、人間に化けるんですね。
でも、悟空は「真実を見抜く目」を持っているので、彼女の正体を見抜き攻撃、そうとは知らない三蔵は、悟空が人間の女子供を殺したと咎めて、ついには破門してしまいます。

白骨婦人の過去は本作の重要な要になるのでいいんですけど、問題は白骨婦人が人間に「化けている」のか「乗り移っている」のかがハッキリしない事なんですよねー。

もし「乗り移ってる」なら、悟空は三蔵を守るためとはいえ人間を殺しているので、三蔵の怒りはもっともなんですけど、「化けてる」=実体がないなら、それは三蔵の勘違いで悟空は怒られ損ってことになるので、三蔵や悟空に対する観客の目も変わってくるんじゃないかなーと。

ここを劇中でハッキリしてくれてないのに悲しい音楽で切な気なシーンが続くので、観ている間ずっとモヤモヤしてしまいました。
原作を知ってる人には、説明するまでもない自明のことなのかなー?

あの映画の、あのシーンやこのシーンがが!

で、色々あってクライマックスの対決シーンになるんですが、ここでは明らかに「アイアンマン」のあのシーンや「マトリックス」のあのシーンっぽい、見たことのあるシークエンスが入ってたりして、不覚にも個人的にはちょっとアガってしまいましたw

監督の名誉のために書いておくと、あくまでパロディーというかオマージュの範囲で別に悪いことじゃないし、他の映画でも(もちろん日本映画でも)そういう事はよくありますよね。
「あ、ここアベンジャーズのアレだな」とかね。

個人的に、中国映画特有のイカニモなワイヤーアクションやエモい描写の多用が苦手なのであまりハマれなかったんですが、娯楽映画としては十分に楽しめるんじゃないかと思いますよ。

興味のある方は是非

▼関連リンク▼

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