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今日観た映画の感想

映画館やDVDで観た映画の感想をお届け

今観ても色褪せない「仁義なき戦い 代理戦争」(1973)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、深作欣二の代表作シリーズ『仁義なき戦い 代理戦争』ですよー!
ぶっちゃけ衝撃度では、一作目の「仁義なき戦い」二作目「仁義なき戦い 広島死闘編」には及ばないものの、今観ても色褪せない面白さでしたー!

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/815B0hkMFxL._SL1207_.jpg

画像出典元URL:https://www.amazon.co.jp

あらすじと概要

 “仁義なき戦い”シリーズの第3弾。ヤクザ組織の抗争の中で展開する欲望と裏切り、そして凄惨な復讐のさまを描く。
トーリー昭和35年、広島。広島最大のヤクザ組織・村岡組のナンバー1杉原が、博奕のもつれから九州のヤクザに殺される。これを機に、村岡組の跡目を巡って熾烈な抗争が勃発。やがて、それは日本を代表する巨大暴力団同士の、広島を舞台とした代理戦争へと発展していく……。(allcinema ONLINEより引用)

 

感想

豪華キャスト総出演の大人気シリーズ第三弾!

仁義なき戦い』を知らない人のためにざっくり説明すると、このシリーズは実在するヤクザ美能幸三が獄中で書き綴った手記をベースに、飯干晃一が1972年に「週刊サンケイ」5月26日号から連載したノンフィクションを、深作欣二監督で映画化した『実録ヤクザ映画』の人気シリーズです。

時代劇、任侠映画で数々のヒット作を出してきたものの、時代の流れと共に斜陽の一途を辿っていた東映が正月映画として制作・公開した一作目が大ヒット。
試写を観当時の社長はヒットを確信し、一作目公開前に続編の製作を決定したそうです。

続く二作目『広島死闘編』は原作が追いつかず、一作目と同時期に起こった広島市の事件を描いた、いわば番外編的作品。

そして三作目となる本作では、一作目の“その後”が描かれています。

驚くべきは、この三作はすべて1973年に公開されているということ。
一作目が1月、二作目が4月、そして本作『~代理戦争』が9月に公開され、その続編『~頂上決戦』が翌年1月という、今では考えられないハイペースで制作・公開されているんですねー。

菅原文太、梅宮辰夫、松方弘樹千葉真一北大路欣也小林旭渡瀬恒彦ら、後の大スターたちが勢ぞろいした、今観ると超豪華な作品でもあります。

とにかく登場人物が多い!

このシリーズの特徴は、テンポの早さと抗争のド迫力、あと、人間関係の複雑さにあります。

とにかく登場人物が多い!w
そして、第三作となる本作では、この人間関係の複雑さが極致に達します。
さらに、前作、前々作で死んだはずの梅宮辰夫や川谷拓三などが、別人として登場するので、初見の人は混乱してしまうかも。

あと、物語となんの脈絡もなく、割と重要だったりそうでもなかったりする人物が次々と死んでいくのも本作の特徴ですが、それは実在の事件をモデル作られた「実録モノ」なので、まぁ仕方ないんですよね。

ただ、観るとき登場人物をすべて覚える必要はなくて、
一作目なら、菅原文太(主人公)、梅宮辰夫(仲良し)、松方弘樹(仲良し→敵)、金子信雄(敵)。

二作目は、千葉真一(敵)と北大路欣也(主人公)。

本作では、菅原文太金子信雄小林旭(仲間→敵)、渡瀬恒彦(子分)、田中邦栄(腰巾着)と、それぞれ重要人物だけ何となく分かれば十分楽しめると思います。

テンポの速い展開と、ド迫力の抗争シーン

そして、本シリーズの見どころは何と言ってもテンポの速い展開と、ド迫力の抗争シーン。
まさにジェットコースタームービーっていう感じで、次から次へと事件や抗争が起こるので退屈する暇がなく、2時間弱があっという間に過ぎてしまいます。
敵対する組員同士の抗争シーンでは、手持ちカメラで抗争をすぐ間近で撮影してるので、自分も抗争に巻き込まれているような気分が味わえますよ!

本作では、広島を牛耳る大親分の引退が発端となり、呉と広島の二大勢力に神戸の巨大組織が絡み、その中での裏切りと謀略をメインに描いているんですが、何と言っても金子信雄加藤武金田一耕助シリーズで「よし、わかった!」って言う警部の人)の二大ヘタレ親分に、菅原文太を始めとした主要人物たちが振り回されて無駄死にしたり失脚したりする様子が見どころです。

戦争、組織のメタファー

本シリーズはヤクザの抗争を描いていますが、これは戦争と組織のメタファーです。
ヤクザ組織という巨大な権力の流れに翻弄され、命を落とす若者たちを描く青春映画としての一作目。

戦争を体験した世代と、していない世代の価値観の違いを描いた二作目。

そして本作では、タイトルの通り、日本を二分する巨大暴力団の抗争に巻き込まれていく主人公を、東西冷戦のメタファーとして描いています。

本シリーズでヤクザ組織という社会の縮図を通して、脚本の笠原 和夫は戦争や組織を描いているんですね。

キャスティングから生まれる化学反応

本作でこれだけの豪華キャストが揃ったのは、映画産業の斜陽によって五社協定(簡単に言うと役者の引き抜きをしないという映画会社同士の約束)が崩れたことにあります。

そうして、今まで共演の考えられなかった若き大スターたちが一同に介し、熱量やプライドのぶつかり合いから化学反応が起こったことが、このシリーズの迫力や緊迫感に繋がり、40年以上経っても尚、色褪せない輝きを放っているんだと思います。

ヤクザものということで食わず嫌いしている人も、一度観たらハマってしまう普遍的な面白さを持つ、邦画の中でも一二を争う傑作中の傑作ですよ!

興味のある方は是非!!

 

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