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バカで不真面目で不謹慎……でも大好きw 「ソーセージ・パーティー」(2016)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、昨年日本でも公開された米国の3DCGアニメーション
『ソーセージパーティー』ですよー!

ディズニー、ピクサーなど、エンタメとしても超楽しめるけど「考えさせられる」深いテーマも盛り込むCGアニメが主流の米国アニメ業界において、本作はバカバカしさのみに振り切ったコメディー作品です。

で、まだレンタル開始から間がないので、出来る限りネタバレしないように気をつけますが、これから本作を観る予定の方は、映画を先に見てからこの感想を読んでくださいね。

あと、この作品は「R-15」指定なので、間違ってもお子さんに観せないようにご注意くださいねー!

いいですね? 注意しましたよ?

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あらすじと概要

人間に買われることを夢見るスーパーマーケットの食材たちが、自分たちを待ち受ける運命を知ったことで決死の逃走劇を繰り広げるコメディーアニメ。監督を、『劇場版 きかんしゃトーマス』シリーズのグレッグ・ティアナンと『マダガスカル3』などのコンラッド・ヴァーノン、音楽を数々のディズニー作品で知られるアラン・メンケンが担当。製作陣にも名を連ねるセス・ローゲンをはじめ、ジョナ・ヒルジェームズ・フランコエドワード・ノートンらが声優として参加している。

トーリー:スーパーマーケット「ショップウェル」で、ソーセージのフランクは恋人であるパンのブレンダと結ばれホットドッグになることを夢見るなど、食材たちは人間に買われることを望んでいた。ある日、ついに一緒にカートに入れられ喜ぶフランクとブレンダだったが、アクシデントが発生し店に取り残されてしまう。一方、夢がかない購入された食材たちは……。(シネマトゥデイより引用)

 

感想

バカバカしさに振り切った“大人の”コメディーアニメ

本作は「マダガスカル3」のコンラッド・ヴァーノンと、『劇場版 きかんしゃトーマス』シリーズのグレッグ・ティアナンという子供に大人気シリーズの二人が監督しているんですが、それなのにどうしてこうなったっていう作品ですw

下ネタ、残酷描写?、麻薬、人種ネタなどなど、不謹慎で不真面目なネタがこれでもかとぶち込まれているんですねー。

その元凶はといえばやはり、本作で原案・プロデュース・脚本を担当している米国コメディー映画界のヒットメーカーにして、心に小六男子を飼う男セス・ローゲンでしょう。

俳優・プロデューサー・監督として、「40歳の童貞男」「スーパーバッド 童貞ウォーズ」「スモーキング・ハイ」「ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日」など数多くのコメディー作品を手がけてきた彼が、3Dアニメで悪ふざけの限りを尽くしたのが本作なんですね。

豪華な声優陣

本作ではハリウッドを代表する豪華キャストが声優として名を連ねています。

主役のソーセージ・フランク役のセス・ローゲンを始め、クリステン・ウィグジョナ・ヒルエドワード・ノートンなどなど。

そんなハリウッドスターたちが、ソーセージや、パン、携帯用ビデになって大暴れ。
多分、セス・ローゲンの友達ネットワークなんでしょうねー。

ざっくりストーリー解説

本作のストーリーをザックリ書くと、「ショップウェル」というスーパーにいる”食材”たちの物語。

彼らは何者かによって、スーパーの外は何でも願いが叶う楽園と教え込まれていて、神=人間に選ばれてスーパーから出ることを願っているわけです。
しかし、現実は全く違っていて「食材」である彼らが買われいてった先では……。といういわゆる擬人化もの。

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これが子供向けアニメなら、真実を知った食材たちが逃げ出して本当の楽園へ……みたいなストーリーになりそうなものですが、本作のキャラクターたちは神=人間と戦う事を選ぶわけですねー。

で、そんな本作の主人公はソーセージで、ヒロインはホットドック用のパン。
上のポスターを見てもらえば想像がつくかと思いますが、これはいわゆる、アレのメタファー…ってうか、アレそのものです。

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そこからめくるめくバカで不謹慎で下ネタだらけな物語が展開されていくし、買われていった食材たちが“真実”を知るキッチンのシーンなんかは、食材目線で超残酷描写的に描かれてるんですねー。

ただ、この映画が上手いのは、そうした食材目線の合間にチョイチョイ人間目線を挟みこむ事で、それ自体がギャグにもなっているし、観ているこっちが嫌な気持ちにならないギリギリのバランスを保ってることだと思いますねー。

映像と世界感、脚本の上手さが光る

そんなハチャメチャで超バカバカしい内容ながら、映像も素晴らしいし、食材たちがそれぞれ作っているコミュニティーや、主人公たちの視点から見たスーパーの世界感も面白く、何より脚本の構成が上手くて全体的にいわゆるダレ場はほとんどないんですよね。

トータルでアニメーションとしてのクオリティーが高いので、不謹慎でバカバカしいネタの数々に呆れながらも、最後まで見入ってしまうし、映画史上類を見ないくらいバカバカしいクライマックスのシーンでは、ちょっと感動しちゃったりするんですよねーw

あと、バカバカしさの奥の方に隠されているのが、このスーパーそのものが多民族国家であるアメリカの縮図になっているということ。
スーパーなので各国の食材や加工品、お酒などはジャンルごとの棚に分けられ、それぞれのコミュニティーを形成し、最初は棚同士で反目しいがみ合う彼らが、自分たちの危機に一致団結してクライマックスの戦いへとなだれ込んでいく展開は、まさに「インデペンデンス・デイ」の様。(しっかり演説シーンのパロディーも入ってたりします)

で、本作は7月3日から4日にかけての物語。つまり「アメリカ独立記念日」なんです。
主人公とヒロインがソーセージとパンなのも、独立記念日にはアメリカの人たちは庭でBBQを楽しむ風習があるっていうところからの発想みたいですね。

そんな感じで、舞台、キャラクター、ストーリーが、それぞれアメリカや独立記念日にかかっているのも上手いなーって思ったし、個人的にはとても面白かったです!

とは言え内容が下品すぎて、人様にはあまり積極的にオススメはし辛いんですが、思った以上にちゃんとした作品でしたよ。

興味のある方は是非!!

 

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