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これはパニック映画じゃない。キャラ萌え映画だ!「インデペンデンス・デイ: リサージェンス」(2016)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、ローランド・エメリッヒ監督の「インデペンデンス・デイ: リサージェンス」ですよー!

超でっかいUFOが地球を襲うパニック映画「インデペンデンス・デイ」から20年。
まさかの続編です!

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あらすじと概要

地球に攻めてきた侵略者と人類の激突を描いたSF大作『インデペンデンス・デイ』の続編。前作での闘いから20年後を舞台に、地球防衛システムを完備した人類が再び侵略者と対峙(たいじ)する。『ホワイトハウス・ダウン』などのローランド・エメリッヒ監督、『ロスト・ハイウェイ』などのビル・プルマン、『ディープ・カバー』などのジェフ・ゴールドブラムと第1作のメンバーが再結集。新たに『ハンガー・ゲーム』シリーズなどのリアム・ヘムズワースらが加わる。壮大な物語と圧倒的な映像技術に息をのむ。
トーリー:エイリアンによる地球侵略に人類が立ち向かい、およそ30億人もの命を失いながらも勝利を収めてから約20年が経過した。人類はさらなる襲来に備えようと、エイリアンが残した宇宙船の技術を転用した地球防衛システムを作り上げる。2016年7月、そんな人類を試すようにアメリカ全土を覆うほどの大きさを誇るエイリアンの宇宙船が出現。彼らは重力を自在に操る圧倒的な科学力で、ニューヨーク、ロンドン、パリといった都市を次々と襲撃する。猛攻撃は止むことなく続き、人類存続の要であった防衛システムも無力化してしまう。(シネマトゥデイより引用)

 

感想

ざっくり前作のおさらい

前作「インデペンデンス・デイ」(ID4)は、アメリカ独立記念日を2日後に控えた7月2日、突如、超巨大なUFOに乗って攻めてきたエイリアンを独立記念日の7月4日にやっつけるという物語。

率直に言うならバカみたいな設定にツッコミどころ満載のストーリー展開で、どう考えても逆転不可能な状況を無理やりひっくり返すという、これまで映画で何度となく地球を滅ぼしかけたエメリッヒの真骨頂とも言うべき作品です。

謎の信号音からエイリアンの目的を見抜いて、父親の何気ない一言からあっという間にエイリアン撃退法を考案する超万能なインテリや、自ら戦闘機に乗って宇宙人をやっつける大統領、凶暴なエイリアンをワンパンでやっつける軍人の大活躍で地球の危機を救うというハッキリ言ってトンデモ映画ですが、でも何故か憎めないんですよねーw

それから20年。
まさに「誰得!? 」と世界が首をひねった続編が本作「インデペンデンス・デイ: リサージェンス」です。

ワンアイデアで突き進むエメリッヒの漢気!

で、ぶっちゃけ前作の一番の売りは、アホみたいにでっかいUFOが地球の主要都市を破壊しまくるっていうアイデアなんですよね。

しかも、敵のUFOにはバリアが張り巡らされていて、地球の武器では太刀打ちできないっていう、日本のマンガ・アニメファンにはお馴染みの設定で、「こんなもんどうやって倒すんだ!?」っていうところが見所だったわけですよ。

そんな絶望的な状況を力技でねじ伏せて、敵を殲滅してから20年。

敵エイリアンが「リベンジマッチじゃゴラァー! 」やってくるわけですが、超でっかいUFOっていうアイデアは前回使っちゃって、しかも撃退しちゃってるわけで、本作ではエイリアンがどう来るのかと思ったらですね……。

前回以上よりもでっかいUFOで攻めてきましたよ!

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その大きさ、実に地球表面の3分の1を覆うほどの大きさ。…って、

アホかーーーーい!!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ  っていうねww

確かに前作では超でっかいUFOが攻めてくるっていうのが新しかったし、売りだったわけですけど、まさか続編で更にでっかいUFOで攻めてくるとは。
まさに予想の斜め下、ワンアイデアで突き進むエメリッヒの漢気を観ましたよ!

キャラクター萌え映画

前作では約30億人、人類の半分が亡くなるという大惨事が描かれ、本作では(恐らく)相当な大被害が出ているわけで、この数字だけ見ればとんでもない悲惨な状況なんですが、それでも「ID4」にはあまり悲壮感が感じられません。

もちろん数字が大きすぎて実感出来ないってこともあるんですが、それ以上に登場キャラクターに寄るところが大きいような気がするんですね。

前作で地球を救った立役者、万能インテリのデイヴィッド( ジェフ・ゴールドブラム)、大統領のトーマス(ビル・プルマン)、エイリアンをワンパンKOしたヒラー大尉(ウィル・スミス)の三人は、何ていうか起こっている事態に対して以上にポジティブっていうか、すぐ近くでとんでもない被害が出てるのに、猪突猛進で前進あるのみっていう感じだったし、デイヴィッドとパパのジュリアス(ジャド・ハーシュ)のやり取りや、密かに宇宙人を研究していたオーキン博士(ブレント・スパイナー)は空気読めなさなど、全体的に無神経なくらいポジティブなキャラや、横道に逸れまくりのやりとりが、起こってる事態の深刻さを緩和してる感じなわけです。

で、本作でもウィル・スミスを除く前作のキャストが多数出演していて、なんか同窓会的な感じが見ていて楽しいし、むしろそっちこそが本作のメインみたいな感じなんですよね。

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しかも全員リアルに20年分歳をとってるわけで、そのキャリア分だけ余計な力が抜けているというか、絶妙な味わいの演技を見せてくれるわけですよ。

さらに本作では、前作で小さな子供だった大統領の娘パトリシア(マイカ・モンロー)やヒラー大尉の義理の息子ディラン(ジェシー・T・ユーシャー)を始めとした次世代と前作活躍したキャストの共演が、親戚一同が本家に大集合的な感じで、なんか微笑ましいっていう。

あと、前作で宇宙人に精神を乗っ取られて植物状態だったオーキン博士をずっと看病し続けていた助手のアイザックス博士の関係とかもグッときてしまいますし、前作に引き続きジュリアスパパが超いい味出してました。

 

何かと評判の悪い本作ですが、個人的にはパニックムービーっていうより、キャラ萌え映画として観ると意外と楽しめるんじゃないかなーって思いました。

あと、もし本作を観るときは前作を一度観ておいたほうがいいと思いました。
前作をうろ覚えのままだと、キャラクターの関係性が分からなくて魅力半減って事になっちゃうと思うんですよね。

ともあれ、前作以上にバカっぽい設定だし、ツッコミどころも満載で、UFOがでかくなった割に前作よりも規模は小さくなった感が否めない本作ですが、個人的にはやっぱり憎めない作品でしたねー。
もしかしたら、僕は案外ローランド・エメリッヒが好きなのかもしれませんねw

興味のある方は是非!

 

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