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モンスター「が」トラックに!?「モンスタートラック」(2016/日本未公開)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、2016年に全米で公開された『モンスタートラック』ですよー!
ぱっと見は低予算のB級映画っぽいルックなんですが、実はスタッフ・キャストともに実力派揃いで、なんと120億円の予算をかけた超大作らしいです。

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画像出典元URL:https://www.amazon.co.jp

あらすじと概要

トラックに棲みついた謎のモンスターと男子高校生の友情を、「X-MEN:アポカリプス」のルーカス・ティル主演で描いたコメディ。高校生のトリップは、壊れたトラックを改造して故郷の町から脱出することを夢見ている。ある日、彼の住む町で正体不明のモンスターが車を破壊する事件が発生。トリップは自分のトラックにそのモンスターが潜り込んでいるのを見つけ、モンスターと奇妙な友情を育んでいく。ところが、モンスターを捕獲しようとするハンターたちに狙われる羽目になり……。共演に「ドント・ブリーズ」のジェーン・レビ、「アウトサイダー」のロブ・ロウ、「リーサル・ウェポン」シリーズのダニー・グローバー。「ジュラシック・ワールド」のデレク・コノリーが脚本を手掛け、「アイス・エイジ」のクリス・ウェッジがメガホンをとった。(映画.comより引用)

 

感想

モンスタートラックとは

モンスタートラックとは、ざっくり言うとパワーのあるトラックに超でっかいタイヤがついてて、オフロードはもちろん、クラッシュカーレース(廃車を踏み潰しながら走るレース)などで使われるトラックのことで、モンスター“のような”トラックだから、モンスタートラックって呼ばれるんですね。

ところが本作では、そのままモンスター“”トラックになっちゃったっていう映画です。

ってダジャレかよ!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ

ただ、実はこの映画、一見低予算B級作品のようでいて、実は1億2500万ドル(約120億円)の予算をかけた超大作で、監督は劇場3Dアニメ「アイス・エイジ」のクリス・ウェッジ、脚本は「ジュラシック・ワールド」のデレク・コノリー、原案は『カンフー・パンダ』の脚本を担当したジョナサン・エイベルと、何気に超豪華スタッフで固められています。

キャストの方も、主人公トリップ役は『X-MEN:アポカリプス』のルーカス・ティル。
悪役に『アウトサイダー』のロヴ・ロウ。
主人公を助ける廃車工場のオーナー役に『リーサル・ウェポン』のダニー・グローヴァー。と、地味に豪華な布陣で制作されてるんですねー。

トーリーをざっくりと

本作のストーリーをざっくり書くと、両親の離婚で心を閉ざした高校生トリップが、偶然出会ったモンスターを故郷に返すという「ET」的な物語です。

このモンスターは原油を食料にしていて、深い地層にある地下水脈で暮らしていた、イルカとタコが合体したような古代生物 。
元々が水生生物なので地上では自由に動けないんですね。

で、トリップの住む街にある石油発掘会社がこの水脈まで掘り返しちゃったので、このモンスターが地上に吸い出されてしまうわけですよ。
発掘現場で希少生物が見つかると、環境を守るため石油の発掘が出来なくなってしまうので、社長はこのモンスターたちを闇に葬ろうとするんですが、廃車工場に偶然逃げ込んできたモンスターと出会ったトリップは、モンスターをクリーチと名づけ組立中のトラックをクリーチの足がわりに改造。

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画像出典元URL:http://eiga.com

クリーチとの友情を育みつつ、何とか生息地に返してやろうとするという、非常に単純で分かりやすいストーリーなのです。

“モンスタートラック”の自由すぎるカーチェイス

そんなこんなで、クリーチからすると足がわり、トリップからすればクリーチに乗る為の鞍がわりのトラックを作り上げ、敵や保安官とのカーチェイスが始まるわけですが、ビルの上を走ったり、壁を飛び越えたり、ビルの間の壁をよじ登って隠れたりと、普通では考えられない、クリーチの特徴を活かした自由すぎるカーアクションはとても新鮮だったし見ごたえがありましたねー。
欲を言えば、もう少しハチャメチャでも良かった気がしますが、それでも十分に楽しかったですよ。

また、サイドストーリーとして、偶然巻き込まれたクラスの優等生で学級委員長的女の子のメレディス(ジェーン・レヴィ)と主人公トリップの淡いラブロマンス、トリップと実の父親とのがっかりな再会、母親のボーイフレンドの保安官との関わり、石油会社に捕まったクリーチの両親の救出劇など盛りだくさんの内容。

逆に盛りだくさんすぎて、若干内容がとっ散らかっちゃった感じがしたのは残念だったかも。やりたいことは分かるんですけどね。

家族と成長の物語

基本的に本作は、トリップの成長と家族の再生を描いた物語です。
両親の離婚と、母親のボーイフレンドの保安官への反感から、大人を信じられず、周囲に心を閉ざしているトリップ。

そんな彼が、偶然出会ったクリーチを故郷に返すために様々な経験をする中で成長し、周囲との関係を再び築くというのが本作のメインテーマだと思うんですね。

でも、個人的には正直あまり上手く行ってないなーと。

主人公が高校生っていう設定が、このテーマを描くにはちょっと大きすぎなんじゃないかなって思うんですよ。
まぁ、車いじりが得意で運転ができるとなると、小中学生ってわけにはいかないってのもあるんでしょうけども。(アニメなら出来たかもですが実写ですしね)
結果、主人公トリップが、高校生の割に幼い感じになっちゃって、少々無理が出てる感じなんですよね。

ただ、色々ツッコミどころはあるけど、クリーチは見慣れると超絶カワイイし、カーアクションは面白いし、物語も変にリアル方向に偏りすぎてないので、大人から子供まで安心して楽しめるエンターテイメントだと思いますよ!

興味のある方は是非!!

 

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