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我らがケビン・ベーコンが透明人間になって大暴れ「インビジブル」(2000)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、2000年公開のSFホラー『インビジブル』ですよー!
我らがケビン・ベーコンが、透明人間になってエロいことしたり暴れたりする作品でしたー!

 

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画像出典元URL:http://eiga.com

あらすじ概要

H.G.ウェルズ原作の「透明人間」を下敷きにしたSFホラー。自らの身体を実験台に、DNA操作による人体の透明化に成功した科学者・セバスチャン。だが研究は未完成で、彼は元の姿に戻れなくなってしまう。一生自分の姿を鏡で見る事ができないという彼の絶望は、やがて研究仲間への憎悪に変わって行く。SFXを駆使したハードな設定ながら、透明人間による女体への悪戯や覗きといった“お約束”もちゃっかり描いているところが微笑ましい。(allcinema ONLINEより引用)

 

感想

透明人間の怖さ

本作は当ブログでも度々登場する、みんな大好きポール・バーホーベン監督&ケビン・ベーコン主演のSFホラー作品です。

ミイラ男や吸血鬼ドラキュラ、狼男、フランケンシュタインの怪物などと並び、モンスターとしてはクラッシク化している「透明人間」ですが、僕は今まで透明人間の怖さってイマイチピンときてなかったんですよね。

というのも、男子の場合「透明人間に襲われたらどうしよう」っていうより、「透明人間になったらどうする?」っていう、透明人間目線で見てしまうのと、ある年齢以上の人なら中西やすひろ先生の名作マンガ「Oh!透明人間」を始めとした、「ちょっとHなコメディー」マンガやアニメの印象が強いってのがあるんじゃないかと思うんですよね。

そして本作は、ポール・バーホーベン監督&ケビン・ベーコン主演で描かれるOh!透明人間」の実写化作品です。

いや、もちろん嘘なんですけど、でも当たらずとも遠からずっていうか、透明人間になった男子の考えることは、結局みんな一緒なんだなーって思いましたねー。
ベーコンは劇中「透明人間のパワーで自由になったのだー」みたいなことを高らかに宣言するんですが、結局やってることはエロかよ(。・д・)ノ)´Д`)ビシッっていうねw

その上で、バーホーベン監督は透明人間に襲われる側の恐怖もしっかり描いていて、僕は初めて、透明人間の怖さってこういう事なんだなーって理解しましたよ。

面白さだけを抽出

本作でケビン・ベーコンを始めとした研究スタッフは、国防総省の依頼で生物の透明化の研究をしています。
DNA操作や量子論的なアレコレの理屈を研究し、実験動物で透明化→元に戻すを成功させた彼らですが、野心家のベーコンは自分が透明人間第一号になって名を残したいと、政府に内緒で自らの体で人体実験を行うわけですね。

この背景には、当然透明人間を軍事的に利用したい国家の思惑だったり、生物を透明化するための難しい理屈があるわけですが、バーホーベン監督はその手の小難しいアレコレは匂わす程度にして、ベーコンが透明化する過程だったり、透明人間になったベーコンの行動など、「透明人間」の映像やストーリー的な面白さだけを抽出して、テンポよく観せているんですよね。

そうすることで、逆に人間の愚かしさみたいなものを浮き彫りにしていく手腕はさすが、バーホーベン監督だなーって思いました。

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画像出典元URL:http://eiga.com /イケナイお薬で徐々に透明化するベーコン

我らがケビン・ベーコン大暴れ

で、実験が成功し見事人類初の透明人間になったベーコン。
最初のうちはスタッフにイタズラを仕掛けたり覗きをしたりと、透明人間ライフを満喫しているわけですが、所定の実験期間が過ぎて元に戻ろうとするも失敗。
映画冒頭で、彼自身が実験動物に与えていた苦しみを、今度は自分が味わうことになってしまいます。

その一方で、透明人間の力に溺れて暴走を始めるベーコン。
お向かいの美人を襲ったり、元カノ(研究チームの一員でヒロイン)の部屋を覗いたりと行動はどんどんエスカレートしていくわけですね。

そして、最終的に研究スタッフvs透明ベーコンの対決となっていくわけですが、ここでの描写も、透明人間ならではの描写や設定を上手く使いながら、新鮮な映像で見せてくれてます。

顔に包帯ぐるぐる巻きじゃなくて、型どりしてラバー製のマスクを作ったりするのも現代的だし、それがよりスケキヨ的不気味さを醸し出してるのも良かったですねー。

何より、ベーコンを主役に据えたのはバーホーベン監督の慧眼というか、分かってんなー! と。
ちょっと爬虫類っぽい彼の顔が、天才を鼻にかける若くて自己中心的な嫌な科学者にピッタリなんですよねー(褒め言葉)

で、透明人間のシーンは彼は声だけで出演なのかと思ったんですが、メイキングを観ると実は出ずっぱりでした。合成用の全身タイツを身につけながら、本編の透明人間のシーンでは、見えないけどベーコンがちゃんと演じていたんですねー。

バーホーベン作品としては、多分それほどビックバジェットではなくて、全体的にこじんまりとした映画ですが、ベーコンが「皮膚→筋肉→骨格→透明人間」と次第に透き通っていく過程なんかは今観ても新鮮だし、物語も面白かったですよー!

興味のある方は是非!!

 

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