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子供たちがゾンビになって先生をムシャムシャ食べちゃう!?「ゾンビスクール!」(2016)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは「ロード・オブ・ザ・リング」でフロド・バギンズを演じたイライジャ・ウッドが総指揮と主演を務めたゾンビコメディー『ゾンビスクール!』ですよー!

チキンナゲットが原因でゾンビになった小学生たちが、先生や親をムシャムシャ食べちゃう悪趣味(褒め言葉)な映画です。

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あらすじと概要

『ソウ』『インシディアス』シリーズなどに携ってきたリー・ワネルが、脚本と製作総指揮を務めた異色のゾンビコメディー。小学校を舞台に、食べるとゾンビ化するチキンナゲットを口にした子供たちと教師たちの死闘を活写する。『ブラック・ハッカー』などのイライジャ・ウッド、『スノーピアサー』などのアリソン・ピルらが顔をそろえる。随所に笑いがちりばめられているが、ゾンビ化した子供たちの襲撃と容赦ない流血描写にはゾッとする。

ストーリー:小説家になるべくニューヨークに行ったものの、夢に破れて母校の小学校で臨時職員となったクリント(イライジャ・ウッド)。勤務初日に子供たちから見くびられ、クセモノぞろいの同僚教師に面食らい、クリントは早くも自信を失いそうに。そんな中、給食で出されたチキンナゲットを食べた女生徒がゾンビと化してしまう。彼女に襲われたほかの生徒もゾンビとなり、校内は一気に阿鼻(あび)叫喚の地獄と化す。クリントらは学校を閉鎖して激闘を繰り広げるが……。(シネマトゥディより引用)

 

感想

2016年版「ザ・チャイルド」!?

純粋な子供たちが突如大人を襲い始める映画と言えば、1976年に公開された「ザ・チャイルド」が有名です。

スペインの小島にやってきた生物学者とその妻が島の子供たちに襲われるというホラー映画で、その島の大人たちは既に子供たちによって全滅させられていたっていう作品。

今だったら大問題になりそうな映画ですが、僕が子供の頃はゴールデンタイムの洋画劇場で普通に放送してたんですよねーw

そんな「ザ・チャイルド」を彷彿とさせるのが本作「ゾンビスクール!」です。

いわゆるゾンビコメディー映画で、チキンナゲットに混入したウィルスが原因で子供たちがゾンビ化。先生をムシャムシャ食べちゃうという映画です。

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ざっくりストーリー

本作はいきなりオープニングで養鶏場の鶏が絞められ、工場でチキンナゲットになって学校給食で女の子が食べるところまでを一気に見せます。

で、その途中でどうもこのナゲットにはヤバ気な何かが混入していることが分かるという、(ゾンビ映画としては)非常にスマートな作り。

で、そんな小学校に非常勤教師としてやってきたのは、イライジャ・ウッド演じる主人公クリント。
彼は、小説家を夢見てNYに行くものの、夢敗れて地元に戻ってきてるわけです。

で、彼の務める学校は変わり者の先生と、担任するクラスは二人のいじめっ子を筆頭に可愛げのないクソガキばかりで、クリントは早速ナメられちゃうんですねー。
しかも、クラスには最初の感染者も。

で、その子から学校中に感染が広がり、あとは先生たちが追い詰められるというお約束通りのゾンビ映画になっていくわけですね。

全体的にユルい作り。

とはいえ、ゾンビ役の子供たちは基本10歳前後の小学生ばかり。
そんな子供ゾンビたちが先生に襲いかかって残酷に殺したりムシャムシャ食べちゃうシーンは、正直「これって大丈夫なのか??」と観ているコッチが心配になっちゃうくらいで、さらに先生の腸で縄跳びしたり、目玉でビリヤードしたり、手や頭で遊んだりとかなり悪趣味(褒め言葉)満載です

このへんの描写に子供の無邪気さゆえの怖さが出ていて「ザ・チャイルド」を思い起こさせるんですよね。

ただ、流石にゾンビとは言え子供を惨殺するシーンはマズイと見えて、舞台を銃の所持を規制しているイリノイ州の片田舎という設定にしたり、子供が直接殺したり殺されたりするようなシーンは撮さないよう、色々気を使った描写になっていて、なのでゾンビ映画の残酷描写としては少々ユルめ。(というか直接見せないことで逆に想像させる手法で、そこはかなり成功しています)

ただ、コメディー映画にしたことで、そのユルさが逆にプラスに働いているのは製作者の計算通りなのかもです。

ゾンビ映画としてはちゃんとしてる

じゃぁ、コメディーだし適当な作りかというとそんな事はなく、実はゾンビ映画としての“お約束”はしっかり踏襲してたりするんですよね。

クリントたち先生が気づかないうちに被害が拡大していくところだったり、学校をショッピングモールに見立てているところ、上記のようにまず感染経路をしっかり最初に見せているところなどなど。
非常に上手い作りになっていて感心してしまいました。

もちろん、おかしな部分もないわけじゃないんですが、そこはコメディー映画ということで許容できる範囲ですしね。

あと、ゾンビ映画では定番の、主人公たちが立てこもりからの本音を言い合うシーンでは、「あー、アメリカでも教師は色々大変なんだなー」と思わされたりしましたねーw

ちなみに本作の脚本を担当したのは「ソウ SAW」の リー・ワネルと、テレビドラマ「glee/グリー」のイアン・ブレナン。ちなみにリー・ワネルがちょっとマッドなダグ役で登場してます。
そしてジェームズ・ガン監督がガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の前に監督したスーパー!」で主演したレイン・ウィルソンがハチャメチャな体育教師ウェイド役だったりと、何気にスタッフ・キャストも豪華なんですよねー。

ラスボスはクラスのクソガキ!?

で、本作のラスボスは、クリントのクラスのいじめっ子のクソガキでして。
最初に感染した女の子をいじめて食いつかれゾンビになるわけですが、コイツがゾンビになった後も何かと憎たらしいんですよねーw

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で、ラストの方でクリントとこのクソガキの対決があるんですが、不謹慎とは思いながらコイツが殺られるシーンは胸のすく思いでしたねーw(←ネタバレ)

そう思わせるくらい、この子の演技が上手いってことなんでしょうけどもw

 

そんな感じで僕は非常に楽しめましたが、人によっては嫌悪感がある作品だと思うし、万人にオススメ出来る作品ではないです。
っていうか、かなりボンクラ指数が高くないと楽しめない映画かもw

興味のある方は是非!

 

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