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どん底DC映画を救う女神降臨「ワンダーウーマン」(2017)

ぷらすです。

今朝朝一の回で現在絶賛公開中のDC映画『ワンダーウーマン』を観てきましたよー!
先に一言感想を言うと、かなり面白かったです!!

というわけでこれから感想を書くんですけど、まだ公開して間もない作品なので(出来る限りネタバレしないように気をつけますが)、これから本作を観に行く予定の方は先に映画を観てから、この感想を読んでくださいねー。

いいですね? 注意しましたよ?

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あらすじと概要

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』にも登場した人気キャラクターで、美女戦士ワンダーウーマンを主人公にしたアクション。女性だけの一族出身で男性を見たこともないプリンセスがたどる運命を描く。ワンダーウーマンを演じるのは『ワイルド・スピード』シリーズなどのガル・ガドット。『スター・トレック』シリーズなどのクリス・パインらが共演し、監督は『モンスター』などのパティ・ジェンキンスが務める。イスラエルでの兵役経験もあるガルの本格的なアクションに期待。

ストーリー:人間社会から孤立した女性のみの一族のプリンセスとして生まれたワンダーウーマン(ガル・ガドット)は、自分が育ってきた世界以外の環境を知らず、さらに男性を見たこともなかった。ある日、彼女は浜辺に不時着したパイロットと遭遇。彼を救出したことをきっかけに、ワンダーウーマンは身分を隠して人間社会で生活していくことにする。(シネマトゥディより引用)

感想

どん底DC映画を救う女神

本作は、スーパーマンバットマンで知られるDCコミックスのヒーロー(ヒロイン?)『ワンダーウーマン』の実写映画作品で、DCヒーローがひとつの世界観の中に存在・共闘する『DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)』シリーズ第4作です。

これまでのDCEU作品と言えば、
2013年公開「マン・オブ・スティール
2016年公開「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
同じく2016年公開「スーサイド・スクワッド

ライバルであるマーベルのヒーロー大集合映画「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」シリーズ(アベンジャーズとか)に比べると(ヒットはするけど)正直失敗続きで、ファンの間でも評価の低い本シリーズでしたが、「バットマンvs~」で初登場した本作の主人公ワンダーウーマンには熱い期待が集まってたんですねー。

とはいえ、三回も期待を裏切られた身としては本作も期待半分、不安半分くらいの感じだったんですが、蓋を開けてみれば世界で大ヒット。映画としての評価も高く、公開早々日本でも大ヒット(そして評価も高い)。
まさに、ワンダーウーマンどん底状態のDCEUを救う女神となったわけです。

ワンダーウーマンって何者?

日本ではあまり馴染みのないワンダーウーマンですが、本国アメリカではスーパーマンバットマンと並ぶ超メジャーなヒーロー。
1941年の『オールスターコミックス』8号に初登場。
1986年に一時連載が中断されたものの、現在もDCコミックスから出版され続け、1975年 ~1979年には元ミス・ワールドアメリカ代表のリンダ・カーター主演でドラマにもなっています。

ワンダーウーマン古代ギリシャ神話をベースに誕生したヒーローで、コミック版では母が粘土をこねて作った赤ん坊に神々が命を吹き込んで誕生したという設定でしたが、2011年に始まったコミックのシリーズからは、ゼウスとヒッポリタ女王の実子(半神)という設定に変更されていて、絶海の孤島に暮らす女性だけの一族、アマゾネスの王女なんですね。

本作では第一次世界対戦中、そんなアマゾネスの島近くの海にアメリカ人スパイのスティーブ・トレバー(クリス・パイン)が墜落、ワンダーウーマンことダイアナ(ガル・ガドット)が助けることから物語が始まります。

こう書くと、なんかディズニーのプリンセス映画っぽいですが、本作はまさにディズニープリンセスのヒーロー版という感じの作品で、「人里離れた理想郷で育った世間知らずの箱入り娘が外の世界(現実)を知る」という物語なんですね。

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第一次世界大戦の時代なので、本作は男尊女卑の世界。ダイアナ自身も軍人のおっさんに「会議の場から女を追い出せ(#`皿´)ノ」とか言われちゃうんですね。
それは、女性だけの島で育ったダイアナにとっては大きなカルチャーショックだったわけです。

さらにドイツ軍との戦いの最前線で傷つき、理不尽な目に遭う人々を目するダイアナですが、彼女は母親に聞かされていたアレスという神が争いを引き起こしていて、アレスを倒せば戦争は終わると思い込んでいるけれど……。という物語で、究極的に言うと「男ってほんとバカ」っていう映画でもあるんですよねw

原作者は嘘発見器の開発者!?

そんなダイアナが持つ武器は、盾と剣と、巻かれると嘘がつけなくなる光の縄。
ちなみに映画評論家の町山智浩さんによると、コミック版「ワンダーウーマン」の原作者ウィリアム・モールトン・マーストンは、今も使われている嘘発見器を発明した精神科医で心理学者なんだそうですね。

そんな彼が女性弁護士だった奥さんにインスパイアされて書いたのが、「ワンダーウーマン」で、なので「ワンダーウーマン」は、女性差別に立ち向かうヒーローでもあるわけです。

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本作では「ワンダーウーマン」のそうした一面を際立たせるために、舞台を原作の第二次世界大戦から第一次世界大戦にしてる部分もあるようです。
古代ギリシャ神話では、アマゾネスはそもそも男たちの奴隷だったそうで、そこから逃げて女性だけの一族を作ったという背景もあるのだとか。

さらに主演のガル・ガドットはイスラエル出身で兵役経験があり、本作の監督 パティ・ジェンキンスは、こうしたビッグバジェット作品では初の女性監督としても話題になっていて、そう考えるとアメコミ映画でありながら女性に人気があるのもよく分かります。

だからといって、主義主張が強い映画かといえばそんな事はなく、エンターエイメントとしてもよく出来た面白い映画ですよ。

残念ポイント

ただ、個人的に(期待値が上がりすぎていたからかもですが)、残念だったポイントもいくつかあって、まず、ちょっと長い。
この作品141分もあるんですよね。最初だから色々説明が必要なのは分かるけど、散らかってるところを整理して120分前後にすればもっと良かったかもと思いました。

あと、これはDC映画全体に言えることなので、監督の問題じゃないのかもですが、メッセージ性(人間とは、正義とはみたいなやつ)が前に出すぎな感じもあり、そのせいでクライマックスのカタルシスがちょっと目減りしてる感じがしました。

最初の一本目ですからね。まずはキャラ紹介も兼ねて「ワンダーウーマン」のカッコ良さだったりヒーロー映画としての気持ちよさをもっと優先したほうが良かった気がしましたねー。

それと、BGMの使い方が正直イマイチだったのも残念でした。
画とBGMがバッチリ合っていないというか、「はいここ!」っていうシーンでワンダーウーマンの超かっこいいテーマがババーンと流れて欲しかったし、全体的に音楽の使い方が上手くない感じがしましたねー。もったいない。

 

まぁ、そんなのは全部ない物ねだりだし、前3作に比べれば本作が断然面白いのは間違いないんですけども。

何と言っても、主演をガル・ガドットに据えた時点で、本作は勝ちですからね。
美人でスタイルも良くて、だけど可愛いくて愛嬌も兼ね備えてて。なのに嫌味のない感じだし、決めシーンでのカッコ良さもバッチリハマってて。

そんな彼女の魅力で、ぶっちゃけ細かいアラはどうでも良くなっちゃうんですよねー(´∀`)

DCEUの前3作品を観て、「(´ε`;)ウーン…今回はどうしようかなー」という人は、絶対映画館で観たほうがいいと思うし、本作は予備知識無しでも観られる作品なので、アメコミやアクションに興味のない女性の方にも是非映画館で観て欲しい作品でした!

興味のある方は是非!!!

 

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