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世界の映画ファン待望、エドガー・ライト最新作はミュージカル!?「ベイビー・ドライバー」(2017)

ぷらすです。

約1ヶ月遅れで、おらが町でも映画『ベイビー・ドライバー』が公開されたので、早速観てきましたよー!!・:*+.\*1/.:+

最初に書いちゃいますが、もうね! もうね!! もうね!!!

サイコーでしたよ!!!(*゚∀゚)=3

というわけで、まだ地域によっては公開中? の映画でもあるので、できる限りネタバレしないように気をつけて書きますが、多分前情報を入れずに観たほうが楽しめると思うので、もしこれから劇場で観る予定の方は、映画を見たあとにこの感想を読んでくださいねー!

いいですね? 注意しましたよ?

 

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あらすじと概要

『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』などのエドガー・ライト監督のクライムアクション。音楽に乗って天才的なドライビングテクニックを発揮する、犯罪組織の逃がし屋の活躍を描く。『ダイバージェント』シリーズなどのアンセル・エルゴート、テレビシリーズ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」などのケヴィン・スペイシー、『Ray/レイ』などのジェイミー・フォックスらが出演。主人公のユニークなキャラクター、迫力満点のカーアクションに注目。

ストーリー:幼い時の事故の後遺症によって耳鳴りに悩まされながら、完璧なプレイリストをセットしたiPodで音楽を聴くことで驚異のドライビングテクニックを発揮するベイビー(アンセル・エルゴート)。その腕を買われて犯罪組織の逃がし屋として活躍するが、デボラ(リリー・ジェームズ)という女性と恋に落ちる。それを機に裏社会の仕事から手を引こうと考えるが、ベイビーを手放したくない組織のボス(ケヴィン・スペイシー)は、デボラを脅しの材料にして強盗に協力するように迫る。(シネマトゥデイより引用)

 

感想

世界の映画ファン待望、エドガー・ライト最新作はミュージカル!?

エドガー・ライトはイギリスの映画監督で、ハリウッドでも活躍中の俳優で脚本家サイモン・ペグ、ニック・フロストと共にジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」のパロディーコメディー「ショーン・オブ・ザ・デッド」(2005)で、一躍世界の映画ファンから熱い支持を受け、続く2007年「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!」2013年には「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」を発表して、さらに多くのファンに認知されました。

そしてついに、マーベル映画「アントマン」の監督を務める発表されたものの、上層部と意見がが合わずに途中降板。(僕も含め)期待していたファンはがっかりしたわけですが、そんな彼が満を持して発表した最新作が本作「ベイビー・ドライバー」なのです。

本作の主人公ベイビー(アンセル・エルゴート)は警察から強盗を逃がす「逃がし屋」
まだ若く幼さが残る風貌ながら、ドライビングテクニックは超一流でボス(ケヴィン・スペイシー)からの信頼も熱いのです。

そんな彼は子供の頃の交通事故の後遺症で耳鳴りに悩まされていて、音楽を聞いている時だけは耳鳴りが収まるんですね。
なので、普段は必ず愛用のiPodでお気に入りの音楽を聞いているわけです。

映画冒頭、そんな彼が仲間の強盗を乗せて警察とカーチェイスするシーンから物語はスタートするんですが、なんと、彼が聞いている音楽とカーチェイスや彼の動作の映像が完全にシンクロしているんですよ!!

逆に、ショックを受けてベイビーがパニクるとBGMのデーターが狂ってしまったりして、とにかくBGM自体が物語と深く関わっているのです。

つまり本作は、カーチェイス主体のクライムアクションムービーでありながらミュージカルでもあるっていう、とんでもない作品なんですねー。

エドガー・ライトの編集が凄い

そんな本作の監督エドガー・ライトは、映像・BGM・キャスティング・ストーリーテリングももちろん素晴らしいんですが、特に抜きん出ているのは編集のセンスなんじゃないかと思います。

ショーン・オブ・ザ・デッド」を初めて観た時も思ったんですが、余分なシーン(例えば目的地に向かう道中とか)をばっさりカットして、とにかく観客が生理的に気持ちイイと思うテンポで物語を進めていく事で、映画にスピード感とリズム感を与えているんですよね。

本作では、さらに既存のヒットソングをBGMに、映像やキャラクターの動き、町の雑音までを完全にシンクロさせていて、映像・音楽・セリフ・SEをDJ的にリミックスしている感じ。

だから観客は、観ていて生理的に気持ちイイのです。

実力派有名俳優そろい踏み

そんな本作はキャストも豪華。

主人公“ベイビー”を演じるのはDJとしても活動する若手俳優アンセル・エルゴート
劇中でベイビーは、ボイスレコーダーで録音した会話をリミックスして曲を作る趣味があるんですよね。

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そんなベイビーを利用する組織のボス“ドク”を演じるのは、名優ケヴィン・スペイシー。ある事件でベイビーと出会い借金を返済させるためベイビーを強制的に仲間に引き込みます。

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ベイビーの初恋の相手デボラを演じるのは若手イギリス人女優のリリー・ジェームズ
超カワイイです!

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他に、ドクの率いる強盗団の一員、“バディ”をジョン・ハム
強盗団の一員でバディの恋人“ダーリン”を エイザ・ゴンザレス

強盗団の中で一番凶暴な男“バッツ”をアカデミー賞俳優でミュージシャンのジェイミー・フォックスがそれぞれ演じています。

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それぞれキャラクターは、どこかグラフィックノベルっぽいというか、タランティーノ作品的なデフォルメされたキャラなんですが、一面的ではなく、みんな一筋縄ではいかないヤツばかり。そんなキャラクターに役者陣の演技が実在感を与えていましたねー。

ストーリーも素晴らしい

カーチェイスとBGMをシンクロさせた新感覚ムービーの本作ですが、もちろんそれだけじゃなくストーリーも素晴らしいです。
交通事故によって両親を亡くし、現在は里親の聾唖?の老人の面倒を見ています。
ほかのキャラも同じですが、その辺の彼らの事情を全部は説明しないで、あえて断片だけを見せることで観客に彼らの背景を想像させる演出がスマートだし、本筋の方もアクションとサスペンス、里親や強盗仲間との関係の変化やデボラとの淡い恋愛を通して、ベイビーの成長を描いているジュブナイル的要素もあるように思いましたねー。

個人的には、これまで観たエドガー・ライト作品の中では最高傑作だと思うし、この作品によってきっと彼の評価はさらに上がっていくんじゃないかと思いましたねー。

とにかく、カッコ良くて、気持ちイイ、サイコーの作品だったので、お近くの劇場でまだ公開されていたら、是非観て欲しいです!

興味のある方は是非!!!

 

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*1: °ω°