ぷらすです。
今回ご紹介するのは、ジャッキー・チェン主演の中国映画『レイルロード・タイガー』ですよー!
ジャッキーと、中韓の人気俳優が集合して作られたアクション・コメディ映画です。
画像出典元URL:http://eiga.com
あらすじと概要
『ポリス・ストーリー/レジェンド』のディン・シェン監督と、ジャッキー・チェンが再び組んだアクション。ジャッキー演じる男のチーム「レイルロード・タイガース」が橋の爆破というミッションに挑む姿を活写する。K-POPグループEXOのメンバーだったファン・ズータオや『私の少女時代-Our Times-』のワン・ダールーらが共演。痛快アクションとコメディー要素満載の内容が見どころ。
ストーリー:1941年、中国の鉄道で働くマー・ユエン(ジャッキー・チェン)と仲間たちは、何度も日本軍の目を盗んでは物資の略奪などを行っていた。またたく間にうわさは広がり、彼らは“レイルロード・タイガース”と呼ばれ日本軍から敵視されることになる。ある日、マーは日本軍に追われた負傷兵ダーグオー(ワン・ダールー)を助ける。ダーグオーは、日本軍による物資輸送を妨害すべく橋を爆破しようとして失敗していた。(シネマトゥディより引用)
感想
63歳のジャッキーと日中韓イケメン俳優が共演
本作は、1954年に発表された劉知侠の大衆小説『鉄道遊撃隊』を映画化した1956年の同名作品のリメイク的作品。
日中戦争下の1941年の中国を舞台に、日本軍と庶民のレジスタンスが戦うという物語で、ジャッキーはレジスタンス「レイルロード・タイガース(飛虎隊)」のリーダー、マー・ユエン役を演じています。
そんな大ベテランのジャッキーと共演するのは、K-POPグループEXOのメンバーだったファン・ズータオ、中国のイケメン演技派俳優のワン・カイなど中韓のイケメン俳優たち。
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そして本作では、なんとジャッキーの「兄弟役」でジャッキー・チェンの息子のジェイシー・チャンも出演。ふたりの初共演は、「1911」(2011)以来で、同じシーンでの共演は本作が初めてなんだそうですよ。
画像出典元URL:http://railroadtiger-movie.jp/
また、ジャッキーたち「飛虎隊」の敵となる日本人将校山口役には、「イップ・マン序章」でも将校役を演じた池内博之が出演。
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「イップ・マン」とは違い、本作ではコミカルな演技を披露しています。
他に山口の部下、佐々木役で矢野浩二も出演していますよ。
監督はディン・シェン
本作の監督は「ラスト・ソルジャー」(2010)「ポリス・ストーリー/レジェンド」(2014)に続き、ジャッキーとは3度目のタッグとなるディン・シェン。
元々は数々の作品で美術デザインやCMを担当していましたが、初監督作品の「アンダードッグ」(2008)がジャッキーの目にとまり、タッグを組んだヒットメーカーです。
今回のジャッキーはノーカンフー
ジャッキーと言えばカンフーアクションですが、本作では鉄道で荷下ろしの親方を生業にしている一般人という設定。
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そんなジャッキーをリーダーとしたチームは、日本軍と戦うレジスタンスを気取っているものの、やっていることは日本軍の物資をくすねるコソ泥のようなことばかりなんですね。
そんなある日、マー・ユエンは、中国側の負傷兵に日本軍の列車が物資を運ぶのに通る橋を爆破する計画を聞いて……という内容。
なので、基本的に本作ではカンフーアクションはほぼないし、ジャッキーのカンフーアクションを期待して観ると、肩透かしを食らってしまうかも。
ただ本作はその分、(中国・香港映画としては)ストーリーが一本道で構成がわりとシッカリしていて、アクションを見せるためのアクションシーンではなく、基本的には物語を進めるためのアクションになっているし、クライマックスの列車でのアクションシーンは、実際に蒸気列車を走らせているだけあって、とても迫力がありましたねー。
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また、中国映画にありがちな悲壮感やエモーショナルな展開も控えめで、あくまでアクションコメディーとしての面白さに特化している作りになってました。
確かに日中戦争を題材にしているので、日本人的には居心地の悪さも感じなくはないし、現代劇に比べるとスピードが遅く牧歌的だったり、ジャッキー映画としては珍しく銃撃戦や人が死ぬシーンも出てきますが、ジャッキーや池内博之らのコミカルなシーンも多く、全体的には痛快活劇として楽しめるようになっていました。(それでもところどころ(´ε`;)ウーン…っていうシーンはありましたけどねw)
まぁ、題材が題材なだけに「抗日」だの「反日」だの言う人もいるようですし、そう思いたい人は勝手に思っていればいいんですが、個人的には本作はそういうイデオロギー的な側面はあまり出さないように気を使っているように見えたし、それよりも昔の古き良きハリウッド活劇と中国の武侠映画のテイストをミックスして、今風にアップデートしようとしてるように感じました。
若手をフックアップ
そして、2000年代以降のジャッキーは自分中心というよりは、積極的に若手の監督や俳優と組むことで、次世代の才能をフックアップしようとしている感じがします。
本作でも全体的には若手に華をもたせつつ、最後の最後だけは自ら物語を締めくくる感じでした。
これは同世代のサモ・ハンやユン・ピョウにも感じるんですが、ジャッキーは60歳を超えてなおハリウッドの第一線で頑張りながら、香港映画界では次世代へとゆるやかにバトンタッチしようとしているのかなーと思ったり。
ともあれ、ジャッキー映画としては多少の物足りなさはあるものの、画面は派手でアクションやコメディーシーンも満載な痛快活劇でした!
あ、日本語吹替版でジャッキーの声を演じるのは、もちろん石丸博也さんですよ。
興味のある方は是非!!!
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