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香港とタイを舞台に繰り広げられるクライムアクション「ドラゴンxマッハ!」(2017)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、中国・香港合作映画「SPL」シリーズ第2弾『ドラゴンxマッハ!』(原題:殺破狼2)ですよー!

香港映画? のアクションスター、ウー・ジンと「マッハ!!!!!!!!」のトニー・ジャーが共演する、クライムアクション映画。

ちなみに、「SPL/狼よ静かに死ね」(僕は未見)の続編という事らしいんですが、ストーリー的に前作との繋がりはないようで、本作単体で観ても特に問題はないと思いますよー。

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画像出典元URL:http://eiga.com

あらすじと概要

ドニー・イェンサモ・ハンらが出演した『SPL/狼よ静かに死ね』の続編。『マッハ!』シリーズでブレイクしたトニー・ジャーを主演に迎え、前作のウー・ジンとサイモン・ヤム、『グランド・マスター』などのマックス・チャン、『アクシデント』などのルイス・クーらが集結し、ムエタイとカンフーの異種格闘技戦がさく裂する。監督を『軍鶏 Shamo』などのソイ・チェン、アクション監督を『プロジェクトBB』などのニッキー・リーが務める。刑務所での囚人200人による大立ち回りなど、肉弾アクションの連続にくぎ付け。

ストーリー:香港の臓器売買について調査していた捜査官チーキット(ウー・ジン)は素性がばれ、タイの刑務所に送り込まれてしまう。指揮官のチャン刑事(サイモン・ヤム)がチーキットの行方を捜す一方、臓器売買の拠点である刑務所の所長(マックス・チャン)はチーキットに暴行を繰り返していた。見て見ぬ振りをするしかない看守チャイ(トニー・ジャー)だったが、チーキットが難病を患う娘の適合ドナーだとわかり、彼を救おうとする。(シネマトゥディより引用)

感想

実は、本作はまったくノーチェックで、TSUTAYAでたまたま見つけてパッケージ借りしてきた作品です。
パッケージ写真で、ウー・ジントニー・ジャーが出るんだなくらいは分かったので、カンフーとムエタイで戦うのかな? と思って観始めたわけですが、一言で言うと男たちの挽歌」系譜の格闘クライムサスペンスアクションって感じの作品でしたねー。

香港・タイのアクションスターがそろい踏み!

 本作のストーリーをざっくり紹介すると、香港警察が追っている臓器密売組織に潜入捜査している男と、白血病の娘を持つタイの刑務官が、臓器密売組織と対決するという物語で、潜入捜査官と気づかれないように麻薬中毒になってしまう捜査官チーキットを香港映画のスター、ウー・ジンが、真面目なタイの刑務官チャイをトニー・ジャーがそれぞれ演じています。

国も言葉も違う二人が意思の疎通を図るのにスマホの翻訳アプリを使うってのは、今風で新鮮だと思いましたねー。

他にタイ刑務所の所長を隠れ蓑に、臓器密売組織の一員として誘拐した女性や子供を(刑務所の中に)監禁している悪役コーを「イップ・マン 継承」にも出演していたマックス・チャン。チーキットの上司で叔父のチャンをサイモン・ヤムが演じていて、まさにアジアのスターが揃った超絶アクション映画でした!

アクションが全部素晴らしい!

物語は臓器密売組織のイヤ~な手口を見せるオープニングからスタート。
タイトルのあと、場面は変わってチャイが娘とスケートする微笑ましいシーン……かと思いきや、8歳の娘サー(アンダー クンティーラー ヨードチャーン)が鼻血を出し、チャイは慌てて病院へ。
実は、サーは白血病でずっと入院していて、骨髄ドナーは見つかったものの連絡が取れない状況なのです。

で、そのドナーというのが潜入捜査官のチーキットで、潜入捜査中に身バレしてしまった彼は、チャイが勤めている北クロン刑務所に受刑者として送られてくるわけです。

ドナーがすぐ近くにいるのに、二人は言葉が通じず、カンフーアクションを駆使して暴れるチーキットを古式ムエタイを駆使してで何とか押さえ込むチャイ。

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画像出典元URL:http://eiga.com / トニー・ジャーvsウー・ジン

そこから物語はチーキットがなぜタイの刑務所に送られたのかが分かる回想シーンへ突入していきます。

実は、密売組織のボス ホン・マンコンは幼い頃から心臓を煩い、心臓移植をしないと死んでしまうと言われてるわけですね。
臓器密売組織のボスなんだから部下に命じて「心臓」を調達すればいいじゃんと思ったら、彼は100万人に1人という珍しい血液型で、同じ血液型は弟だけ。
で、ホンは弟から心臓を奪うため、空港で弟を拉致る計画を立て、チーキットもそのメンバーに選ばれます。

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画像出典元URL:http://eiga.com

当然チーキットは叔父さんで上司のチャンに連絡し、激しい銃撃戦の末に、何とか弟の拉致は防ぐものの、弟は被弾して重体になり、チーキットは身バレして組織に捕まり、弟と交換する人質として、組織の一員で所長のコーがいるタイの刑務所に監禁した。というわけなんですね。

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画像出典元URL:http://eiga.com 最強の悪役コー(マックス・チャン)

非常に入り組んだ設定なんですが、語り口が上手いのでキャラクターの人間関係はすんなり頭に入っていましたねー。

その後、チーキットは叔父に連絡を取るため刑務官のスキをついてスマホを盗み、全牢屋の扉を開放。受刑者の暴動に紛れて、何とか叔父さんに連絡を取るんですが、ここでの暴動のアクションでは、ものすごい数の人間によるアクションシーンをワンカットの長回しで撮りつつ、トニー・ジャーウー・ジンの格闘や、マックス・チャン演じるコーの強さを映像で見せることで、クライマックスの格闘シーンに繋げるなど、とにかく格闘アクションの設計がいちいち素晴らしいんですよ!

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画像出典元URL:http://eiga.com  / 刑務所での大乱闘シーン

中盤、コーの「娘のドナーを提供」という誘惑に負け、組織の仲間になったチャイは、叔父ともども捕まってしまったチーキットをバスに乗せて、組織の「臓器摘出工場」へと運ぶんですが、「やっぱり、自分の正義に嘘はつけないマッハー!!!!」と二人を助けるシーンにはグッとくるし、何とか逃げ延びた病院でサーと出会ったチーキットが、父親のチャイを助けるためにボスのいる病院に乗り込む事を決意する、漢気溢れるシーンには理屈抜きに痺れます!

そこからの、組織のナイフ使いとトンファーで戦うシーンや、ついに合流したチャイとチーキットが協力して敵と戦うクライマックスは燃えるし、そんな二人を相手に一歩も引かない戦いを見せるコーの強さには震えるのです!(いくらなんでもやりすぎな描写もなくはなかったけど)

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画像出典元URL:http://eiga.com / トニー・ジャーウー・ジンの二人をも圧倒するマックス・チャン

格闘シーンは全部100点満点だったし、複雑なキャラクターの関係性も最後まで観客が混乱しないようにスッキリ見せる編集も素晴らしいし、臓器売買というモチーフを通して、「命」に向きあうテーマも中々深かったし、それぞれのキャラクターが何かしらの哀しみを背負ってるのも良かったですねー。

なにより、キャスト陣、特にトニー・ジャーウー・ジンは、僕が今まで観た彼らの映画の中でもベストアクトだったと思いましたねー!

敢えて言うなら

ただ、敢えて文句をつけるなら、クライマックスの格闘シーンに差し込まれる娘のサーのシーンは丸ごといらなかったかなーと思いましたねー。

超絶アクションシーンのノイズになるし、ストーリー的にも意味がないし、個人的にそれまで彼女に好意的だったのに、「お父ちゃんたちが命懸けで戦ってるのにお前は何してんだー!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ」と、ちょっとイラっとしてしまいましたよw

あと、モロCGの狼が登場するのは、本当に意味が分かりませんでした。

でも、文句があるとしたらそのくらいで、(細かいツッコミどころはあるけど)映画として本当によく出来てたし面白かったですねー!(;゚∀゚)=3ハァハァ

興味のある方は是非!!!

 

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