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大勢の男たちがバトる奇祭!「HiGH&LOW THE MOVIE」 (2016)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、EXILE TRIBEによる世界初の総合エンタテインメントプロジェクトとして企画・制作された「HiGH&LOW」の長編劇場映画『HiGH&LOW THE MOVIE』ですよー!

正直僕はEXILE TRIBEのメンバーもほぼ知らないし、本作のドラマ版も観てないんですが、この映画は割と良い評判も聞こえてきてたので気になってはいたんですよね。

で、4本(TV総集編も入れると5本?)続いた劇場版も完結したらしいので、今回思い切って1作目をDVDで観てみることにしましたよー!

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画像出典元URL:http://eiga.com

あらすじと概要

EXILE三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE らが所属するLDH日本テレビがタッグを組み、ドラマやライブツアーなどが連動するプロジェクトの映画版。さまざまな不良チームが抗争を繰り広げるSWORD地区を舞台に、男たちのプライドを懸けた壮絶な戦いや生きざまを、迫力あるバトルを通じて描く。AKIRAやTAKAHIROなど EXILE TRIBE のメンバーが出演するほか、窪田正孝林遣都山田裕貴らが熱いドラマを盛り上げる。

 ストーリー:とある一帯を支配する最強のグループ「ムゲン」が「雨宮兄弟」と激しい抗争を繰り広げた後、ムゲンが解散し雨宮兄弟も姿を消す。その後、頭角を現した五つのチーム「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」の頭文字を取り街は「SWORD」地区といわれ、「G-SWORD」と呼ばれるグループが互いにしのぎを削っていた。そこへある男が帰ってきたことで、SWORD地区には不穏な空気が漂い始め……。(シネマトゥデイより引用)

感想

イキナリの大爆破スタート!

映画冒頭、どこの街か(そもそも現代なのかどうかも)は分かりませんが、「無名街」という映画「スワロウテイル」の街っぽいスラム? の様子が映し出されたと思ったら……突然の大爆発!
「な、なんだ!?(´Д`;≡;´Д`)」と思うまもなく、トラックで乗り付けたいかにもっぽいやつらが「ヒャッハー!」と、近くのの商店街を襲撃っていうスタートに面食らっていると、いかにもメインキャストっぽい女の子が輩に捕まったと思っったらバイクの轟音を響かせて、不良少年たちが登場という怒涛の展開。

どうやら、彼らはこの映画の主役っぽい感じで、輩どもとイキナリのバトルがスタートですよ!

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画像出典元URL:http://eiga.com / すっかり人が変わってしまった琥珀さんに戸惑うコブラ

本作はドラマの続編という位置づけの映画なので、ドラマを観ていない状態で果たして楽しめるかな? という不安もあって、このアバンに嫌な予感が的中かと思いきや、すぐに本作に至るドラマ版のあらすじと登場キャラクターの紹介OPが入る親切設計でした。

とはいえ、人数が多すぎて誰が誰やらって感じですが、心配は無用。

物語が進むうちに、何となく分かるようになります。

それをざっくり説明すると、

・龍也(井浦新)・琥珀(AKIRA)の二人で始めた走り屋チームのMUGEN(ムゲン)は、次第にメンバーが増えて、いつしか100人を超える伝説のチームに。
彼らによって地区の平和は保たれていました。

・しかし、達也がMUGENの新メンバー? に殺害されたことでチームは解散。
MUGENの意志を継ぐ山王連合会・ホスト(?)集団のWhite Rascals (ホワイトラスカルズ)・全国の不良が集まる鬼邪高校 (おやこうこう)・スラム出身の若者たちRUDE BOYS (ルードボーイズ)・法被がユニホームの武闘派集団 達磨一家 (だるまいっか)という、5つのチームが台頭し、彼らが縄張りにする地区はそれぞれのチームの頭文字をとって「S.W.O.R.D.地区」と呼ばれているらしいです。

・そんな「S.W.O.R.D.地区」を再開発して、カジノを作ろうと狙っているのが、ヤクザ組織の九龍グループで、実は龍也を殺害したのもMUGEN解散を狙った九龍グループの一員だったわけです。

・そんな九龍グループを壊滅させ、日本進出を狙うコリアンマフィア張城 (チャンソン)は、プロ喧嘩集団? 「マイティ・ウォーリアーズ」「DOUBT」を抱き込み、九龍グループ壊滅の協力、その交換条件として「S.W.O.R.D.」潰しを、復讐に狂う琥珀に持ちかけるんですね。

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 画像出典元URL:http://eiga.com / 琥珀さんを使って日本進出を目論むコリアンマフィアの李(V・I)

で、冒頭の無名街爆破と商店街急襲などを仕掛けたのは、マイティ・ウォーリアーズとDOUBTなのです。

つまり本作は、「S.W.O.R.D.」「九龍グループ」「張城」による縄張り争いが軸になったストーリーなんですねー。

リッチな映像、そして奇祭

で、前述した無名街爆破シーンなんですが、(もしかしたらCGと組み合わせてるのかもですが)多分、どこかにセットを組んで本当に爆破しているんじゃないかと思うんですよね。

また、グループ同士の抗争では、大勢の男たちの大乱闘を(多分)ドローンで上空から撮影するなど、なので、近年の邦画としては相当リッチな映像になってました。

100人近い男たちが一斉に大乱闘を繰り広げる様子は、何かもう喧嘩祭り的な「奇祭」でしたねーw

不良映画の系譜

ハッキリとは分かりませんが、多分、テレビドラマ版は「S.W.O.R.D.」の各チームのゴタゴタや喧嘩を描いた、いわゆる「クローズ ZERO」的なヤンキー抗争映画の系譜のドラマだったと思うんですが、本作では物語がさらにスケールアップ。
土地の再開発に関わる利権を巡って、日本のヤクザやコリアンマフィアも介入してくる展開になってるんですね。

そこに、伝説のチーム「MUGEN」の元リーダー琥珀や、元MUGENのメンバーで琥珀を慕う、山王連合会のコブラ(岩田剛典)とヤマト(鈴木伸之)のエピソード。
かつて伝説のMUGENに一歩も惹かなかった「雨宮兄弟」のエピソードなども絡めているんですねー。

(´ε`;)ウーン…なところ

ただ、映画としての出来はまぁ…正直かなりアレです。

ストーリーは色々雑でもう100回は見たことがあるような展開の連続だし、劇中の細かいアレコレはツッコミどころ満載。
キャスト陣の芝居も(若手が多いこともあって)正直あまり上手くないんです。
特に琥珀役のAKIRAの芝居は、(´ε`;)ウーン…って感じ。

いや、みんな動ける役者さんばかりなので、アクションシーンは本当に素晴らしいんですけど、それ以外の芝居が、(そういう狙いなのかもですが)あまりにオーバーアクト過ぎて、観ていてちょっと引いちゃうというか。

あとまぁ、これは本作に限った事ではないんですが、邦画のアクションシーンでみんな叫びすぎ問題ってのがあってですね。
やたら「ウ゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァァァ!!!」とか叫ぶじゃないですか。

マンガやアニメなら絵に命や熱を吹き込む意味でも効果があって良いと思うけど、実写でアレやるのは本当に止めてほしいんですよねー。

もちろん作品にもよりますけど、あの無駄吠えならぬ“無駄叫び”で、物語が一気に嘘っぽくなっちゃうっていうか、最後のキメで1回くらいなら良いけど、実際のケンカや格闘で、普通、あんな頻繁に叫ばないでしょ。って白けちゃうんですよねー。

本作の場合、かなり動けるキャストの人たちを使って、乱闘シーンやケンカシーンもスピーディーで迫力満点なだけに、ホントもったいないって思ってしまいました。

キャラ萌え映画

まぁ、でも本作は、ある意味で歌舞伎的(もしくは仮面ライダー的)というか、みんな知ってるテンプレ通りのカッコイイ展開の中で格好良く動くお気に入りのキャラクターを愛でる、いわば「キャラ萌え映画」だと思うし、そこを楽しむのがこの映画の正しい鑑賞法だと思うんですよね。

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 画像出典元URL:http://eiga.com / 雨宮兄弟の広斗(登坂広臣)とスモーキー(窪田正孝

個人的には、雨宮兄弟次男の雅貴(TAKAHIRO)、RUDE BOYS リーダーのスモーキー窪田正孝、達磨一家 のリーダー日向林遣都)、White Rascalsのリーダーロッキー黒木啓司)、鬼邪高校のリーダー村山(山田裕貴がお気に入りでした。

それぞれさほど出番は多くないんですが、キャラが立ってていい感じでしたねー。

あと、コブラ「どうしちまったんすか、琥珀さん!!」は、口に出して真似したくなるし、絶叫上映が満員になるのも分かるなーと。

ほら、この作品は映画っていうか大勢の男たちが殴り合う「奇祭」ですからね。祭りは観るんじゃなくて参加したほうが絶対楽しいですもんね。

興味のある方は是非!

 

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