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何の前情報もなく観て欲しい映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」(1996)

ぷらすです。
今回ご紹介するのは、クエンティン・タランティーノロバート・ロドリゲス「ハリウッドNo1 ボンクラコンビ」が送る“アクション映画”『フロム・ダスク・ティル・ドーン』ですよー!
僕はタランティーノが関わってる映画は大体観たつもりだったんですが、恥ずかしながらこの映画はまったくノーチェックでした。

なので、内容もほぼ知らない状態で観たので、かなりビックリしましたねー!

もし、タランティーノorロドリゲス好きな人でこの作品を知らなかった人は、出来るだけ前情報を入れずに観たほうが、思いもよらないサプライズ感を楽しめるんじゃないかと思いますよー!!

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画像出店元URL:http://eiga.com

概要

クエンティン・タランティーノが脚本を書き、「デスペラード」のロバート・ロドリゲスが演出したアクション・ホラー。2人組の凶悪な銀行強盗ゲッコー兄弟は、トレーラーハウスで旅をする牧師一家を人質にメキシコへと逃亡する。厳しい検問をくぐり抜け国境を越えた一行は、ゲッコー兄弟の仲間カルロスとの待ち合わせ場所、砂漠にそびえる巨大な酒場ティティ・ツイスターに向かう。だが、バイカーやトラック運転手がたむろすその場所には恐るべき秘密が隠されていた……。(allcinema ONLINEより引用)

感想

タランティーノ&ロドリゲス

ハリウッド随一のボンクラ王ことクエンティン・タランティーノと、メキシコの小五キングことロバート・ロドリゲスと言えば、

・アメリカで低予算のB級映画を2、3本立てで上映する映画館「グラインドハウス」を2人で再現した企画したり
・アメコミ原作でロドリゲス監督の「シン・シティ」で、タランティーノをゲスト監督に招いたり
・「デスペラード」では俳優としてタランティーノが出演したり
タランティーノ監督の「キルビルvol2」でロバート・ロドリゲスの音楽を使用するなど

何かと仲が良いことで知られています。

本作では、特殊メイクデザイナーのロバート・カーツマンが作ったプロットを元に、タランティーノが脚本、ロバート・ロドリゲスが監督をそれぞれ担当。
さらにタランティーノは、凶悪な銀行強盗ゲッコー兄弟の弟リッチー役として出演もしています。

その他キャスト

さらに、ゲッコー兄弟の兄セス役をジョージ・クルーニーが演じてるんですが、彼はこの時期ドラマ「ER緊急救命室」に出演中で、メジャー映画は本作が初出演だったようです。

このゲッコー兄弟に脅され、メキシコ逃亡の人質となるのが、元牧師のジェイコブ、娘のケイト、息子のスコットの3人なんですが、ジェイコブ役をタランティーノの初長編「レザボア・ドックス」で出演・プロデュースも務めた恩人ハーヴェイ・カイテル
ケイト役には「ナチュラル・ボーン・キラーズ」のマロリー役だったジュリエット・ルイス

さらにロドリゲスの従兄弟ダニー・トレホ、ロドリゲス映画常連のチーチ・マリンは1人3役をこなしています。

ざっくりあらすじ紹介

本作の内容をざっくり紹介すると、全米各地で強盗殺人を繰り返したゲッコー兄弟はメキシコに逃げようと、たまたまモーテルで一緒になったジェイコブ親子を人質に、無事国境を越え、逃がし屋との待ち合わせ場所であるクラブにたどり着くのだが……。

という物語です。

物語前半では、ゲッコー兄弟の残忍さと異常性が分かる、コンビニエンスのシークエンスからスタート。

気の荒い兄のセスと、そんなセスがドン引きするくらい異常者感丸出しのリッチー。

人質を取って、コンビニエンス店員を脅して保安官? をやり過ごそうとするセスですが弟リッチーが暴走。保安官と店員を殺し、コンビニエンスを爆発させてしまいます。

さらにモーテルではセスが出かけた隙に、国境を越える為の人質である女性を無意味に殺すリッチーに、セスもホトホト困り果てます。

ここまでの、この二人がここまでやってきた非道な行為や、リッチーの異常者っぷりを保安官と店員やセスとリッチーの会話の中で説明していく手腕は、さすがタランティーノらしい展開でしたねー。

 

そして、本作でタランティーノは役者としても、異常変質者で足フェチのリッチーを演技とは思えないくらい超ノリノリで演じていますよw

特に、逃がし屋との待ち合わせ場所である「ティッティ・ツイスター」(=おっぱい・グルグル)っていう超素敵な名前のクラブで、垂らしたお酒を、(踊り子の足から直接)恍惚の表情で飲むシーンでは「絶対演技じゃないだろ!」と思わず突っ込みたくなる迫真の演技を見せてくれますよww

ロドリゲス監督のチーチ・マリンLOVEが止まらない

そしてもう一人、この映画で目立っているのがロドリゲス監督作品の常連チーチ・マリンです。
このチーチ・マリン、国境警備員 、 「ティッティ・ツイスター」のオーナー チェット・プッシー 、逃がし屋のカルロスと、1人3役を演じているんですねー。

ロドリゲス監督、チーチ好きすぎだろ!っていうねw

まぁ、国境警備員とカルロスはほんのチョイ役で、彼の本領が発揮されるのは「ティッティ・ツイスター」での呼び込みのシーンです。

とろサーモン久保田の、キャバクラ店長のマイクパフォーマンスを彷彿とさせる名調子で、超下品な内容の“口上”で客寄せするチェット・プッシー。

チーチのこのシーンと、タランティーノの恍惚足フェチシーンがこの映画の山場と言っても過言ではないと思いましたw

そして、そんな荒くれ者専門のクラブ「ティッティ・ツイスター」の狂乱の一夜が盛り上がったその時、何も知らずに観ていた僕が思わず「ファッ!? Σ(゚д゚)」と声を上げてしまうような驚愕の展開が待っているんですが、まぁ、そこは観てのお楽しみですよ。

なんていうかこう、観てるだけでIQがガンガン下がっていく珍品で、さらにタランティーノとロドリゲスの悪乗りテイストが色濃く出ている作品でしたw

多分観る人を選ぶ映画ですが、B級ボンクラ映画を好んで観る好事家や、タランティーノ&ロドリゲス映画のリテラシーが高い人なら楽しめるんじゃないでしょうか。(なので僕は大いに楽しめましたよw)

興味のある方は是非!

 

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