ぷらすです。
今回ご紹介するのは、ウィル・スミスが嫌われ者のスーパーヒーローを演じた『ハンコック』ですよー!
実は僕、この作品初見なんですが、思いのほか面白かったですねー!
画像出典元URL:http://eiga.com
概要
アルコール好きで力加減のできない嫌われ者のヒーロー、ハンコックが暴走するヒーロー・アクション。市民に迷惑がられる日々から一転、愛される真のヒーロー目指し、まい進していく。ハンコックを演じるのは、『アイ・アム・レジェンド』のウィル・スミス。共演はオスカー女優シャーリーズ・セロン、『キングダム/見えざる敵』のジェイソン・ベイトマン。砂浜に上がったくじらを海に投げ入れたりと、これまでのヒーロー像をくつがえす型破りな活躍は見逃せない。(シネマトゥデイより引用)
感想
スーパーヒーローは世間の嫌われ者!?
本作でウィル・スミスが演じるのは、スーパーマン並みのスーパーパワーを持つ男ハンコック。しかし、彼はロス中の嫌われ者です。
人助けはするし悪党退治もするけど、ビルや車、標識や道路を壊すのもお構いなし。おまけにアル中で粗暴な振る舞いや乱暴な言葉使い、自分の行動を反省しない彼は、老人から子供にまで「クズ野郎」と呼ばれ、忌み嫌われているんですねー。
画像出典元URL:http://eiga.com / 街を壊してもお構いなしの問題児ハンコック
そんなある日、列車事故に合いそうになったお人好しのPR専門家レイ(ジェイソン・ベイトマン)を助けたハンコック。
レイは、お礼に夕飯に招待し、ハンコックが市民から好かれ尊敬される真のスーパーヒーローになれるようプロデュースを提案します。
しぶしぶながらレイの提案に乗ったハンコックは、刑務所でそれまでの罪(器物破損とか)を償ったうえで、彼がスーパーヒーローとして人々に必要とされるのを待つことに。(ハンコックがいなくなると、短期間で犯罪率が増えると予想)
そして、レイの計画通り、警察署長の要請で凶悪な銀行強盗事件を解決したハンコックは一躍街の人気者になるのだが……。
画像出典元URL:http://eiga.com / 更生したハンコック
というストーリー。
コエディーチックなストーリーも相まって、主演のウィル・スミスの魅力がいかんなく発揮されていましたねー。
そして、本作もう一人の重要人物が、シャーリーズ姐さん演じるレイの奥さんメアリー。
画像出典元URL:http://eiga.com / 美人でかっこいいシャーリーズ姐さん
とにかくハンコックに対して冷たいメアリーですが、そこにはハンコックの過去に関わる重要な秘密が隠されているわけです。
まぁ、その辺の設定がこの作品の賛否が分かれているところなんですが。
完全オリジナルヒーロー
僕は最初、この作品はアメコミ原作だと思ってたんですが、完全オリジナルヒーローだったんですねー。
不老不死の超怪力の持ち主で、音速で空を飛ぶことも出来るし、銃弾や爆弾も通じない鋼の肉体と、まさに黒人版スーパーマンといった感じのハンコックですが、全身タイツ姿を嫌い、だらしない普段着でヒーロー活動をするし、いつも酔っているので飛行中にビルや標識にぶち当たって壊してしまい、功績よりも後始末にかかる費用の方が高くつくという、非常にコストパフォーマンスの悪いヒーローなのです。
なぜ、彼がそんなにやさぐれているのかといえば、ハンコックはある事件以前の記憶がなく、非常に孤独な男だからなんですね。
物語後半ではそんな彼の正体が明かされるわけですが、設定自体も飲み込みづらいし、ストーリーの語り口もあまり上手くないので「ん? う~ん??」となってしまいましたねー。
というわけで、ここからネタバレですよー!
実はハンコックは紀元前から生きていて、時代や国によって神とか天使とか呼ばれている存在でした。
で、地球上にはそういう仲間が結構いたらしいんですが、みんな死んでしまって今ではハンコックとレイの奥さんになったシャーリーズ姐さん演じるメアリーだけしか残っていないと。
メアリーとハンコックは元々は夫婦(ペアになるように神に作られた存在?)なんですが、二人が一緒にいるとスーパーパワーを失ってしまい、普通の人間になってしまうらしいのです。
まぁ、そこまでは不死者への救済措置として、神様がプログラムしたってことで飲み込めなくもないんですが、二人が一緒にいると必ず災難が襲って結局離れ離れにならざるを得ない運命だという……って、
一体なんの嫌がらせじゃーい!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ
そもそも彼らは、神様が人類にかけた「保険」という説明がされてるんですけど、だとしたら最初からペアにする意味がない気がするし、惹かれあうように作っておいてくっついたら引き剥がすとか、ちょっと意味が分からないというか、システムがバクってんじゃね? と思ってしまうんですよね。
多分、この設定自体はクライマックスの「ある展開」のために作ったんでしょうけど、色々盛り込みすぎてガチャガチャした感じだし、後半になって一気に真実を明かす語り口もいかがなものかと思いましたねー。
もう少し設定や構成をスッキリ整理したほうが良かったんじゃないかなー? と。
あと、ハンコックと同等の力を持つ者の役割を敵じゃなくメアリーに背負わせたことで、後半の展開が正直尻すぼみになってしまった感じもしました。
せめて、復讐に燃えるレッド(エディ・マーサン)が、何らかの理由で“ハンコックの弱点”を知って病院に乗り込んでくる的な流れがあれば、クライマックスシーンが盛り上がったと思うんですけどねー。
前半が良かっただけに、もったいないって思いましたねー。
ハンコックのキャラクター
ただ、ハンコックの自堕落でやさぐれたヒーローという設定自体は面白かったし、ちょこちょこ挟まれる小ネタやオフビートでコミカルなシーンも個人的には好きでした。
そういうのやらせると、ウィル・スミスはホント上手いんですよね。
ハンコックが嫌われ者からスーパーヒーローとして認められるまでの前半部分は、ド派手なCG映像もあって興奮したし、相棒役となるレイの超お人好しなキャラクターも良かったです。
ハンコック自身は嫌がってたけど、スーツのデザインもカッコよかったですしねー。
一度は続編の制作が決定したというニュースが流れつつも、その後音沙汰がないので大人の事情で中止になったのかもですが、ハンコックのキャラクター自体はすごく魅力的だし、逆に正統派ヒーローじゃない「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や「デッドプール」が受け入れられている今だからこそ、続編orリブート版を作ったらウケるんじゃないかと思いました。
画像出典元URL:http://eiga.com
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