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トム・クルーズの魅力が爆発!「バリー・シール アメリカをはめた男」(2017)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、昨年公開されたトム・クルーズ主演の伝記映画『バリー・シール アメリカをはめた男』ですよー!

1980年代、CIAエージェントと兼業で、麻薬カルテルや反政府組織を相手に運び屋をしていた実在のパイロット バリー・シールの半生を描いたクライムコメディー?。

みんな大好きトム・クルーズの魅力が爆発している傑作でしたねー!(*゚∀゚)=3

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概要

航空会社のパイロットからCIAのエージェントに転身し、麻薬の運び屋としても暗躍した実在の人物バリー・シールの半生を、トム・クルーズ主演で映画化。『エクス・マキナ』などのドーナル・グリーソン、『21オーバー 最初の二日酔い』などのサラ・ライトらが共演。『オール・ユー・ニード・イズ・キル』でトムとタッグを組んだダグ・リーマンがメガホンを取る。トムが全て自分でこなしたフライトシーンに注目。(シネマトゥデイより引用)

感想

バリー・シールって何者さ

本作の主人公バリー・シールは、元々アメリカ大手航空会社TWAの敏腕パイロット。
本職の傍ら葉巻の密輸で小遣い稼ぎをしていましたが、パイロットとしての腕を買われてCIAエージェントに転職し、民間人ながら南米諸国の上空を飛び回る偵察任務を請け負うんですね。

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この腕前が高く評価され武器輸送にも着手。その成り行きで現地で麻薬王の依頼を受けて、ドラッグを機内いっぱいに詰め込んで米国内へ密輸する運び屋も兼業し、金の隠し場所に困るほどの大金持ちになっていくんですねー。

そこでシールはパイロットを雇って事業を拡大。
更なる巨万の富が転がり込み、彼が拠点にしていたアーカンソー州のミーナという小さな町がバリー・シールバブルでジャンジャン発展するっていう、嘘みたいな実話を元にした作品なんですね。

そんな、破天荒ながら明るいキャラクターや面倒見の良さで多くの人に愛されていたバリー・シールを演じるのは、みんな大好きトム・クルーズ

トムの人好きするけどちょっと胡散臭いニヤニヤ顔を見ると、正直これ以上ないキャスティングだと思いましたねー。

早いテンポでサクサク見せていく

本作はジャンプカットや当時の報道映像を多用し、間延びしそうな部分はサクっとすっ飛ばしながら、面白いエピソードを繋いで物語がテンポよく進んでいきます。

作中にはCIAやコロンビアの麻薬カルテルニカラグアの反政府ゲリラ「コントラ」。さらに地元警察・DEA(麻薬取締局)・FBI連邦捜査局)・ATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)、果てはホワイトハウスに至るまで、様々な組織が登場しますが、視点をバリー・シールに絞ることで、当時の情勢を知らなくても混乱することなく、エンターテイメントとして楽しむ事が出来ました。

この辺の演出は「オール・ユー・ニード・イズ・キルダグ・リーマン監督の見事な手腕に関心したし、バリー・シールという男の栄枯盛衰をコメディーチックにカラッと見せる手法は監督自身が「大好き」と語るギャング映画「グッドフェローズ」や、同じマーティン・スコセッシ監督の「ウルフ・オブ・ウォールストリート」に近い雰囲気でした。

ちなみに、シールが飛行機を操縦するシーンの殆どはCGを使わず、飛行機の免許を持つトム本人が本物の飛行機を操縦しているそうです。

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水面スレスレの低空飛行やアクロバティックな飛行シーンを観ながら「これはもしや…」って思ったら、案の定でしたよw

ホント、お前はどこに向かってるんだトムよ。

バリー・シールはアメリカをはめた?

「~アメリカをはめた男」なんてタイトルから、いかにもバリー・シールが口八丁手八丁で米政府を手玉に取って~みたいな内容をイメージする人もいるかもですが、そんなことはありません。

彼は詐欺師でも何でもなくて、飛行機の操縦が上手いただの民間人だし、奥さんや子供を愛するマイホームパパです。

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なので、劇中での彼はただ周りの状況に流されるまま行き当たりばったりに行動しているだけなんですよね。

中盤、彼の本拠地ミーナという小さな街には、シールが取引のために使う公衆電話がバカみたいに設置され、マネーロンダリングのための銀行がアホみたいに立ち並び、シールの調査に捜査に来たFBIの捜査官を呆然とさせます。

それでも次から次へとお金が儲かりすぎて、とうとう金の隠し場所がなくなり干し草に混ぜて馬のエサにする始末。

おかげで小さな田舎町は大バブル状態になって、街中をスーパーカーや高級車が走り回ってるんですねーw

しかし、そんな状況が長く続くハズもなく、「コントラ作戦」の失敗でCIAがシールを切り捨てたのを境に、彼を取り巻く状況は一変していくわけです。

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つまり、実質シールは「アメリカに“はめられた男”」もしくは「使い捨てられた男」なんですね。

そして、物語は苦いラストを迎えるわけですが、それでもどこか爽快感のあるカラっとしたエンターテイメントだったし、トム・クルーズ映画」としてもサイコーに楽しい作品でしたよー!

興味のある方は是非!!

 

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