今日観た映画の感想

映画館やDVDで観た映画の感想をお届け

マレーシア発のアクション映画?「カンフー・マフィア」(2017?)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、マレーシア発のアクションコメディー『カンフー・マフィア』ですよー!
僕はマレーシア映画は(多分)初体験なんですが、何ていうかこう、いろんな意味で衝撃的な作品でしたねーww

ちなみに、この作品ネタバレしても面白さには一切関係ないと思うので、今回はネタバレしますよー。
なので、ネタバレはダメって方は、映画を見てからこの感想を読んでくださいねー!

いいですね? 注意はしましたよ?

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81qIVOgoORL._SY500_.jpg

画像出典元URL:https://www.amazon.co.jp

感想

ストーリー

えーと、本作のストーリーをザックリ書くとこんな感じ。

スーパーヒーローに憧れるヘタレのファディルは、相棒マリクが投獄されたのをきっかけにギャングから足を洗おうとするも、ボスのシャークに自由と引き換えに故郷ブラーニ村を支配して組織に渡すか、命を差し出すかの二者択一を迫られます。

ファデルの故郷は、都心のど真ん中にあるスラム的な土地で、昔は三人の武術の達人に守られていたけど現在は地元のギャングが仕切り、地上げのため住人を追い出そうと画策中なんですね。

故郷に戻って早々、ファディルは地元ギャングと揉めてギャングのボスに殺されそうになるも、危機一髪のところでギャングのボスが偶然心臓麻痺で死亡。
ボスを殺したと思われたファディルはギャングのボスに祭り上げられます。
が、調子に乗って「村を守る良いギャングになろう」と提案したらあっという間に見放されてしまうんですね。

そこで村を守るため、相棒になった(超強い)青年アデルと共に年老いた武術の達人の一人に弟子入りして訓練を始めるファディル。

その頃、村を仕切るギャングは土地を転がして儲けたい“日本人のタナカさん”と手を組んで本格的に地上げを開始し、ファディルたちは村を守るためギャングと戦う――というストーリーです。

www.youtube.com

まったく先が読めない展開!

本作は一応、「サボテン・ブラザース」や「ランゴ(Rango)」のような、“偽物のヒーローが真のヒーローになる物語”なんですが、僕がこれまで観てきた映画とはセオリーがまったく違うので、全然先が読めないんですよねー。

ヘタレ主人公のファディルが、偶然と誤解で村のヒーローになり→
正体がバレて逃げ出し→
最後に真のヒーローとして村を救ってめでたしめでたし。
ってなるのが、多分普通の展開ですよね。

ところがこの作品でギャングから村を救うのはファディルでも相棒のアデルでも武術の達人でもなく警察です

村のギャングの報復を恐れて警察に通報しない村人たちの中、普通の飯屋のおっさんが勇気を持って警察に連絡したら、あっさり解決ですよ。(今までの時間は何だったんだw)

その後、おっさんは見せしめとして(ファディルの所属してた)ギャングに袋叩きにされるわけですが、そこで村人全員が勇気を振り絞って立ち上がり、ギャングを袋叩きにして村から追い出すんですね。

結果、村を救う真のヒーローは、飯屋のおっさんなのですw

一方その頃、村を仕切るギャングのボス(正体は村長で元三人の武術の達人の一人だった)はファディルの母親と妹を誘拐。二人を救うためファディルはなけなしの勇気を振り絞ってアジトに乗り込むんですが、ここでボスと戦うのは相棒のアデル
アデルの父親は、この村長に殺されていた事が映画中盤に発覚、アデルは亡き父の仇討ちのため村長と一騎打ちになります。

つまり、本作のクライマックスでが、おっさんが村を救うシークエンスと、ファディルが家族を救うシークエンスと、村長と相棒の一騎打ちのシークエンスが同時進行するわけですねーって、

一本の映画に色々盛り込み過ぎてて、説明が難しいわw

さらに、物語の合間には往年の香港映画を思わせるゆる~~いギャグやら、何の脈絡もなくどうやら他の映画(「ドリフト・エボリューション」という映画らしい)のキャラクターと車が登場して、ファディルが「俺の映画だぞー!」とツッコミを入れるメタ的なギャグ、挙句、ファディルの妄想? に、「トランスフォーマー」のバンブルビー的なロボットや、色違いのアイアンマンまで登場するとカオスっぷり。(これ、多分ハリウッドに無断でやってると思うんだけど大丈夫なんだろうかw)

なんかもう、色々自由過ぎるw

監督

そんな本作の監督は、ユソフ・シャーフィクという弱冠22歳の青年で、「ドリフト・エボリューション」という映画で監督・脚本・主演を兼任していたシャムスル・ユーソフの実弟なのだそうです。(だから劇中に「ドリフト~」のネタが入ってたのね)

で、このユソフ・シャーフィクは多分、ハリウッドや香港などのヒーローアクション映画が大好きなボンクラシネフィルなんでしょう。

バンブルビーやアイアンマンもそうですが、カンフーアクションのシーンでは、形意拳、金剛拳詠春拳っぽいカンフー映画でよく見る拳法的なファイティング、ガンアクションは多分、ジョン・ウーザック・スナイダーマトリックスなどを、臆面もなくパクリオマージュしまくり
主人公のファディルはメタ発言しまくりで第4の壁も越えるデップー感丸出しなキャラでしたしねw

 あ、あと殴られた相手がグルグル回りながら空に飛んでいくのは、チャウ・シンチーかな?

事ほど左様に、何ていうか自分の好きなもの全部ぶち込んで映画としては散らかりまくりだし、出来は決して良くないんですけど、22歳のボンクラ青年がキャッキャ言いながら無邪気に作ってる感じが透けて見えて微笑ましいなーって思いましたねーw

ちなみにこの作品、続編も作られマレーシアで大ヒットしたらしいですよ。

www.youtube.com

って、何かスケールアップしてるーーー!ww

興味のある方は是非!

 

 ▼よかったらポチっとお願いします▼


映画レビューランキング