今日観た映画の感想

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ハードボイルドな日常系バディムービー「2バッドガイズ」(2018/日本ではビデオスルー?)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、『2バッドガイズ』ですよー!

よほど観ている人が少ないのか、ネット上にほとんど情報も感想も上がってない本作。

タイトル的に「80~90年代のお気楽アクションコメディ」かな(「バットボーイズ2バット的」な)と思って観たら、後半でいきなり70年代のハードボイルドアクション映画っぽい感じに急ハンドルを切るっていう、ある意味ジェットコースタームービーでしたねー。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/810tRAbrb3L._SL1441_.jpg

画像出典元URL:http://www.amazon.co.jp

あらすじ

15年従軍したのち、夢だった総合格闘技の道場を開くも経営に行き詰まって借金の取り立て屋の仕事を始めたフレンチ(スコット・アドキンス)が、先輩でベテランのスー(ルイス・マンディロア)と組んで取り立てをする。

感想

僕は一応、映画の感想を書くときは、書いた情報が間違ってないかネットで情報を調べたり、ほかの人の感想をチェックしたりするんですね。
ところがこの映画、キャストも監督もスタッフもネット上に全然情報が上がってないし、感想もほとんど上がってないんですよねw

なので、これから書く感想は情報に間違いがあるかもですが、大目に見てくださいw

おっさん二人の日常系バディムービー?

この映画を「アクション多めの日常系映画」と評したのは、メエメエ博士というレビュアーさんで、僕も「なるほど確かに!」と大いに納得してしまいました。
もうね、こちらのブログに書いてあることが全てと言っても過言じゃないです。

www.meemeecinema.tokyo

っていうか、Yahoo!や映画.comみたいな映画紹介サイトのレビューも量が少ないし、ちゃんんとブログでのレビューがメエメエ博士オンリーって、どんだけ観られてないんだって話ですがw

そんな本作で主人公の一人フレンチを演じるスコット・アドキンスはイギリス出身の俳優でスタントマン。
10代のころから各種格闘技や体操を学び、「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」ではライアン・レイノルズのスタントを努め、「ニンジャ・アベンジャーズ」では主人公としてケイン・コスギと戦い、「エクスペンダブルズ2」にも出演しているという、その筋ではまぁまぁの有名人。

もう一人の主役スーを演じたルイス・マンディロアはオーストラリア出身の俳優で、B旧映画を中心に活躍している人らしいです。

監督のジェシー・V・ジョンソンはイギリス生まれの映画監督でアクションコーディネーターもやってるらしく、映画監督になる前はスタントマンとして活躍していたんだとか。
なので、この映画はスコット・アドキンスの格闘シーンがメインの座組なんでしょう。

で、どんな映画かといえば、あらすじで書いた通り。
前半は総合格闘技を駆使するフレンチと、元ボクサーのスーがバディを組んで債権者を殴ったり殴られたりしながら取り立てをして、後半はそんな二人がある陰謀(ってほどでもないけど)に巻き込まれていく……的な?

ただ、アクション映画というわりにはアクションの見せ方が単調だし、ストーリーに活きてくるわけでもないので、アクションとストーリーが分離している感じでしたねー。

むしろ真面目なフレンチといい加減なスーの会話シーンで、マッチョなおっさん二人がキャッキャ言い合いながら、バディになっていくブロマンス感が一番の見せ場って感じでした。まぁ、バディムービーですしね。

その辺は80~90年代のコメディーアクション的な感じではあるんですが、でもコメディーだと思って観ていると差し込まれる謎の牛映像のせいで、何かノリきれないんですよね。

牛映像の謎

この映画、シーンの切り替えで使われる牛映像がとにかく邪魔です。

これが、フレンチの心情を映像的に表してるんだとしたら、お前メンタル弱すぎだろ!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ って話で、お前、まだ3日くらいしか仕事してないから! すぐ仕事辞めちゃう今時の若者か! っていうね。

そもそも前半では、フレンチが傷つくような「汚れ仕事」感はほとんどなくて、ふたりのドタバタや格闘アクションがメインなので、観ているこっちには牛映像の意味が伝わらないんですよ。

もしくは、二人の未来を暗示したイメージ映像なのかもですが、だとしたらクライマックスシーンと噛み合ってないし、ラストで取ってつけたみたいな親子の会話に繋がっていかないし。

っていうか牛映像が差し込まれることで、いちいち物語の流れがぶった切れて、リセットされる感じなんですよね。ほんと、何で入れたんだろう。

アレかな?「悪の法則」っぽいのをやりたかったんだろうか?

クライマックスは60~70年代のアクション映画風味

で、色々飲み込みづらい展開があって、二人は正義に目覚めてヒーロー的な行動に出るわけですが、ここから急激にハードボイルドチックな展開になっていくのです。

そこには二人が抱える背景が関係してるんですが、そこを映像じゃなく全部セリフで言っちゃってるから全然感情移入出来ないんですよねーw

また、80~90年代のお気楽アクション映画だと思って見てたら、クライマックスで突然60~70年代のハードボイルドタッチになる温度差が激しすぎる。

っていうか、それまでずっと格闘アクションで見せてきたのに、なぜ突然ガンアクション? アパートの1フロアとか絶対格闘アクション向きの舞台だと思うけどなー。

まぁ、やりたいことは分からないじゃないけど、全体的に描写が雑すぎて全然上手くいってない感じなんですよね。

ただまぁ、前半部分のおっさん二人の掛け合いはそれなりに楽しいし、ルイス・マンディロアの愛嬌があって憎めない感じとかは良かったと思うし、映像は全体的に70年代のアクション映画っぽい感じのトーンにまとめられてるのは良かったです。

総合的に、ツッコミどころが多いダメな映画ではあるけど、個人的にはそこまで嫌いになれない感じでしたねー。

興味のある方は是非!

 

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