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歌と踊りに持っていかれる「グレイテスト・ショーマン」(2018)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、みんな大好きヒュー・ジャックマンがサーカスの生みの親P・T・バーナムを演じたミュージカル映画グレイテスト・ショーマン』ですよー!

「LOGAN/ローガン」を最後にウルヴァリンを卒業したヒュー・ジャックマンが挑戦した、(映画では)自身2度目となるミュージカルです!

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概要

19世紀に活躍した伝説のエンターテイナー、P・T・バーナムを『X-MEN』シリーズや『レ・ミゼラブル』などのヒュー・ジャックマンが演じるミュージカル。空想家の主人公が卓越したアイデアと野心で世界中を熱狂させるさまと、ロマンチックな愛の物語が描かれる。監督はマイケル・グレイシー。ミシェル・ウィリアムズザック・エフロンらが共演。『ラ・ラ・ランド』で第89回アカデミー賞歌曲賞を受賞した、ベンジ・パセックとジャスティン・ポールが音楽を担当している。(シネマトゥデイより引用)

感想

P・T・バーナムとは

本作でヒュー・ジャックマンが演じるのは、19世紀にアメリカで活躍した実業家のP・T・バーナム。と言っても日本では(僕を含め)知らない人の方が多いですよね。

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新聞社を創業したり、興行師、政治家など数々の顔を持つ彼は、サーカスの生みの親としてアメリカでは超有名人。なんですが、決して善人というわけではなかったようで、今なら一発アウトな問題行動も数々起こしていたらしいです。

本作では、そんな彼の行動力や何夢追い人的なプラス面だけをピックアップして描かれたことから、アメリカ本国では批判も多かったみたいですね。

ざっくりストーリー紹介

子供の頃から貧乏だったバーナムは、上流階級の娘チャリティ( ミシェル・ウィリアムズ)と結婚。二人の娘を授かるも勤めていた会社が倒産。
そこで、詐欺まがい(というか完全に詐欺)の方法で銀行から融資を受けて、世界中のあらゆる奇妙なものを展示した「バーナム博物館」をオープンするも客足は振るわず。
そんな時、娘の一言をヒントに、見た目で差別され世間から隠れるようにして生きていた“ ユニーク ”な人を集め、フリーク・ショー(見世物小屋)のサーカスをスタートします。

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これが大当たりしてショーは連日大盛況。バーナムは大金持ちになるも批評家には酷評され、市民の中には「街の恥さらし」と激しい抗議活動をする者も現れ……。というストーリー。

ぶっちゃけストーリーや人物描写だけ追えば、この映画はテーマに対してかなり薄っぺらいし作りも雑です。
監督のマイケル・グレイシーは元々CMやMV畑の人で、長編映画の監督は本作が初めて。映像作家なのでストーリーにはあまり興味がないと思し、脚本担当のジェニー・ビックスとビル・コンドンも、ミュージカルということもあって、シンプルかつ一本径の物語に仕上げたのだと思います。

歌と踊りに持っていかれる

ただ、楽曲の方は『ラ・ラ・ランド』で第89回アカデミー賞歌曲賞を受賞した、ベンジ・パセックとジャスティン・ポールが担当しているだけあって、耳に残る曲ばかりで、ミュージカルパートになるとグッと持っていかれてしまうんですよね。

特に髭女のレティを演じたキアラ・セトルが歌う「ディス・イズ・ミー」は、楽曲と彼女の力強い歌声も相まって素晴らしいし、世間の偏見や差別に戦いを挑むような力強い振り付けには痺れてしまいます。

また、「スパイダーマン/ホームカミング」でMJを演じたゼンデイヤが演じるアンと、 ザック・エフロン演じるフィリップの「リライト・ザ・スターズ」は、歌だけでなくロープを使って宙を舞うアクロバティックなダンス(しかもスタントなし!)が新鮮で美しく、思わず目を奪われてしまいました。

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っていうか、今回のキャスト陣はオペラ歌手役のレベッカ・ファーガソン以外、ヒュー・ジャックマンを始め全員歌って踊れる人ばかりだし、元々MV畑の監督マイケル・グレイシーだけに歌や踊りを格好良く見せる映像演出はお手の物。
曲やリズムに合わせてカットを切り替えたり、リズムに合わせて素早くカメラをパンさせたりしながら、ミュージカルシーンを盛り上げているんですよね。

また、テンポの速いヒップホップ調の楽曲や踊り、サーカスを意識した原色の多い衣装やセットの色使いなど、リアルさや時代考証に囚われず今の時代に合わせた工夫がされていて、その華やかでどこか絵本のような映像にどんどん引き込まれてしまうのです。

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つまり、本作は「伝記映画」ではなく「伝奇映画」で、P・T・バーナムを始め、実在の人物をモデルにはしているけど、あくまでオリジナルキャラによるフィクションだと思って観るのが正しいんだと思います。(「銀魂」見て「史実と違う!」って怒る人はいないでしょ?)

まぁ、見終わって思い返すと「んん??」ってとこもあるけど、少なくとも観ている間は十二分に楽しめる映画だと思いますよー!

興味のある方は是非!!

 

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