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デ・パルマ先生の映画塾「DE PALMA デ・パルマ」(2017)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、「ファントム・オブ・パラダイス」「キャリー」「殺しのドレス」「スカーフェイス」「アンタッチャブル」「ミッション:インポッシブル」など数々の名作映画を手がけた映画監督、ブライアン・デ・パルマのドキュメント映画、そのまも『DE PALMA デ・パルマ』ですよー!

デ・パルマ監督が自身と自身の作品を語って語って語り倒す110分間でしたー!

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画像出典元URL:http://www.amazon.co.jp

概要

「キャリー」「アンタッチャブル」「スカーフェイス」など数々の名作を手がけてきた巨匠ブライアン・デ・パルマを題材にしたドキュメンタリー。「フランシス・ハ」のノア・バームバックと「マッド・ガンズ」のジェイク・パルトロウが共同監督を務め、デ・パルマにインタビューを敢行。作品によって評価の差が激しいといわれるデ・パルマが、成功作・失敗作に関係なく自身の全作品について語るほか、デ・パルマが影響を受けた映画監督や作品なども散りばめながら、その波乱万丈な映画人生に迫る。新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2017/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017」(17年7月15日~8月18日)上映作品。(映画.comより引用)

感想

ブライアン・デ・パルマとは

本作は、数々の名作・ヒット作を世に送り出してきた映画界の巨匠ブライアン・デ・パルマ監督のドキュメンタリー作品です。

デ・パルマといえば、
スティーブン・キングの小説を映画化した「キャリー
ジョントラボルタが映画の音響効果マンを演じたサスペンス「ミッドナイトクロス
今や、ヒップホップ系の人たちのアイコン的作品でアル・パチーノ主演「スカーフェイス
ロバート・デ・ニーロがアルカポネを演じた「アンタッチャブル
トム様が活躍するスパイ映画第一作「ミッション・イン・ポッシブル

などなど、数々の大ヒット作を世に送り出した名監督の一人で、別々のシーンを同時に見せる画面分割、長回し、スローモーション、目線アングルなどを使用し凝った画作りなどの「デ・パルマカット」でも有名。

また、劇中で描かれるショッキングなシーンがたびたび批判の的になったり、賛否両論巻き起こす、映画界の“問題児”としても知られています。

本作では、そんな彼の出自・学生時代から、自身が手がけた(成功作・失敗作関係なく)全作品の手法や裏話を(当時の映像を交えながら)語ることで、デ・パルマの波乱万丈の人生や彼の哲学が見えてくるという趣向なんですね。

この一本でデ・パルマという人間がわかる

デ・パルマは本作で、自分がいかに“サスペンスの神様”アルフレッド・ヒッチコックの影響を受けたのかを、自分の作品そっちのけで超嬉しそうに語り倒しています。
その時の表情が超嬉しそうで、デ・パルマがいかにヒッチコックを尊敬しているかが伝わってくるんですよねーw

今は若い奴らが気づいて再評価されてるけど、俺のほうがずっと前からヒッチコックの凄さに気づいてたから!」的な事を言ってみたりね。大人気なーいw

また、リュック・ゴダールなど、学生時代にヌーヴェルヴァーグ(フランスの映画運動)に大きな影響を受けたことや、同世代のスピルバーグ、ルーカス、コッポラ、 スコセッシとの交流、徴兵拒否のために二日も寝ないで懲役検査に行ってゲイの振りをした体験などをそれぞれの作品に絡めて語り、作品に関わることになった経緯や、映画技法の意図や裏話なども惜しげもなく披露。

役者やスタッフとのゴタゴタや、ハリウッドシステムに嫌気がさして去った経緯、そして自身の映画哲学などを赤裸々に語り尽くしていて、このドキュメンタリーを観れば、ブライアン・デ・パルマという人間が分かる作りになっているし、映画好きにとっては「デ・パルマ先生の映画塾」としても楽しめるのではないかと思いますねー。

そういう意味では、ブライアン・デ・パルマのファンだけでなく、多くの映画好きの人たちにとって興味深いドキュメントなのではないかと思いましたねー。

興味のある方は是非!!

 

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