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リーアム・ニーソン(65)が老骨に鞭打って頑張るスリラー「トレイン・ミッション」(2018)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、リーアム・ニーソンジャウマ・コレット=セラ監督の黄金コンビが送る『トレイン・ミッション』ですよー!

「アンノウン」(2011)から始まったサスペンススリラーシリーズ第4弾の本作は、老齢のリーアム・ニーソンが通勤列車を舞台に陰謀渦巻く事件に巻き込まれていくニューロティック・サスペンススリラーです!

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概要

『アンノウン』『フライト・ゲーム』『ラン・オールナイト』のジャウマ・コレット=セラ監督とリーアム・ニーソンが再び組んだ緊迫のサスペンス。リストラされた主人公が、通勤電車の中で困難なミッションに挑む。『マイレージ、マイライフ』などのヴェラ・ファーミガ、『ZIPPER/ジッパー エリートが堕ちた罠』などのパトリック・ウィルソン、ドラマシリーズ「ブレイキング・バッド」などのジョナサン・バンクスらが共演する。(シネマトゥデイ より引用)

感想

リーアム・ニーソンと言えば「96時間」で、愛する娘を誘拐したギャングを皆殺しにする最強&最凶のパパを演じ今ではすっかりアクションスターのイメージが強いけど、「シンドラーのリスト」でアカデミー主演男優賞、「アンナ・クリスティ」でトニー賞にそれぞれノミネート。
ヴェネツィア国際映画祭では「マイケル・コリンズ」で男優賞を受賞するなど、元々はベテランの演技派俳優なんですよね。

リーアム御大とセラ監督がタッグを組んだ最新作

そんな彼がジャウマ・コレット=セラ監督と組んだ最初の作品が「アンノウン」(2011)
国際学会に出席のため夫婦で訪れたベルリンで事故に合った博士が、ホテルに戻ってみると自分の名を名乗る全く知らない男が妻とイチャイチャしていた――!? というストーリー。

続く「フライト・ゲーム」(2014)では、航空保安官が旅客機の中で事件に巻き込まれ、「ラン・オールナイト」(2015)では、年老いた殺し屋が息子とその家族を守るため、親友がボスを務めるギャング相手に殺し合いました。

そして本作は、元警官で保険会社に10年務める老サラリーマンが、突然リストラされ、失意の中で通勤列車に乗ると、謎の女に「あるミッション」を持ちかけられるという物語で、誰が敵か味方か分からない極限状況で御年65歳のリーアム・ニーソンが孤軍奮闘するんですね。

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なので、テイスト的には「フライト・ゲーム」にかなり近くて、セラ監督も本作を「フライト・ゲーム」の精神的続編と言ってるらしいですよ。

スマートな導入

映画冒頭、目覚ましで起きたリーアムは横の奥さんに「寝てて」なんて言いながら準備して仕事に出かけるわけですが、カットが変わるとまた目覚ましのシーンになって「んん??」ってなるんですね。
で、また出かけて通勤列車に乗ったと思ったら目覚ましが鳴り……といった具合で「無限ループものなのか!?」と思ったらそうではなく、要はリーアムの朝を繰り返し見せることで、彼の真面目さやサラリーマンになってからの時間経過、家族構成、その後舞台となる通勤列車の中での人間関係(同じ時間の列車に乗り合わせる常連との関係)などを、一切の説明なしでサクッと語っているんですね。

もちろん、そういう手法を使う映画がこれまでなかったわけじゃないけど、最初は「え?」と思わせておいて、何度かの繰り返しで状況を理解させるやり方は「おお、そういうことか!」と感心しましたねー。

その後も、最小限の説明と映像で物語を勧めながら、登場人物のキャラクターや背景、リーアムとの関係性をそれとなく理解させてくれるのはとても良かったです。

何度も乗った通勤列車の中で物語が動き出す

しかし、家のローンと息子の学費を抱えながらもコツコツ働いていたリーアムが、突然解雇されることから物語は動き始めます。

失意の中、帰りの通勤列車に乗り込んだリーアムの向かいの席に座った謎の女が持ちかけてきた取引。
それは、「ある重要な荷物を持つ“見慣れない乗客”にGPS発信器を付けてくれたら、前金2万5千ドル+成功報酬7万5千ドルを支払う」というもの。

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ヒントは、「コールドスプリング駅で降りる」「名前(偽名)は“プリン”」の二つだけ。女が降りたあと、冗談だろうと前金が隠してあるというトイレを探ってみると、本当に札束が隠されていてこりゃマズイと思ったリーアムは、常連仲間にメモを渡して警察に連絡を試みるも、その人は列車から見える道路で車に轢き殺され、しかも家族も人質に取られて……と、うっかり好奇心で話に乗ったら、それは途中で降りることが出来ないデスゲームだったっていう。

そこまでの一連の流れや「ゲーム」のルールを、観ているこっちはリーアムを通して知っていくわけです。

つまり、列車の中には依頼主の女が狙う標的「プリン」と、常にリーアムを見張り、「プリン」暗殺を請け負う女の手下がいて、それが誰なのかと敵の目的を元刑事のスキルで探っていくミステリー映画でもあるんですね。

まぁ、内容的には何度も観たような物語で目新しさはないんですが、上記したような映像演出とリーアムの確かな演技、後半ではド派手なアクションもあったりするので、少なくとも観ている間は超楽しめる映画になってましたねー!

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 不満点

ただ、あえて不満点を言うと、全ての謎が解けた後が長いなーと感じました。
まぁ、ミステリー映画ってそもそもそういうものですけど、冒頭で見せたスマートさとは打って変わって、後始末にモタついてる印象を受けました。

もうちょっとラストがスッキリしてたら、個人的には文句なしだったんですけどねー。

でも、観ている間は面白かったんだから、それは僕のないものねだりなんですけども。

興味のある方は是非!!

 

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