今日観た映画の感想

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ジェット・リーvsジェット・リー頂上対決の行方は!「ザ・ワン」(2001)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、2001年のSFアクション映画『ザ・ワン』ですよー!

125人のジェット・リーによるバトル・ロワイアル」という衝撃的な設定に思わずレンタルしてしまいましたよー!

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画像出典元URL:http://eiga.com

概要

この宇宙全体には125のパラレルワールドが存在し、その均衡を守るため多次元宇宙捜査局=MVAが監視に当たっていた。が、捜査官の一人ユーロウがその特権を利用して、他世界の自分を次々と殺し始めた。ユーロウは一人殺すたびにそのエネルギーを吸収するかのように超人化していく――。ロサンゼルス。アメリカ大統領をゴアが務める世界。留置場から出てきた男ロウレスをユーロウが襲い殺してしまう。そしてこの時、ユーロウの標的はついに、ブッシュが大統領を務める世界に住む、ロサンゼルス郡保安官ゲイブひとりとなった……。(allcinema ONLINEより引用)

感想

カンフースターから世界的アクションスターになったジェット・リー
僕と同年代のファンならジェット・リーよりも、リー・リンチェイという名前の方がしっくりくるファンも多いんじゃないでしょうか。

ジャッキー、サモハン、ユンピョウなどのスターが次々と現れて大ブームとなった香港カンフー映画

そんな香港映画に、中国全国武術大会5年連続個人総合優勝という輝かしい看板を引っさげ、1982年公開の「少林寺」で、鮮烈なデビューを飾ったリーリン・チェイは、香港・中国映画で活躍し、1998年公開の『リーサル・ウェポン4』でハリウッドデビュー。

アジア人としては、ブルース・リーやジャッキーと並ぶ世界的アクションスターの先駆者となったんですね。

本作は、そんなジェット・リーが二役を演じるSFアクション映画で、監督は香港生まれの映画監督ジェームズ・ウォン

公開当時は「125人のジェット・リーバトル・ロワイアル”が始まる!!」という「ドキッ!丸ごと水着!女だらけの水泳大会(ポロリもあるよ)」並にワクワクさせられるキャッチコピーがついたそうですが、蓋を開けてみたら123人はすでに敗戦済で、結局登場するジェット・リーは3人しかいなかった(しかも1人は早々に殺されるので実質2人)っていうね。………うん、分かってた…。125人はさすがに無理があるよね…。

ざっくりストーリー紹介

で、本作のストーリーをザックリ紹介すると、

全宇宙には125の平行世界(パラレルワールド)があって、それぞれの世界にはちょっとずつ違う同一人物が暮らしているわけですね。

で、“彼ら”は一つのエネルギーを等分に分け与えられてて、誰かが死ねば余ったエネルギーは残りの“彼ら”に分け与えられる、という理屈らしい。

「だったら、ほかの並行世界の自分を全員殺してエネルギーを独り占めしたら万能の神になれるんじゃね?」

と考える不届き者を逮捕するのが多次元宇宙捜査局(MVA)。要するに警察です。

ジェット・リー演じるユーロウは元MVAエージェントでしたが、ジェット・リー王に俺はなる!」という野望を抱き、別次元の自分を122人もぶっ殺し、MVAの目を逃れながら123人目のジェット・リーも見事に殺害。

しかし、MVAエージェントで元同僚のローデッカー(デルロイ・リンドー)とファンチ(ジェイソン・ステイサム)によって逮捕され犯罪者コロニー(刑務所)に送られる寸前、恋人の手助けで逃げ出し、最後の一人ゲイブを殺しに行くのだった。

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画像出典元URL:http://eiga.com

という物語なんですねー。

思ったよりSFしていた

正直、観る前はもっとバカっぽい映画だと思ってたんですが、実際観てみると思ったよりしっかりSFしてるなーというのが第一印象でしたねー。

いや、なんで平行宇宙が125しかないのかとか、ユーロウ(悪リー)はなぜ全能の神になりたいのかとか、並行世界の自分に等分に与えられるエネルギーとは何かとか、全員殺して悪リーが唯一のジェット・リーになると宇宙が滅亡、でも迂闊に悪リーを殺しても宇宙が滅亡するかもしれないとか、ステイサム髪の毛フサフサだけどもしかしてカツラなん? とか、とにかくツッコミどころは満載なんですけどね。

でもまぁ、何となくSFっぽい雰囲気は楽しめるようになってるし、ところどころ気の利いた描写もあるので許容範囲かなーと。

映像的には、2001年の作品ということもあってCGのショボさが目に付くんですが、別次元に移動するシーンだけは力が入ってて「おぉ! 中々カッコいい!」と思いましたねー。

ジェット・リー最強決定戦

そして舞台は(多分)僕たちが住む次元のアメリカに。

冒頭で悪リーに殺された囚人だったジェット・リーは、この世界では警察官のゲイブ(善リー)になっていて、別の囚人を護送する途中に悪リーの襲撃を受けるんですが、死んだ123人分のエネルギーの半分(61.5人分?)は善リーにも分け与えられていて、しかもステイサムたちの手助けもあって何とか生き延びるんですね。

そこから、すったもんだあって最終的にジェット・リー最強決定戦のクライマックスへと向かうわけですが、ここで悪リーは八卦掌、善リーは形意拳を使って対決するという趣向はかなりにワクワクしましたねー!

あえて言えば、善リーは蟷螂拳だろ! と思わなくもなかったけど、それは「ドラゴン・キングダム 」のジャッキー戦で見せてくれてるし、今回はまぁいいかと。

どちらかといえば、61.5人分のエネルギーを得て、ほぼ超人化した悪リーの力を見せるために、超光速で動いたり、白バイを片手で持ち上げたりするシーンが、なんかインド映画の「ロボット」っぽっくて笑っちゃうですよね。

その辺のアクション演出はもうちょっと考えて欲しかったかなーと。

でも写真だけで登場する122人のジェット・リーは、金髪あり、ドレッドヘアーありと違和感バリバリで面白かったのでアリだと思いましたw

あと、劇中で善リーは大切な人を失う事になるんだけど、ラストでステイサムが恋人の生きている次元(その次元のジェット・リーは死んでいる)に送ってあげるという粋な計らいではあるけど、それ大丈夫なん? というシーンは、若干「それでいいのか」感あるけど、まぁご愛嬌かなーと思いました。

ステイサムがアクションスターへの第一歩を踏み出した作品という歴史的価値も含めて、まぁまぁ楽しい映画でしたねー。

興味のある方は是非!!

 

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