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日本のマンガをジェームズ・キャメロンが実写映画化!「アリータ:バトルエンジェル」(2019)

ぷらすです。

観てきましたよー!
ジェームズキャメロン制作、ロバート・ロドリゲス監督の『アリータ:バトルエンジェル』を!!

2003年の制作発表から実に16年。ついに実写化された本作。
キャメロンの肝入りということもあってか、ビジュアル・アクション面には「これ、『銃夢』ですやん!」大興奮でしたよー!(;゚∀゚)=3ハァハァ

というわけで、今回はまだ公開されたばかりの作品なので、出来るだけネタバレしないように気をつけて書きますが(まぁネタバレどうこうって作品ではないんだけど)、これから見に行く予定の人や、ネタバレは断固拒否! って人は、映画を見てからこの感想を読んでください。

いいですね? 注意しましたよ?

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画像出典元URL:http://eiga.com

概要

木城ゆきとのコミック「銃夢」を、ジェームズ・キャメロンが脚本と製作を手掛けて実写化したSFアクション。未来を舞台に、圧倒的な戦闘能力を持つサイボーグ少女が失われた記憶を探る姿を活写する。メガホンを取るのは『シン・シティ』シリーズなどのロバート・ロドリゲス。『メイズ・ランナー』シリーズなどのローサ・サラザール、『ジャンゴ 繋がれざる者』などのクリストフ・ヴァルツらが出演する。ローサがモーションキャプチャーでサイボーグ役に挑む。(シネマトゥディより引用)

感想

制作までの経緯

本作の原作は、「ビジネスジャンプ」に1991年から1995年にかけて連載された、木城ゆき原作のSF漫画「銃夢」です。

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この当時に青春を過ごしたオタク青年にとっては、今更語る必要もないくらい有名な作品ですね。

で、「銃夢」は割と早い時期から海外版で翻訳出版されていて、この漫画の大ファンだった映画監督ギレルモ・デル・トロが、ジェームズ・キャメロンに紹介。
アニメを観たキャメロンは「銃夢」の世界観を大変気に入って、「この漫画、俺が監督するきゃめろん! (;゚∀゚)=3ハァハァ」となり、2003年に、フジテレビの番組「情報プレゼンター とくダネ!」のインタビューで脚本執筆中である事を明かしたことで、ファンは多いに盛り上がったんですね。

 

ところが、実際キャメロンが作ったのは「アバター」で、「あー、銃夢は御蔵入りかなー」とファンをガッカリさせるも、2010年にキャメロンは「まだ諦めてない」発言。なのにアバター続編に着手したりと、紆余曲折の末にロバート・ロドリゲス監督で公開されたのが本作「アリータ:バトルエンジェル」なのです。

ちなみに、主人公の名前が原作版の「ガリィ」から「アリータ」に変更されたのは、英語圏で「ガリィ」は「不毛の~」的な意味になってしまい印象が悪いからという理由だそうですよ。(海外版マンガの時点でアリータに変更されていた)

かなり原作に忠実

原作版は「銃夢」が全9巻、続編「銃夢 LastOrder」が19巻+外伝1巻、さらに「銃夢 LastOrder」の続編で前日譚も描かれている「銃夢火星戦記」が現在も連載中という長大な叙事詩的作品。

本作では、その中から「銃夢」1~4巻を中心に描かれています。

地球と火星連邦共和国(URM)の間で繰り広げられた没落戦争から300年。
地球最後の空中都市"ザレム"と、ザレムから排出された廃棄物が積み上がる地上のクズ鉄町"アイアンシティ"に世界は分断されています。

アイアンシティは、ザレムから排出された鉄クズの売買や、サイボーグ医療などへの転用、またザレムのための食料の生産などが主要産業の町で、ザレムに統治されている状況。ある種のディストピアですね。

そんなアイアンシティでサイバネ医師を営むイド(クリストフ・ヴァルツ)は、ある日鉄くずの中から300年前の少女サイボーグの頭部を発見、修復します。

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奇跡的に脳は無事だったものの、過去の記憶を失っていた彼女は、イドによってアリータ(ローラ・サラザール)と名付けられ、一緒に暮らすように。

しかしイドにはもう一つ、賞金稼ぎの顔があり、それを知ったアリータは自分も賞金稼ぎになりたいと言い出すのだが……という物語。

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その後、アリータの初恋、賞金首グリュシカ(ジャッキー・アール・ヘイリー)との死闘、サイボーグボディ"バーサーカー"の発見とボディ交換、そして、ファンに人気のモーターボール(原作オリジナルの人気スポーツ)、ザレム人科学者ノヴァ(エドワード・ノートン)との因縁を描いていくんですね。

基本的には原作にかなり忠実に描かれていて、その分、格エピソードがこれでもかと詰め込まれていて、まるで原作マンガの“総集編”みたいな内容なので、原作ファンにとっては物足りなく感じるかもしれません。

個人的には、原作の内容もうろ覚えで、「銃夢」自体にもそれほど思い入れがないので楽しく観ることが出来ましたけども。

アリータの目がでかい問題

本作のスナップ写真や予告編を見たファンが一番気になっている部分は、多分アリータの目の大きさなんじゃないかと思います。

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正直、僕も最初にアリータのスナップ写真を見たときは「日本のマンガっぽくしようとしてんのかなー」なんてかなり不安に思ってたんですよね。

しかし、本編の動きの中で見ると最初こそ多少気になったものの、すぐに気にならなくなりましたねー。(むしろ「カワイイじゃん」って思うシーンも多々あったり)

後で調べたところ、アリータの大きな目は単に“日本のマンガが原作だから~”という短絡的な考えではなく、大きな目でアリータの成長や感情をより強調するという明確な目的があったようです。

あと、劇中明かされるアリータの出生を鑑みて、イドなどの人間との差別化の意図もあったのかもしれません。

また、アイアンシティの風景や様々なキャラクターのビジュアル、サイボーグ同士のアクションシーンなどは、さすがキャメロンプロデュース作品ということもあり、まさに原作マンガやアニメ(OVA)がそのまま実写になったような素晴らしい出来でしたよー!

「言うことなしの100点満点!」「 サイコーの映画!!」 とまでは言いませんが、物語もいい感じでまとまっているし映像も素晴らしいので、122分と若干長尺でも最後まで楽しく観られる良作だったと思うし、この手のブロックバスターアクション映画は、出来れば劇場の大画面で観ることを強くオススメします!

興味のある方は是非!!!

 

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