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ファンもそうでない人も楽しめる「バンブルビー」(2019)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、「トランスフォーマー」の人気キャラを主人公に据えたスピンオフ作品『バンブルビー』ですよー!

僕は80年代に放送されたアニメ版も殆ど観てなくて、マイケル・ベイの実写シリーズも最初の1作目以降の作品は観てなかったんです。

なので本作もスルーしようかとも思ったんですが、やたらと評判が良かったので今回のレンタル開始に合わせて観てみましたよ。

感想を一言で言うなら、超面白かったですねー!!

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概要

SFアクション『トランスフォーマー』シリーズに登場するキャラクター、バンブルビーにスポットを当てたスピンオフ。バンブルビーと傷心の少女が出会い、交流を深める。メガホンを取るのは『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』などのトラヴィス・ナイト。『トゥルー・グリット』などのヘイリー・スタインフェルド、プロレスラーでもあるジョン・シナらが出演する。知られざるバンブルビーの過去が明かされる。(シネマトゥデイより引用)

感想

トランスフォーマー」ドンピシャ世代が愛を込めて作った“オリジン”

アメリカで1984年、日本でも1985年代に放送が始まり、今も多くのファンを持つ「トランスフォーマー」シリーズ。

コンボイ隊長率いる超ロボット生命体のサイバトロンと、武力による惑星の統治を目指すデストロンが地球を舞台に戦うというストーリーで、特に最初に放送されたシリーズ「ジェネレーション1(G1)」を子供の頃に観てファンになった人も多いのではないでしょうか。

その後、スピルバーグ製作、マイケル・ベイ監督で2007年に実写映画化。計5作が作られヒットしましたが、僕は最初の1本目で全然ハマれなくて、以降の作品は観てないんですよね。
まぁ、アニメも殆ど観ていなかったので思い入れがなかったのもあるんですが、1本目の「凄いけど、コレジャナイ感」に何か乗れなかったし、マイケル・ベイの画面構成がガチャガチャしてて何が起こってるか分かりづらいのも好きになれなかったのです。

で、本作はそんな「トランスフォーマー」の人気キャラであるバンブルビーを主役に据えたスピンオフ作品なんですが、何故、“彼ら”が地球にやってきたのかを描いたオリジンでもあるんですね。

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コンボイ隊長(オプティマス・プライム)ほか、人気キャラクターを敢えて物語に絡めず(冒頭だけ登場)、バンブルビーと人間の少女チャーリー(ヘイリー・スタインフェルド)の友情に物語を絞った構成が大正解で、シンプルになった分、僕のようにアニメにも映画にも乗れなかった人や、トランスフォーマー初心者でも楽しめる物語になっていましたよ。

また、本作ではトランスフォーマーたちのデザインも刷新され、アニメ版のG1シリーズのデザインにかなり近い形に。
これは監督を始めとした製作陣がG1直撃世代だからで、G1への愛情と敬意を感じましたねー。

監督は「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」のトラヴィス・ナイト

そんな本作の監督はストップモーションアニメーション制作会社ライカのCEO兼アニメーターのトラヴィス・ナイト
コララインとボタンの魔女 」「パラノーマン ブライス・ホローの謎 」でリードアニメーター。「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」では監督も務め第89回アカデミー賞のアカデミー長編アニメ映画賞にノミネートされた実力者です。

バンブルビーの相棒でヒロインでもあるチャーリーには、「スウィート17モンスター」のヘイリー・スタインフェルドを迎え、さらに「セクター7」に配属されバンブルビーを追い回すジャック・バーンズ少佐を、WWEのトップレスラーでもあるジョン・シナが好演していましたよ。

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敢えて小さな物語に

本作冒頭、惑星サイバトロンでのオートボット(サイバトロン)とディセプティコンデストロン)の戦争シーンから物語はスタート。
劣勢のオートボット群を率いるオプティマスプライムはB-127(=バンブルビー)に地球へ行きオートボット勢立直しの根拠地として守る様に命じます。

サイバトロンを脱出したB-127は米軍が訓練している森に落下。米軍に追い詰められたところに追手であるディセプティコンによって深手を負わされ、声と記憶を失ってしまいます。そして意識を失う寸前、たまたま見かけたワーゲン・ビートルに擬態し活動を停止するんですね。

一方、心臓発作で失った父親が忘れられない17歳の少女チャーリーは、母親が新しいパートナーを迎えたことを中々受け入れられず、父親と修理し16歳の誕生日に貰えるハズだったシボレー・コルベットC1型を、ガレージに篭って一人で修理しているんですね。

そして誕生日、中古パーツ探しで出入りしているボート修理工場から、誕生日プレゼントとして無料で廃品置き場にあった黄色のワーゲン・ビートルを譲り受けるが、そのワーゲンはバンブルビーだった。というストーリー。

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もちろんその後、米軍を騙しタッグを組んだ追っ手のディセプティコンバンブルビーが戦うというクライマックスはあるんですが、物語の主軸はあくまでチャーリーとバンブルビーの交流であり、その交流を通してチャーリーは父親が亡くなって心を閉ざす前の自分を、バンブルビーは失った記憶(かつての自分)を取り戻すまでを描いた青春ストーリーなのです。

そこに、チャーリーに片思いするオタク少年のメモ(ジョージ・レンデボーグ・Jr)も絡んで、ほんの少し「魔女の宅急便」ぽいなーって思ったりしましたねー。

本作を敢えて“小さな物語”にしたのは、物語の規模がインフレを起こしていたこれまでのシリーズを一旦リセットするという意味もあったんでしょうが、主人公をオートボットの中でも一番人気の高いバンブルビーにして、チャーリーの内面の変化→家族との関係修復という極めてミニマムで普遍的な物語にしたことで、トランスフォーマーを知らない若い観客にも共感出来る作品になったと思いました。

バンブルビーに萌える

一方のバンブルビーは、ディセプティコンとの戦いで声と記憶を失ってしまうわけですが、チャーリーに正体がバレてしまうと、怯えてガレージの隅で膝を抱えて怯えたり、失った声の代わりにチャーリーに取り付けてもらったカーラジオのチューニングを上手く合わせて会話をしたり、チャーリーに意地悪したティナにメモも加えた3人で仕返ししたり、パトカーから逃げ回ったり、留守番中にウッカリ家のリビングを大破させてしまってチャーリーに怒られてしょげたり、チャーリーを傷つけたバーンズ少佐に怒ってぶっ飛ばしたり。

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とにかく可愛いんですよねー!(;//́Д/̀/)モエルワー

元々彼は、オートボットの中でも末っ子というか、ティーンエイジャー的立ち位置で、MCUで言えばスパイディー的キャラらしく、そういう意味でもチャーリーやメモとのバランスも絶妙なんですよね。

また、これまでのシリーズでの彼よりも、曲線が多いデザインやほんのり間抜け顔なのも取っ付きやすくていいなーって思いました。

まぁ、この作品が良かったから、マイケル・ベイのシリーズを観返すかと言われれば多分観ないとは思うんですが、少なくともこの作品はトランスフォーマーのファンも、そうでない人も楽しめる面白い映画だと思いますよ。

興味のある方は是非!!

 

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