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使者たちの過去に焦点を当てた続編「神と共に 第二章:因と縁」(2019)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは前回ご紹介した韓国映画「神と共に 第一章:罪と罰」の続編となる『神と共に 第二章:因と縁』ですよー!
本作では、前作で主人公を冥界に導く3人の使者の、前世での関係性が明らかに。
さらには、みんな大好きマ・ドンソクも出演していますよー!

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概要

『国家代表!?』『ミスターGO!』などのキム・ヨンファがメガホンを取ったファンタジーアクション2部作の第2弾。死者が転生するための裁判で、弁護と護衛を務める冥界の使者たちの行く末を、アクションを交えて活写する。『お嬢さん』などのハ・ジョンウをはじめ、チュ・ジフン、キム・ヒャンギのほか、第2章には『ファイティン!』などのマ・ドンソクらが出演した。(シネマトゥデイより引用)

感想

使者3人の因縁が明らかに

前作は、映画冒頭で主人公ジャホンが死亡。49日の間に7つの審問をクリアして輪廻転生させるため彼を導く3人の使者(死神?)の奮闘と、主人公と家族の関係性を描いた“あの世エンターテイメント”だったわけですが、その前作で非業の死を遂げて怨霊となるも、カンニムの活躍で消滅を免れた主人公の弟スホンに、審判を受けさせ輪廻転生させるというのが本作のざっくりしたストーリー。

なんですが、実は本作の真の主人公は、カンニム(ハ・ジョンウ)、ヘウォンメクチュ・ジフン)、ドクチュン(キム・ヒャンギ)という使者の3人だったりします。
前作でも少し語られてましたが、カンニムの方は前世の記憶を持っているけど、ヘウォンメクとドクチュンにはないんですね。
本作では、その3人の過去や関係性を描いているのです。

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スホンに審判を受けさせる代わりに閻魔大王が提示した条件は、とっくに寿命を迎えているのに屋敷神(マ・ドンソク)の妨害で使者が“お迎え”出来ないお爺ちゃんを冥界に連れてくること。

カンニムから命じられたヘウォンメクとドクチュンは、下界に降りてお爺ちゃんを迎えに行くわけですが、そこで2人の過去を知る屋敷神から自分たちが前世で何者だったかを語られるわけです。

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一方、冥界に残ったカンニムも、スホンとの道中で自らの前世を語っていき、やがて二つの視点から前世での3人の関係が明らかになっていくという趣向。

ただ、前作では、主人公ジャホンと家族の関係というのがメインテーマでもあったので、冥界パートと下界(現世)パートを並べることに意味があったわけですが、本作では既に家族3人の物語は解決しているので、ぶっちゃけ下界パートはヘウォンメクとドクチュンがなくした前世の記憶を(屋敷神の語りで)知る以上の意味はなくて、下界パートがなくても物語は成立させられるんですよね。

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逆に、下界での、お爺ちゃんと孫と屋敷神というエピソードをぶっこむことで、尺も伸びちゃうし、物語も散らかってしまう感じがしました。
前作と対になる構成にしたいという、製作者側の意図は分かりますけどね。

あと、3人の関係性が割と序盤でわかっちゃうので、クライマックスで「実はこういうことでしたー!」ってドヤ顔で謎解きをされても、「…うん、でしょうね」としか思わないんですよね。

三人三様の見せ場が欲しかった

あと、本作はアクションシーンも前作に比べるとかなり少なめだし、前作以上のものも出てきません。
X-MENっぽいとはいえ)前作ではアクションがかなり良かったので、本作も期待したんですが、そこはちょっと肩透かしを食らった感じでしたねー。

例えば、カンニムとヘウォンメクでは持ってる能力が違うとか、そういうひと工夫があれば良かった気がするんですが、予算の問題とかあったのかな?

それと、2作を通して紅一点のドクチュンに見せ場らしい見せ場がなかったのも、ちょっと残念でした。
基本、この「神と共に」はキャラ映画でもあると思うので、使者の3人それぞれに異なる能力があって、それがそれぞれの見せ場になるみたいなシーンがあれば、もっと盛り上がったんじゃないかと。

ストーリーに関して言えば、前作が「家族」の物語として決着したのに対し、本作は過去の因縁によって一度は心が離れかけた使者3人が、擬似家族的に元サヤに収まるという決着のつけ方をしていたし、前作に続き本作でもしっかりと現実の韓国とリンクさせているところは、個人的に良かったと思いした。

決着のつけ方も前作から韻を踏む形で、上手く繋げていたと思いますしね。

興味のある方は是非!

 

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