ぷらすです。
今回ご紹介するのは、第二次世界大戦の実話を元にした戦争映画『タンク・ソルジャー重戦車KV-1』ですよー!
(多分)実車を使った戦闘シーンは、戦車で戦うオンラインゲーム「ワールド・オブ・タンクス」の実写版を観てるような迫力がありましたねー!
画像出典元URL:http://eiga.com
概要
第2次世界大戦中に、ドイツの重戦車に立ち向かった戦車兵たちの実話を基に描く戦争ドラマ。独ソ決戦の鍵を握る攻防戦で、勇敢に戦った兵士たちの姿を映し出す。アンドレイ・チェルニショフ、オルガ・ポゴディーナ、ヴラディミール・エピファンツェフらが出演。『インターセプター』などのコンスタンティン・マクシモフがメガホンを取った。(シネマトゥディより引用)
感想
ロシアの伝説的な実話を元にした戦車映画
本作は、第二次世界大戦中ドイツ最強の戦車ティーガーを含む16両の戦車隊を、重戦車KV-1たった1台で壊滅させ英雄になった戦車兵たちの実話を基にしたロシア映画です。
この映画は「未体験ゾーンの映画たち2019」で上映され、脚本家、スプリクトドクターとしても知られる映画監督の三宅隆太さんがラジオ番組で、2019年の映画トップ10の9位に選んでいたんですね。
で、僕は元々(全然詳しくはないけど)戦車が好きで、最近になって戦車で戦うオンラインゲーム「ワールド・オブ・タンクス」(通称WoT)を始めたりしていたので、興味がでて今回レンタルで観たわけです。
あと、本作の主役とも言うべきKV-1重戦車はあの「ガルパン」でも登場しますよね。
ざっくりストーリー紹介
独ソ戦開戦後、敵の攻勢からモスクワを守り抜いた旧ソビエト軍。
しかし1942年、ドイツ軍は南方で新たな攻勢に転じソビエト軍第15戦車旅団と激戦を繰り返していました。
そんな中、スペイン内戦にも参加し経験と実績を持つ戦車指揮官のコノワロフ(アンドレイ・チェルニショフ)もKV-1戦車を指揮し戦線に参加。
彼は有能ではあるけれど、自分にも他人にも厳しい男で、その日もドイツ軍戦車を撃ち合いの末敵を撃破しながらも、厳しい言葉で部下の気を引き締めさせながら砲塔のハッチを開けて周囲を警戒。
すると、ぬかるみにハマって動けないでいる新型戦車T-34戦車を発見します。
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T-34の乗組員は近づいてくるKV-1を見て牽引してもらえると喜びますが、彼らの訓練不足とみたコノワロフは牽引を断り、自力での脱出を指示してその場を離れます。
見晴らしの良い場所に停車すると、コノワロフはT-34の脱出を見守りつつ周囲を警戒していたんですが林の中に隠れて狙っているドイツ軍戦車を発見。
慌てて乗組員に脱出を指示するも時既に遅く、敵の砲撃によってはKV-1は大破。
コノワロフと1名は重症、他の乗組員は全員死亡してしまうのです。(多分、その後ぬかるみにハマっていたT-34も)
それからしばらくして、戦車の集結地にバイクに乗った女性兵士が到着します。
彼女は、どんな戦車も直してしまう天才整備士パヴラ(オルガ・ポゴディーナ)といい、第15戦車旅団に配属されたんですね。
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その司令部では指揮官と副官のクロトフ少佐(セルゲイ・ゴロブチェンコ)が、コノワロフの処遇について話し合っています。有能だけど独断専行で命令を守らないコノワロフを処罰したいクロトフ少佐ですが、指揮官はコノワロフの実績を高く評価していて、クロトフはそれが面白くないわけです。
というのも、クロトフは士官学校時代から自分より有能なコノワロフを敵視しているのですね。
そこに、怪我が治ったコノワロフが復帰。
クロトフはコノワロフにエンジンが壊れて動かないKV-1の指揮官を命じます。
修理しようにも資材不足ため、コノワロフが戦場の廃車から取ってきた部品を使ってパヴラがKV-1を修理。
ようやくエンジンが始動し何とか動くようにはなるも、まだまともに動ける状態ではない。しかし、実はコノワロフの奥さんだった事を知らずに声をかけたパヴラが、自分の誘いを断ってコノワロフと一緒にいたことに嫉妬したクロトフは、コノワロフにT-34戦車と共にKV-1で出撃を命令するんですね。
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案の定、途中でまともに動けなくなったKV-1に敵の戦車3両が遭遇するも、KV-1の硬い装甲に絶対の信頼を寄せるコノワロフは応戦、うち2両を撃破。
最後の1台を、戻ってきたT-34戦車と挟み撃ちにする形で何とか撃破します。
しかし、これで再び動かなくなったKV-1。
敵が迫る中、指揮官は戦車のないコノワロフたちに歩兵として出撃を命じます。
それを知ったパヴラは、徹夜で必死にKV-1の修理をするのだが――というストーリー。
まぁ、ストーリー的には結構ゆるいというか、指揮官はコノワロフを甘やかしすぎだし、クロトフは職権乱用甚だしいし、コノワロフは人の言うこと聞かないし、パヴラは早く自分がコノワロフの嫁だと言ってれば良かったし、ケンカの代わりにサッカーでクロトフとコノワロフは仲直りとかどうなん?と、ツッコミどころ満載。
でもまぁ、そういった人間ドラマはオマケみたいなもので、本作の真の主役はKV-1重戦車なんですよね。
まるでWoT実写版
そんな本作の主役KV-1は、とにかく装甲が厚いことで有名な戦車です。
しかしその厚い装甲のせいでとにかく重たいため、駆動機の故障が絶えないのが悩みの種だったらしいんですね。
そこで、旧ソ連は装甲は薄いが駆動性の高いT-34を開発。
KV-1は、時代遅れの旧型戦車になっていたわけです。
本作はそんなKV-1と、昔気質で現場主義のコノワロフという男を重ねるような構成になってるわけです。
劇中でも、KV-1の強さと機械的な弱点を観客が追体験できるように描かれていて、敵戦車との戦闘シーンはスリル満点で大迫力。
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敵味方の戦車も、厳密には当時の戦車ではなく、現役の戦車をベースに撮影用に改造した車両なんでしょうが、本物の戦車が画面狭しと動き回る姿は圧巻だし、人の近くを戦車が動いているシーンなどは戦車の大きさがよく分かって、戦車が好きな人ならそれだけでワクワクしてしまうのではないでしょうか。
ちょっと話は逸れますが、僕は基本スポーツにほとんど興味がなくて、サッカーもほぼ見たことがなかったんです。けど、「ウイニングイレブン」というゲームに一時期ハマった影響で初めてサッカーのワールドカップを観たんですね。
その時に自分が使っていたキャラクターの本人が、スーパープレイを繰り広げる様子に「おー、ウィイレみたいだ」と思ったんですけど、今回、本作を観た時も「おー、WoTみたいだ」と思ったんですよねー。(まったく成長してないw)
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敵に見つからない様に茂みなどに身を潜めて狙撃するとか、敵よりも早く砲弾を装填して砲弾を撃つとか、ギリギリまで敵を引きつけて確実に仕留めるとか、戦車同士が間近で撃ち合うドッグファイトとか。
どれも戦車映画の定番シーンではあるんですが、“主人公”KV-1の強みと弱点を事前に提示しておくことでドキドキハラハラが増すし、KV-1が敵を次々に撃破する姿にはカタルシスを感じますよ!(;゚∀゚)=3ハァハァ
正直、万人にオススメできるタイプの映画ではないですが、戦車好きの人ならかなり楽しめるのではないかと思いました!
興味のある方は是非!!
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