今日観た映画の感想

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予想の斜め上をいくエメリッヒ最新作「ムーンフォール」(2022/Amazonprime)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、これまで数々のディザスター作品で何度も人類を滅亡の淵に追い込んできたハリウッドの破壊王こと、ローランド・エメリッヒ監督最新作『ムーンフォール』ですよー!

7月29日よりAmazonプライムで独占配信されていたので、さっそく観てみました!

今回はまだ配信が始まったばかりの作品なので、あまり直接的なネタバレはしないように気をつけて感想を書きますが、そもそもネタバレでつまらなくなるタイプの作品でもないので、ほんのりネタバレに触れてしまうかも。ネタバレは嫌という人はご注意ください。

いいですね?注意しましたよ?

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概要

インデペンデンス・デイ」シリーズや『2012』(12)、『ホワイトハウス・ダウン』(13)などで知られるハリウッド屈指のヒットメイカー、ローランド・エメリッヒ監督の最新作。
月が地球に衝突するという現実にも起こりうる危機と、国家機密や歴史に隠された秘密、家族への愛や仲間との絆を描く。
7月29日(金)よりAmazon Prime Videoにて独占配信された。

感想

今度は月!予想の斜め上をゆくエメリッヒ節に拍手

ローランド・エメリッヒ監督と言えばこれまで、超デカいUFOに乗った宇宙人が地球に攻めてくる「インデペンデンス・デイ 」や、地球に氷河期が到来する「デイ・アフター・トゥモロー」マヤの文明の予言を基に地球に起こる地殻変動を描いた「2012」など、数々の作品で何度も人類を滅亡の淵に追い込んだディザスタームービーの第一人者として知られています。

前作「インデペンデンス・デイ」の20年後を描いた2016年公開の続編「インデペンデンス・デイ/リサージェンス」では、今度は宇宙人がどんなヤバい武器で攻めてくるのかと思ったら、“前作よりもっとデカいUFO“に乗って宇宙人襲来という、誰もが思いつきそうで誰も思いつかない…っていうか思いついてもやらないだろう作品で、僕らボンクラ映画ファンの度肝を抜いてみせたんですよね。

とはいえ、これだけやれば流石にもう、人類を絶滅させる手段も尽きただろうと思っていたら、そこはエメさん。
ふふふ、今度は地球に月をぶつけちゃうんだぜ~?」っていう、シンプルかつ斜め上の発想で我々ファンを驚愕させてくれたんですね。

ボンクラ要素全部盛り!

そんな本作のストーリーをざっくり紹介すると、2011年、ジョー・ファウラーハル・ベリー)、ブライアン・ハーパーパトリック・ウィルソン)、マーカスの3人の宇宙飛行士はスペースシャトルで衛星の修理中の”事故“によってマーカスが死亡。
船長だったハーパーは責任を問われNASAを追われる羽目に。

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2021年、「月が巨大な建造物だ」と信じるボンクラ陰謀論者のハウスマン(ジョン・ブラッドリー)は、ある日月の軌道が変わっている事を発見。NASAに連絡するも無視されたハウスマンは離婚し困窮するハーパーに連絡します。

最初は相手にしなかったハーパーですが、現実に月の軌道が変わっていた事をニュースで知った彼はハウスマンを訪ねます。

一方、NASAの偉い人になっていたファウラーは、事態を解決するためハーパーをNASAに呼び寄せるのだが――という内容。

まぁ、物語の全てがどこかで見た要素の盛り合わせで、本作ならではの目新しさみたいなものは一切ないんですが、月の軌道が変わり、楕円形を描いて地球に最接近した時に起こる津波や、引力が変わって車や建物が空に舞い上がり、酸素がなくなり、隕石が降り注ぐといったディザスター描写が景気よく描かれ、さらには陰謀論や都市伝説、人類起源説などなど、僕らボンクラ映画ファンの大好きな要素がてんこ盛り。

また、人類の大半が死滅しているだろうと思われるこの大災害の中でも、主人公回りのキャラクターだけはなんやかんや無事というエメさん節は本作でも健在なので、嫌な気持ち、悲しい気持ちになる心配はなく、安心して観ていられるのもファン的には嬉しいところですね。

他にも、例えば冒頭の『事故』で謎の黒い群れに襲われたと主張すしてNASAを追われたハーパーと、「私は気絶していたので」とある意味ハーパーを裏切る形で出世したファウラー。

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ピンチに陥りファウラーがハーパーを呼び寄せる際、過去のアレコレを悔いて逡巡するとか、逆にハーパーがNASAへの遺恨から行き渋るという事もなく、月を止めるためのロケットがない→博物館のスペースシャトルで行けばよくね?とか、ハーパーと息子のドラマとか、ハーパーと元嫁のドラマとか、そういう映画の流れを停滞させそうな要素は全部サクッと終わらせるので話が早いし、世間的に見れば役立たずで、冒頭誰にも相手にされなかった陰謀論者のハウスマンが、実は超デキるヤツだったっていう「ナメてたオタクがメッチャ凄かった」的展開も、僕らボンクラ映画ファン的にはスカッとするし、感情移入もしやすいんですよね。

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まぁ、その辺エメさんがどこまで計算ずくなのかは分かりませんけどもw

興味のある方は是非!!

 

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我らがニコケイvs殺人ロボットの死闘「ウイリーズ・ワンダーランド」(米2021年/日2020配信)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、我らがニコケイことニコラス・ケイジ主演のアクション・コメディ・ホラー『ウイリーズ・ワンダーランド』ですよー!

ニコラス・ケイジが襲い掛かる殺人ロボットを返り討ちにしながら、一晩、閉鎖した遊園地掃除のバイトをするという謎だらけの映画です。

で、この映画、ネタバレしても面白さは一切目減りしない……というか、むしろ内容が分かった方が楽しく観られるタイプの作品だと思うので、今回はネタバレ全開でお届けしていきます!なので、ネタバレ嫌という人はご注意ください。

いいですね? 注意しましたよ?

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概要

さびれた遊園地を舞台に、主人公と邪悪なアニマルロボットたちの戦いを描くアクションホラー。ある遊園地で一晩過ごすことになった男と、悪魔の化身となったアニマルロボットたちが激しいバトルを繰り広げる。メガホンを取るのは『ASHRA アシュラ』などのケヴィン・ルイス。『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』などのニコラス・ケイジ、ドラマ「レジデント 型破りな天才研修医」などのエミリー・トスタ、『僕と頭の中の落書きたち』などのベス・グラントらが共演する。(シネマトゥディより引用)

感想

適度に休憩を挟みつつ、閉鎖された遊園地を掃除する!

本作は、ニコラス・ケイジが自ら製作・主演を務めたアクション・コメディ・ホラーです。

ニコラスケイジと言えば、我らボンクラオタクの王と呼んでも過言ではなく、スーパーカー、アメコミ、漫画、フィギュアなどの買い過ぎで破産寸前に追い込まれ、アカデミー俳優なのに(日本では)ビデオスルーオンリーのB級・C級~Z級映画に出まくって借金を返済。

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また、フランシス・フォード・コッポラの甥っ子と言われるのが嫌で、大好きなアメコミヒーロー、ルーク・ケイジから名前を拝借、ニコラス・ケイジと名乗るだけでは飽き足らず、自分の息子にもスーパーマンの本名「カルエル」の名前をつけちゃうボンクラっぷりですよ。

その一方で、サターン・フィルムズ(Saturn Films)という映画制作会社を設立。

現在も共同経営者として、いくつかの作品をプロデュース。本作の制作会社の中にもサターン・フィルムズの名前を確認することが出来るんですね。

そんな本作の内容をざっくり説明すると、“ヘイズビル”という田舎町の近くの道路に置かれた車止めで、車がパンクしたニコラス演じる名無しの男。

運よく通りがかった自動車修理の男に拾われるも、男は修理費前払いで1000ドルを要求。しかも町にはネットが普及してないため?カードもATMも使えないというんですね。

で、男は現金の持ちあわせがないニコラスに、一晩、閉鎖中の遊園地清掃のバイトを紹介。適度に休憩を挟みながら清掃するようにというオーナーの命令を守り、ニコラスが途中休憩を挟みながら廃墟同然の遊園地清掃のバイトをする。という物語。

その合間に、襲い掛かる殺人鬼たちの魂が乗り移ったマスコットロボを返り討ちにしたり、助けに来た少女リブ(エミリー・トスタ)の仲間たちや、町の保安官がロボに殺されたりしますが、ニコラスは襲い掛かるロボを次々に返り討ち。休憩中には持ち込みのエナジードリンクを飲みながら休憩室に放置されていたピンボールマシンのハイスコアに挑み、見事に達成………って、なんなんだこの映画!(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ

しかもニコラス一っっっっ言も喋らないしー!

一体、どういう気持ちで見ればいいんだコレ!www

呪われた遊園地「ウイリーズ・ワンダーランド」

もう少し詳しく説明するとですね、この遊園地を作ったのはジェリー・ウィリスというシリアルキラーで、彼は自分の育てた殺人鬼たちを従業員に、表向きは遊園地の体で営業しつつ、遊びに来た町の住人を次々殺していたらしいんですね。

事態に気づいた警察がこの遊園地に乗り込むも、ジェリーたちは既に集団自殺したあと。しかし、彼らは黒魔術の儀式を使い、死後、遊園地のマスコットロボに魂を映し、夜な夜な町に出ては住人たちを殺して食べてしまう。
これに困りはてた保安官は町を通りかかった人々を生贄に差し出すので、住人を食べないよう取引。

以来、自動車修理工のジェドと遊園地のオーナーと手を組んで、”罠“にかかった人々を言葉巧みに「ウィリーズ・ワンダーランド」に送り込んでいたわけです。

そして、ニコラスを助けに来た少女リブはこの被害者の生き残りで、保安官が引き取って育てていたんですね。

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で、たまたま罠にかかったニコラスが新たな生贄に選ばれたわけですが、いつも通り殺して美味しくいただいちゃおうと思っていたマスコットたちは、逆にボッコボコに破壊されていくんだからもう、「ナメてた相手が殺人マシーン」の亜種って感じで、マスコット視点で見れば立派なホラーというわけです。

ニコケイ版「ジャンゴ」

で、僕はこの映画を観てて「なんじゃこの映画」とツッコミながらも、この感じ、どこかで………と考えていたんですよね。

で、( ゚д゚)ハッ!と気づいたんですが、これ、ニコラス・ケイジ版「ジャンゴ」だったのではないかと。

「ジャンゴ」はイタリア製西部劇、通称マカロニウエスタンと呼ばれる映画群に登場する名無しのガンマンで、「続・荒野の用心棒」のフランコ・ネロが演じたのを皮切りに、様々なバリエーションの名無しのヒーロー「ジャンゴ」が登場するんですね。

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で、西部劇には、小さな田舎町がならず者に支配され、何らかのキッカケで主人公とならず者たちが戦い、主人公によって町に平和が戻る。っていうテンプレートがあって、本作の構成はまさにコレと一緒なんですよね。

ならず者=殺人マスコットを次々倒す名無しの男ニコラス、ならず者に協力する悪徳保安官や町の有力者、ならず者に両親を殺され復讐に燃える囚われの少女。

ただまぁ、本作の問題点はそれらの要素がまったくリンクしていないところで、ぶっちゃけニコラスに全部任せておけばリブの仲間たちも保安官と補佐も、もしかしたら修理屋とオーナーも死なずにすんだわけで、彼らの死はまったくの無駄だったっていうw

まぁ、もちろんそれはわざとで、主人公のニコラスとは無関係に物語が進み無駄に人が死ぬっていうコメディなんですけどね。

ぶっちゃけ、この手の安めなニコケイ主演映画には当たりハズレがある…というか圧倒的にハズレの方が多いんですが、本作は個人的に大当たりのニコケイ映画だったし、むしろ、ニコラス・ケイジなしでは、この映画は成り立たなかったんじゃないかとすら思いました。

なんていうかこう、ニコラス・ケイジ自身の(面白おじさん的)キャラクター性が、この手のハイテンションな安物映画と異常に相性がいいというか。

いや、だからっ万人におススメ!ってわけではなくて、僕らみたいなボンクラ映画ファンにとってはというカッコつきですけどねw

まぁ、88分とかなり短めでサクッと気軽に観られるし、現在アマプラ他配信サイトでも扱っているようなので、興味のある方は是非!!

 

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MCUドラマ「Ms.マーベル」レビュー&解説

ぷらすです。

今回は、Disney+で公開されたMCUマーベル・シネマティック・ユニバース)ドラマ、「Ms.マーベル」をご紹介します。

なんと、今回主役を務めるマーベルヒーローは女子高生にして、マーベルコミック初のムスリムヒーローなんですねー。

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概要

マーベル・スタジオが製作するアメリカ合衆国インターネットテレビドラマシリーズ。マーベル・シネマティック・ユニバースMCU)の7番目のテレビシリーズで、2022年6月8日からDisney+にて配信されている。

レビュー

Ms.マーベルとは

本作のタイトルにもなっているMs.マーベルというキャラクターは、1977年出版の『ミズ・マーベル』第1号で初登場。初代Ms.マーベルはMCU作品でお馴染みのキャプテン・マーベルことキャロル・ダンバースでした。

実は、この「キャプテン&Ms.マーベル」という原作キャラの変遷は少々ややこしくて、アメコミ史上最初のキャプテン・マーベルは、マーベルコミックではなくフォーセット・コミックスで初登場。そのキャプテン・マーベルは現在「シャザム」と名前を変え、DCコミックのヒーローとして実写映画化もされているんですね。

で、マーベルコミックにおける初代キャプテン・マーベルが初登場したのは1967年。

銀河三大列強種族の一つクリー帝国軍大尉マー・ベルは、最初は地球の宇宙進出の進行度合いを測るため地球に送り込まれたスパイでした。

ところが、彼の恋人ユーナに横恋慕した上官ヨン・ログが、彼女を自分のものにしようとマー・ベル暗殺を画策。しかし誤って地球人のミサイル施設科学者ウォルター・ロウスン博士を殺してしまう。
そこで、マー・ベルは博士と入れ替わってアメリカの航空宇宙科学の発展を間近に観察していて、そこで出会ったNASAの保安主任のキャロル・ダンバースと恋に落ちるんですね。

そんなある日、彼はクリー帝国のロボットが発した「マー・ベル大尉(Captain Mar-Vell)」を、周囲の人々が「キャプテン・マーベル」というヒーロー名だと勘違い。こうして彼は初代キャプテン・マーベルになったわけです。(その後、キャプテン・マーベルは様々なキャラに引き継がれる)

その後、キャプテン・マーベルの女性版として構想されたヒーローが「Ms.マーベル」で、キャプテン・マーベルの恋人だったキャロル・ダンバースが、初代Ms.マーベルになり、そこから2代目のシャロン・ベンチュラ、3代目のカーラ・ソフェンを経て、2006年からスタートしたリブートで、キャロル・ダンバースがキャプテン・マーベルになり、2013年に登場したのが4代目Ms.マーベルのカマラ・カーンで、本作はそのドラマ化作品になります。

Ms.マーベル/カマラ・カーンとは

カマラ・カーン版の「Ms.マーベル」は、編集者サナ・アマナットとスティーブン・ワッカー、原作者G・ウィロー・ウィルソン、作画家エイドリアン・アルフォナによって創作された、マーベル・コミック初のムスリムティーンヒーローです。

ニュージャージー州ジャージーシティに住む16歳の少女カマラ・カーンは、パキスタンアメリカ人の高校生でアベンジャーズオタク。

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そんな彼女自身の資質か、それとも人種やムスリムという信仰が関係しているのか、彼女は学校では軽くいじめられてるぽいんですが、美人で快活なナキアやオタク仲間で科学の天才ブルーノという親友に恵まれ、また、WEB上で大好きなキャプテン・マーベルなどスーパーヒーローのファン・フィクションを発表するなど、それなりに楽しい青春を送っているんですね。

そんな彼女の目下の悩みは、どうすれば過保護すぎる両親に近日開催される「アベンジャーズコン」というファンイベントへの参加を認めてもらえるかと、その中で行われるコスプレコンテスト用の衣装で自分らしさを表現する決め手が思いつかない事。

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そんなある日、パキスタンに住む祖母から贈られてきた荷物に入っていたバングルを、コスプレ用にと身につけたカマラは不思議なパワーに目覚め――というのが今回のドラマ版のあらすじ。

原作版の彼女は、自身の身体を思い通りに変える(手足や身体を巨大化させたり伸ばしたり、変身したり)能力を得ますが、同じくマーベルヒーローで「ファンタスティック4」のミスター・ファンタスティックと能力が被るため、ドラマ版では宇宙エネルギーを利用し、バングルから構造物を作成する能力を得るという設定に変更。

また、原作では彼女は原始時代にクリー人によって遺伝子改造された元地球人「インヒューマンズ」の末裔で、テリジェン・ミストという特殊な霧を浴びることで能力に目覚めたらしいんですが、今回のドラマでは「ミュータント」という設定になってる模様。
「ミュータント」と言えば「X-MEN」なので、本作やMs.マーベルが、X-MENMCUに登場するキッカケになるのかもしれません。

そんなカマラ・カーンを演じるのはほぼ新人のイマン・ヴェラーニ
パキスタン系カナダ人の彼女は、高校3年の年に受けたオーディションで、この大役に選ばれ、見事にキュートでポップなティーンヒーローを演じきりました。

アイデンティティ

そんな本作の特徴といえば、主人公がマーベル初のムスリムヒーローであるということ。

カマラ・カーンのアイディアはマーベル社の編集者サナ・アマナットとスティーブン・ワッカーの雑談の中で生まれたそう。自身もパキスタンアメリカ人の彼女が、ムスリムアメリカンとして経験した体験談をもとにムスリムのヒーローを生み出すべく、小説家でグラフィックノベル・ライターでもあるG・ウィロー・ウィルソンに打診。プロジェクトがスタートします。

そしてMs.マーベル/カマラ・カーンというキャラクターはコミックに登場するや、ムスリムのみならず、マイノリティーの少年少女を中心に爆発的な人気を得たのです。

アマナットによれば、この企画の背景には「ムスリムアメリカンのディアスポラ(民族離散)を正面から描こうという望み」があったのだとか。

その試みは今回のドラマ版でも、カマラの曽祖父と祖母が分離独立の混乱に巻き込まれインドからパキスタンに逃げ延びたこと、彼女の両親がアメリカに移住・最初は孤立したがジャージーシティーのデシ(南アジア)系コミュニティーに救われたというエピソードなど、カマラというキャラクターが背負う背景として描かれているし、劇中で、(恐らく9.11以降)の多人種からムスリムアメリカンへの偏見や差別的態度(第一話冒頭の同級生からのカマラへの態度も多分それ)などもしっかり描かれているんですね。

また、カマラの力の源でもあり、曽祖母とその同胞たちが抱える出自の秘密が、これらパキスタン人やムスリムアメリカンとしての彼女らが抱える、異邦人としての寄る辺のなさともリンクしていくのです。

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そんな重いテーマを扱いながらも、空想好きのカマラの脳内をアニメ表現を使って表現したり、マーベルならではのオフビートなギャグなども盛り込むことで、(カマラ自身のキャラクターも含め)イマドキなポップでキュートなティーン向けの作品に仕上げているのが素晴らしかったんですよね。

親子の物語

カマラのお母さんは敬虔なムスリム教徒であり、ゆえにカマラに対して過保護に、またムスリム的価値観で厳しく接することから、ネットで第1話の感想を見ると「毒親」呼ばわりする意見も散見していて、カマラよりお母さんに年の近い僕としては少々モヤってしまったり。

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本作はそんなカマラとお母さん、お母さんとお祖母ちゃんという親子3世代の溝を生める物語でもあります。

カマラのお祖母ちゃんは幼少期の不思議な体験を語り、周囲の人からは変わり者扱いされていたようで、カマラのお母さんはそんなお祖母ちゃんにわだかまりがあり、その反動もあって、お祖母ちゃんに似ているカマラを心配し多少厳しい事も言ったりするわけです。

そんな中、スーパーパワーを得て戸惑うカマラですが、それを家族、特にお母さんには相談することが出来なかったんですね。

で、ある事件をキッカケに、彼女とお母さんはお祖母ちゃんのいるパキスタンに行くことに。そこでの体験がカマラとお母さん、お母さんとお祖母ちゃんのわだかまりを溶いていく事になるわけです。

この親子の物語は、なにもヒーローものだからというわけではなく、どこの家族でも多かれ少なかれはある普遍的な関係で、血を分けた親子の分断(毒親問題)をテーマにした作品が多かった昨今、Disney&マーベルはいち早く分断の”その先“を描いているんですよね。

ヒーローものの王道をゆく

ここからは軽くネタバレするので注意して欲しいんですが、3~5話のパキスタン編で親子問題を解決したカマラでしたが、帰国後の最終話で大ピンチに見舞われてしまいます。

その時、彼女を助けてくれるのがジャージーシティの同胞や住人たちで、まさにこれぞヒーローものの王道という展開に震えてしまいましたねー!

これはそもそも「ヒーローとは何か」に直結する問題で、力が強いから、空が飛べるから、超能力があるから、ヒーローになるのではないし、極論すればヒーローの役割は巨悪を倒すことでもありません。

例え何の力がなくても、理不尽に泣く人の前に身を挺して立ちはだかる。

その精神性こそがヒーローのヒーローたる所以であり、その背中を見せることで市井の人々を鼓舞することこそがヒーローの役割であり強さだと僕は考えています。

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本作は、キャプテンマーベルに憧れた少女カマラ・カーンがMs.マーベルになるまでのオリジンであり、市井の人々がそんな彼女をヒーローとして認めるまでの物語でもあるんですね。

それはサムライミ版「スパイダーマン2」でピーターが身を挺して地下鉄を止めたシーンや、「アメイジングスパイダーマン2」で、スパイダーマンのコスチュームを着た男の子が町で暴れるライノの前に立ちはだかるシーンにも通じる胸アツ展開なんですよね。

で、この展開って、まだ純粋なティーンヒーローの特権だったりします。
これが大人のヒーローだと、政治背景とか社会問題とか何かこう……面倒くさいアレコレが邪魔して、こういう王道ヒーロー展開も何かしらの捻りを加えないと嘘くさく見えちゃうんですよね。

そういう意味でも、この「Ms.マーベル」の最終回は個人的にめっちゃ良かったと思いました。

Ms.マーベルは帰ってくる

そんなMs.マーベルことカマラ・カーンは、来年公開の映画「ザ・マーベルズ」にも登場するのだとか。

その作品にはキャプテン・マーベルことキャロル・ダンバースも登場するハズなので、2人の「マーベル」共演が今から楽しみです!

 

というわけで、MCUドラマ「Ms.マーベル」のレビュー&解説でした!

ではではー(´∀`)ノシ

 

 

シリーズ4作目の原点回帰「ソー:ラブ&サンダー」(2022)

ぷらすです。

先日、公開初日にMCU最新作「ソー:ラブ&サンダー」を観てきました!
MCU29作目にして単独シリーズ4作目となる本作は、まさにソーの原点回帰となる作品でしたねー。

という訳で今回は、まだ公開したばかりの作品という事もあり、出来るだけネタバレにならないよう気を付けて感想を書きますが、ネタバレは絶対イヤという方やこれから本作を観る予定の方は、映画を観てからこの感想を読んで下さいね。

いいですね?注意しましたよ?

 

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概要

クリス・ヘムズワース演じる、雷神ソーの活躍を描く『マイティ・ソー』シリーズの第4弾。いつしか戦いを避けるようになっていたソーの前に、神々を滅ぼそうとたくらむゴアが出現する。メガホンを取るのは前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』などのタイカ・ワイティティ。『PASSING -白い黒人-』などのテッサ・トンプソン、『ポップスター』などのナタリー・ポートマン、『バイス』などのクリスチャン・ベイル、『パパが遺した物語』などのラッセル・クロウらが出演する。(シネマトゥデイより引用)

感想

マイティー・ソーとは

本作の主役、マイティー・ソー北欧神話の神「トール」(Thor)をベースにしたマーベルヒーローで、アイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウ、ホークアイMCUファーストアベンジャ―ズの一員であり、人気キャラクターの一人。

 

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シリーズ1作目の「マイティー・ソー」では、惑星アスガルドの第一王子ながらちょっとおバカゆえに他星と乱闘事件を起こし、父オーディンによって地球に追放されたソー。
そこで天文物理学者のジェーン・フォスターと出会うことで成長し、ヒーローとしてアベンジャーズ入りをするんですね。

その後シリーズ2作目「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」、3作目「マイティ・ソー バトルロイヤル」、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」を経て、単独シリーズ4作目となる本作「ソー:ラブ&サンダー」ではかつての元カノジェーンとの再開を果たす事になるのです。

ジェーンもソーに!?そして敵は元バットマン!?

ここは予告編でも流れているので書きますが、今回、ソーの元カノ・ジェーンは色々あってソーの武器(ハンマー)ムジョルニアに選ばれ2人目の雷神ソーになります。

 

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そして、そんな二人と相対するヴィランゴアを演じるのは、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」3部作でバットマンを演じたクリスチャン・ベールなんですね。

ティム・バートン監督の「バットマン」2部作でバットマン役のマイケル・キートン演じる「スパイダーマン: ホームカミング」のヴィラン、バルチャーに続き、2人目のバットマン俳優のMCU登場となります。

そんな今回のヴィランであるゴアは、神殺しの剣ネクロソードを持ち、すべての神抹殺を目論む敵で、そんな彼がアスガルドを狙っている事を知ったソーは、「自分探しの旅」を中断。地球に戻ってくるのだが――というストーリー。

 

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前作「マイティ・ソー バトルロイヤル」の監督を務めたタイカ・ワイティティが引き続きメガホンを取り、笑いとド派手なアクションでシリーズ最新作を盛り上げてくれていますよ。

実は辛く重いストーリーを笑いで包んでカラリと

ソーは、MCUの中でも1・2を争う明るいキャラクターであり、コメディリリーフでありながら、実は背負っている背景はMCUでも1・2を争うほど重く辛い物だったりします。

両親・弟(ロキ)・仲間・故郷・国民の大半を失い傷ついた彼は「アベンジャーズ/エンドゲーム」の後、王の座をヴァルキリーに譲り、ガーディアンズのメンバーと共に“自分探しの旅”に出たんですね。

 

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一見、明るく大らかで細かい事は気にしない(気づかない)おバカなソーですが、実は愛する人を失う事を恐れ、自ら距離を取る繊細な一面も。

本作ではそんなソーと元カノ・ジェーンのこれまでの半生を、映画序盤でさらりと描いているので、これまでのシリーズやMCU作品を観てなくても物語に置いて行かれることはない構成になっています。

また、タイカ・ワイティティ監督の、キャスト同士のアンサンブルを大事にする演出は、見ようによってはおふざけが過ぎて見えるため好き嫌いの分かれるところですが、一見ふざけ倒しているように見えて、格差や分断、侵略などで悪化する現代社会の状況を冒頭の神と人間の関係性で寓話的に描き、今回のヴィラン・ゴアとジェーンを鏡合わせの存在として描きながら、それぞれの正義と普遍的な愛の形を過不足なく入れ込んでいるんですよね。

そしてあらすじだけ見れば悲劇的なラストも、持ち前のユーモアセンスで物語の湿度が上がり過ぎないようにバランスをとりつつも、各キャラクターにしっかりファローを入れながら描いていて、さすがワイティティは映画上手男だなーと個人的には思いました。

演技上手男クリスチャン・ベール

そして、そんなタイカ・ワイティティの演出を下支えしているのが、今回ゴアを演じたクリスチャン・ベールの圧倒的演技力で、彼がシリアスパートを一手に担っていることで、他のキャストは安心してコメディ部分を演じる事が出来るのではないかと思いました。

特に今回MCU初登場の ラッセル・クロウは嬉々として笑いを取りに行ってましたからねw

あと、前作にも登場していた“あの男”も、再びカメオ出演してますよ。

“継承“ではなく“原点回帰“

*ここから軽くネタバレするので気を付けてください。

本作の予告編を観た時、フェーズ4に入って以降のMCUの流れもあって僕は「ジェーンが2代目ソーを継承する物語なのかな」と思っていたんですが、実際はこれまで流転してきたソーが、1作目で彼をヒーローに導いたジェーンとの再会によって原点回帰を果たす物語になっていましたね。

それについては「また女性キャラクターに母親的役割を負わせるのか」という批判がありそうだなとも思いますが、でもジェーンの場合、これまでのナターシャ(ブラック・ウィドウ)やワンダのそれとはちょっと意味合いが変わった感じもあるような?

うーん、今のところ個人的にはちょっと判断しかねている感じなので、その辺気になる方は是非、劇場でお確かめください。個人的には大満足の作品でした。

興味のある方は是非!!

 

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Disney+ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」感想

ぷらすです。

2022年5月27日から6月22日まで放映されたDisney+制作のドラマ『オビ=ワン・ケノービ』を観終わりました。言わずと知れたスター・ウォーズ(以降SW)の人気キャラクター、オビ=ワン・ケノービーを主役に据えたスピンオフドラマで、主役のオビ=ワンは、SWエピソード1~3で同役を演じたユアン・マクレガーが演じています。

というわけで、出来るだけネタバレはしないよう気を付けて感想を書きますが、今後本作を観る予定の人、内容を知りたくない人は、先にドラマを見てからこの感想を読んで下さい。

いいですね?注意しましたよ?

 

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画像出展元URL:http://eiga.com

放映前から

SW関連の記事を書く度に書いてますが、もう一度書いておくと、僕はSWドンピシャ世代で劇場公開されたEP1~9やディズニー制作のスピンオフ映画まで、一応全作観てるんですが、同世代のSWファンに比べて作品に対する熱量はそれほど高くはありません。ただ、Disney+で放送されたスピンオフドラマ「マンダロリアン」と「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」で、初めてSWの面白さを理解したんですね。

それまでの劇場版SWはEP4~6でルークス・カイウォーカー、EP1~3ではルークの父親アナキン・スカイウォーカー、ディズニーのルーカスフィルム買収後に制作されたEP7~9ではレイという少女とカイロ・レンことベン・ソロ(ハン・ソロとレイヤ・オーガナの息子)を主役にした、いわばスカイウォーカー家の物語であり、僕はそこに乗れなかったし、特にディズニー買収以降は制作側も「あのスターウォーズの続きを作る」という呪縛に囚われた結果、出来上がった作品は多くのファンを失望させる作品になってしまったんですよね。

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ところが「マンダロリアン」は、「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ 」や「スター・ウォーズ 反乱者たち」などのアニメ作品を手掛け、ジョージ・ルーカスの愛弟子でもあるデイブ・フィローニと、「アイアンマン」1・2を監督し、MCUマーベル・シネマティック・ユニバース)を大成功に導いたジョン・ファブヴローが中心となり、名無しの賞金稼ぎマンドーを主人公に、ルーカスが作り上げたSWのキャラクターに焦点を当てて、世界観を見事再現したことで、ディズニー制作以降のSWシリーズに批判的だったファンの人気を取り戻したわけです。

続く「ボバ・フェット」はSWEP4~6に登場する人気キャラ「ボバ・フェット」の“その後”を描いた作品でしたが、ボバはスカイウォーカー家とは深い繋がりはないし、物語的にも「ローグワン」のようにSW正史の隙間を埋めるような物語ではなく、「マンダロリアン」同様、デイブ・フェローニとジョン・ファブローによってSWの世界観の中でボバ・フェットというキャラクターを解体・再構築したんですね。

で、続く第3弾が本作「オビ=ワン・ケノービ」だったわけですが、この作品、放映前から不安が囁かれていました。というのも、このドラマシリーズの制作総指揮はSWEP8~9で制作を担当したキャスリーン・ケネディ、監督は「マンダロリアン」のEP監督を務めたデボラ・チョウ。制作陣に、SW復活の立役者でもあるデイブ・フェローニとジョン・ファブローの名がなかったんですよね。

また、本作の物語はEP3~EP4の隙間を埋める物語であり、オビ=ワンだけでなく、SW正史のメインキャラクターでもあるダース・ベイダーも登場するという。

正直に言えば「あぁ、またか」という気持ちになりましたよ。

シークエル・トリロジー(EP7~9)の悪夢再びか?と。

不安の中放映開始。果たして。

果たして放送が開始され。僕はどう思ったかというと―――

何か、色々雑だったなーと。

本作のストーリーをざっくり説明すると、オーダー66による粛清から10年後、隠遁生活をしながら惑星タトゥイーンでルーク・スカイウォーカーの成長を見守るジェダイマスター、オビ=ワン・ケノービの下に惑星オルデラン王室のベイル・プレスター・オーガナから、娘のレイヤが何者かに誘拐されたという連絡を受け、レイヤ奪回のため行動を起こす。という物語。

ご存じの通り、ルーク・スカイウォーカーとレイヤ・オーガナはダース・ベイダーことアナキン・スカイウォーカーの双子の子供で、帝国の魔の手から守るためマスター・ヨーダとオビ=ワンによって、それぞれ別の家族に預けられたんですね。

で、そんなレイラを誘拐したのが、ダース・ベイダー配下でジェダイの生き残りを狩る審問官の一人、サード・シスターがベイダー直属の大審問官に出世するため、ベイダーが執着するオビ=ワンをおびき出そうと、友人ベイル・プレスター・オーガナの娘であるレイヤを誘拐させたんですよね。

ところがこの誘拐シーンがとにかくゆるい。大人3人で子供のレイヤを追いかけるわけですが、もうね、どう見ても、すぐに捕まえられるハズなのにわざと逃がして遊んでるようにしか見えない。もっと、いくらでも緊迫感のあるシーンに出来るハズなのに、「ほうら、捕まえちゃうぞー」「きゃー♡」みたいなごっこ遊びみたいになってて、全然本気に見えないんですよね。

そこから色々あって、サクッとレイヤを救ったオビ=ワンが鉱山の星に逃げ延びて協力者の手引きを受けます。

レイヤと協力者は抜け穴的な廃坑を逃げるんですけど、これ、一本道なんですね。

で、廃坑を見つけたサードシスターがレイヤたちを追うんですうが、何をどうやったのか先回りしてレイヤを捕まえるんですよ。

その頃、囮になったオビ=ワンはベイダーにボコられてて、そこを協力者に救われるんですね。でもこの人、ちょっと前にオビ=ワンにレイヤを連れて逃げるよう言われてたのに、レイヤに頼まれてオビ=ワンを救いに来る。で、一人になったレイヤはサードシスターに捕まっちゃうわけで、お前何しとんねん(。・д・)ノ)´Д`)ビシッっていうね。(まぁ、レイヤと一緒にいたらサードシスターに殺されてたんだけど)

そんな感じで、脚本なのか演出なのか分かりませんが、とにかく諸々雑すぎて物語に集中出来ないんですよ。

いかにも制作の都合で物語がご都合主義的に進むし、シーンの繋ぎやキャラクターの行動原理がどう見てもおかしいので、起こる事態や状況が唐突に見えて、時に理解できないんですよね。

第5話では、サードシスターの出自が分かり、彼女の目的も分かり、物語体にはオビ=ワンと彼女が共闘する流れかと思いきや、彼女一人を残してオビ=ワンは逃げちゃうんですよね。

え!? オビ=ワンお前…酷くね?っていう。

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余りの事に僕が何か大事なシーンを見逃したのかと見直してしまいましたよ。

他にもとにかくツッコミどころは満載で、オビ=ワンとかダース・ベイダーとか、メイン処の人気キャラが登場してるけど、回を重ねるたびに心が離れていってしまったんですよね。

逆行

「マンダロリアン」「ボバ・フェット」がファンの支持を受けたのは、両作が「(スカイウォーカー家中心の)スター・ウォーズ」ではなく「スターウォーズの世界観・精神性」を描いたからです。

SW正史ではあまりスポットを当てられなかったキャラクターや世界観を構成するディテールにスポットを当てる。そして、宇宙を舞台に西部劇や時代劇などルーカスが大好きなジャンル映画のエッセンスを詰め込んだ「おもちゃ箱のような映画」というSWの本質を描くことで、SWの何たるかをファンに提示してみせたのが大きかったんですね。

逆に、「あのSWの続き」を描く、もしくはSW正史の隙間を埋める事に腐心したディズニー買収後のSW・EP7~の作品群からは、ファンの心は離れていったわけですよね。

有体に言えば、今後のSWは映画であれドラマであれ、全部デイブ・フェローニとジョン・ファブローに任せておけば良かったものを、ちょっと人気が出たと思ったらまたキャサリンケネディがしゃしゃり出て、だれも望んでいないSW正史の隙間を埋めるだけの作品を作って、ファンが大事にしているキャラクターを無駄遣いした。というのが、僕の率直な感想です。

物語の骨格や本作で描こうとしたこと自体は決して悪くないだけに、「これをデイブ・フェローニとジョン・ファブロー手動で作っていれば……」と思わずにいられませんでしたねー。

とはいえ、ネットの評論を読むと、結構褒めている人も多かったし、SWファンの人は自分の目で見た方がいい作品なのかもしれません。

興味のある方は是非!!

 

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ザ・シャマラン映画「オールド」(2021)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、昨晩Amazonプライムで鑑賞した  M・ナイト・シャマラン監督2021年の作品『オールド』ですよ。

まぁ、ネットで何となくのストーリーは把握してたんですけど、実際に観てみると思った以上にシャマランらしい映画でしたねー。

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概要

シックス・センス』『スプリット』などのM・ナイト・シャマラン監督によるサバイバルスリラー。バカンスで秘境のビーチを訪れた一家が、異常な速さで時間が進む奇妙な現象に見舞われる。謎めいたビーチから脱出すべく奮闘する一家の父を『モーターサイクル・ダイアリーズ』などのガエル・ガルシア・ベルナルが演じ、『ファントム・スレッド』などのヴィッキー・クリープス、『ライ麦畑で出会ったら』などのアレックス・ウルフのほか、トーマシン・マッケンジー、エリザ・スカンレンらが共演する。(シネマトゥディより引用)

感想

みんな大好きM・ナイト・シャマランとは

映画監督としては、それほど大作を手掛けているわけではないし、監督作も決して多いとは言えないにもかかわらず、世界中に通称シャマラニストと呼ばれる彼の作品を偏愛するファンを持つM・ナイト・シャマラン

そんな彼の名を一躍世界に知らしめたのが1999年公開の「シックス・センス」でしょう。
当時大スターだったブルース・ウィリスを主役に向かえたこの作品で、彼は一躍スター監督の仲間入り。その一方でシャマラン=どんでん返しをイメージづけたのもこの作品なんですよね。

その後、「アンブレイカブル」(2000)「サイン」(2002)「ヴィレッジ」(2004)など作家性の強い作品で順調にキャリアを積み重ね、2010年の「エアベンダー」、2013年の「アフター・アース」と大作を手掛けるも散々な評価を受けてしまうんですね。

しかし、祖父母の家に遊びに行った孫が酷い目に遭う2015公開のサスペンスホラー「ヴィジット」で完全復活。

さらに2016年には「スプリット」を発表。
2019年公開の「ミスター・ガラス」と合わせ、「アンブレイカブル」から9年の時を経てシャマラン・シネマティック・ユニバース3部作を完結させ、世界中のファンを驚かせたんですね。

そして、フレデリック・ペータースとピエール・オスカル・レヴィーが2010年に発表したグラフィックノベルSandcastle』にインスパイアされて製作したのが、今回ご紹介する「オールド」なんですね。

ざっくりストーリー紹介

カッパ夫婦と姉弟の4人家族が南国のリゾートホテルに訪れるところから物語はスタート。実はガイとプリスカ夫妻は離婚が決まっていて、この旅行は離婚前の最後の家族旅行なんですね。

そんな彼らを、ホテルの支配人がホテル所有のプライベートビーチへ招待。
同じく招待された3組の家族や恋人らと共に美しいプライベートビーチでの一日を過ごす事になるのだが――というストーリー。

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予告編でも明かされているところまで書くと、実はこのビーチは外界よりも時の流れが速く、約30分で一年分の時間が経つ場所なんですね。
しかも、ビーチから出ようとすれば脳に強烈な負荷がかかって気絶してしまうため、陸からも海からも脱出は不可能。まさしく陸の孤島なのです。

はたして、誰が何の目的で彼らをビーチに閉じ込めたのか。そして急速な成長・老化は彼らに何をもたらすのか。というのが、本作の見どころなんですね。

そんな本作の登場キャラクターは、

ガイ・プリスカ・マドックス(姉)・トレント(弟)のカッパ一家。

外科医チャールズと妻クリスタル、娘カーラ、母アグネスの一家。

看護師ジャリンと心理学者パトリシアのカーマイケル夫妻。

人気ラッパーのミッドサイズ・セダン。

最初11歳と6才だったマドックスとトレント、カーラは、彼らの成長に合わせて、それぞれ3~4人の役者がリレー形式で演じています。

シックス・センス」を連想させる見事な構成

そんな本作を一言で言いうなら「シックス・センスっぽい」でしょうか。
冒頭から中盤以降まで緻密に張られた伏線を、クライマックスからラストの展開で一気に回収。「あぁ、なるほど!あの時のアレが――」というカタルシスを与えてくれるんですね。

しかし、ただ伏線回収やどんでん返しで観客を驚かせる事を目的としているわけではなく、中盤以降のサスペンスフルな展開の中に、宗教観だったり人生観、また50代になったシャマランの「老い」に対する恐怖やある種の諦観・希望など、シャマランならではの思想や作家性がすっかりと盛り込まれているし、それはコロナ禍で多くの人が感じた「人生」と「時間」に対する感覚ともリンクしているんですよね。

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僕はシャマラン作品を全て観ているわけではないので断言は出来ませんが、そんな本作は世界中に彼の名を知らしめた「シックス・センス」に感覚的にはとても近い感じというか、ある意味では精神的なアンサーにもなっている感じがしたし、だから熱心なシャマラニストだけでなく、広く一般の人にも響く作品になっているんじゃないかと思いました。

ただしラストは

ただし、前半からクライマックスにかけての丁寧な描写とは変わり、ラストの種明かしから最後までのシークエンスはかなり急ぎ足というか、なんだか慌てて風呂敷を畳んだようなせわしなさを感じてしまいましたよ。

個人的にはこの種明かし以降のシークエンスは正直あってもなくてもいいような、むしろホラーとしては謎は謎のまま、匂わせる程度で終わらせた方が良かったような気がしなくもなかったんですが、でもまぁ。うーん……。そこはハッキリさせた方が良かったのかなぁ?

このラストも序盤のあるフリがあって、ラストの展開に繋がっているわけですが、個人的にはそんなに上手く行くものだろうか?とか、あのホテルの人たちはちょっと脇が甘すぎるのでは?とか、いや、むしろあの人たちなら全てをもみ消すくらいの力はあるのでは?とか、若干モヤってしまったんですよね。

まあ、そこに至るまでの展開こそが本作で描きたかったことで、このラストのシークエンスはあくまでオマケみたいなものだと思うので、このくらいでいいんでしょうけどね。

興味のある方は是非!!

 

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混乱・カオス・そしておっぱい「プラネット・オブ・ピッグ/豚の惑星」(2022)

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、今年1月7日(金)からヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された「未体験ゾーンの映画たち 2022」で上映された 、ブルガリアカザフスタン?の合作映画『プラネット・オブ・ピッグ/豚の惑星』ですよー!

低予算ながらストレートに楽しいSFアクション映画かと思って観ていると、中盤以降は混乱カオス・そしておっぱいだらけの映画でしたよ。

という訳で今回は、多分、ネタバレしても面白さには一切影響がないと思うので、ネタバレありで感想を書いていきます。

なので万が一、これから本作を観る予定の方はご注意ください。

いいですね?注意しましたよ?

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画像出展元URL:https://www.cinematoday.jp/

概要

豚と人間が融合した生物兵器に人間たちが戦いを挑むアクション。人間を食らう生物兵器「マズル」の巣窟となっているニューヨーク・マンハッタンで、マズルのリーダーを倒すべく賞金稼ぎの主人公たちが奮闘する。本作の基となった短編映画を制作したティムール・トゥリスベコフが主演を務め、『マチェーテ』シリーズなどのダニー・トレホなどが共演。監督を『クライモリ デッド・ホテル』などのヴァレリー・ミレフが務める。(シネマトゥデイより引用)

感想

豚人間を倒し人類を開放せよ!

本作は、主演のティムール・トゥリスベコフの短編映画を基に製作した、79分のデストピアSFです。

ざっくり搔い摘んでご紹介すると、第三次世界大戦の中、“誰か”が作った豚と人間を融合させた生物兵器「マズル」が反乱を起こし約7割の人類が死滅。

残りの人類も「マズル」たちの食料として家畜化されているそんな近未来が舞台。

最強の凄腕賞金稼ぎロブ・ジャスティは、姉のラクシャと共に、マズルのリーダー、マザー(女王豚)を倒すべく、敵の巣窟NY・マンハッタンへ潜入するのだが――という物語。

まぁ、設定はともかく、あらすじだけ聞くと面白そうじゃないですか?

実際、ジェットパックで空を飛ぶ豚人間襲来のアクションシーンなどはかなり力が入っていたし、チャチで安っぽいCGや造形をそれっぽく見せるため、わざと映像をざらつき加工するなどの工夫も好感が持てましたよ。

あと、豚人間の造形やゴアシーンなども、低予算ながらかなりしっかり作りこまれていたし、人類の敵と主人公が戦うという設定も分かりやすいですしね。

頭の中に「?」が溢れるカオス展開

なので序盤から中盤くらいは割と楽しく観ていられるんですが、中盤以降の急なカオス展開にすっかり混乱してしまうんですよね………って、いや、嘘です

突飛なトンデモ設定はや謎シーンは冒頭からあるんですが、この手のインディー系低予算映画にそういう事はありがちだし、いちいち引っかかってたら映画を楽しめないので、それは“そういうもの”としてスルーしていたんですね。

ところが、中盤以降になって、それらトンデモヘンテコ設定やシーンが無視できないくらい物語に関わってきて、それで頭の中が「?」でいっぱいになってしまったんですよねー。

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まず冒頭、賞金首の豚人間を中々処刑しない主人公ロブ。
無抵抗の相手を殺すのを躊躇っているのかと思いきや、助手の女が「また幻覚?」と聞いてくる。
で、そのロブの見ている幻覚っていうのが、お尻丸出しのヘンテコパンツ一丁の長髪美男子(という設定)が脳裏に現れるっていう。

最初は制作陣の悪ノリなのかなと思ったら、このヘンテコパンツ一丁男ことラファエルは最後まで物語に関わってくるんですよねー。

その後語られる主人公のオリジンでは、主人公は実の父を(戦争で?)失っていて、姉のラクシャと共にダニー・トレホ演じる養父に育てられているわけですね。

そんなある日、顔なじみのガソリンスタンドに買い物に来ていた3人でしたが誰も出てこない。不審に思ったダニー・トレホが奥を覗くとそこには店主の惨殺死体が転がっていて、呆然とするダニー・トレホに突如豚人間が襲い掛かってきます。

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しかし、そこはダニー・トレホ
手に持った斧だかナタで見事豚人間を返り討ちにするも、その後に来た軍隊に(証拠隠滅のため?)撃ち殺されてしまうのです。

つまり、ロブとラクシャにとっての敵(かたき)は豚人間ではなく軍隊(人間)なんですよね。

あと、ロブはどういうわけかモテモテで、助手の女がすぐに「Hして~」と迫ってくるという設定。
冒頭でも仕事が終わったらすぐに引き上げればいいのに、「今すぐご褒美頂戴」とか言ってその場でHにもつれ込む→敵が責めてきて助手死亡。

そしてロブの車には何枚もの元助手の写真(遺影)が貼られているっていう。

で、死んじゃった助手の代わりに、レジスタンスの基地?から新たに3人の助手候補が送られる中の一人が姉のラクシャで、何故か彼女にはヒゲが生えているんですよね。

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それについては、どうみても普通のオッサンみたいなロボットに理由を聞かれ答えるけど、そこは飛行機の音で聞こえないんですよ。
多分、製作者の悪ノリ以外の意味はないんだと思います。

さらに、ロブの下に辿り着いたラクシャは、弟のロブと普通にHしちゃうんですよねー。(実の姉弟ではないってこと?)

あと、3人を送り込んだ教官的なヤツはどうやら超能力者で、中盤で何の前振りもなくいきなり自分はロブの実の兄だと告白(しかもその後一切物語に関わってこない)、後半、ロブも当たり前みたいに(そして何の脈絡もなく)過去へテレポートするんですよね。っていうかそれ、テレポートじゃなくてタイムスリップじゃね?っていう。

まぁ、そんな感じでずっと、物語とは無関係な謎設定やら回収もされない無駄な伏線がそこかしこに貼られまくってるわけです。

お前ら、思いつきで映画作ってるだろっていうねw

え、哲学?

それでも本作は、豚人間のボス・マザーを倒すという目的(ゴール)が設定されていて、物語はそれこに向かって進んでいて。なので、謎設定や無駄伏線もスルーしていられたわけですが、クライマックスで突然ラスボスが変更。

ラスボスのハズのマザー(女王豚)の代わりに登場したラスボスが、ロブの幻覚に登場してくるヘンテコパンツ一丁男ラファエルで、何故か唐突にロブの闘いが始まります。

その闘いの前の会話で、ラファエルはロブに「(お前が)伝説の男であり続けられるように、マザーも倒せず戦争も終わらない世界を永遠に繰り返しているんじゃないのか」的な事を言い始めるわけですよ。 

 

え、哲学?

 

で、格闘シーン始まるのかと思いきや、何故かパンツ一丁男とロブはコンテンポラリーダンス的な踊りを始め、ロブが顔面に一丁男のおしりを押し付けられたところで、何故か舞台は現代?に。

全裸でキッチンに佇むロブに、ルームメイトが「またトリップしてんのか」的な事を言うんですね。
そして彼らを車で迎えに来るのはパンツ一丁男で、「あいつはテレポートでくるさ」とか言ってロブを置いて行ってしまうわけです。

置いていかれ呆然と佇むロブ。その道路の向こうには「豚=人間」の落書きが――って、

え、夢落ち?

と思うと、立ち尽くすロブの横に車が止まり、窓が開くと運転席には普通のオッサンみたいなロボが――っていう。

夢だけど!

夢じゃなかった!

って、トトロかーい(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ

上手くオチつけたった(ΦωΦ)フフフ…」みたいな製作者のドヤ顔が透けて見えるけど、

全然上手くないからな!

いや、もうちょっと脚本で、無駄設定や謎展開を整理して、ちゃんとフリとオチをつけていれば、僕もあるいは「お、上手いね!」となったかもですが、なんかもう色々散らかしっぱなしな割に必要な説明が一個もないので、全てが唐突で訳が分からないんですよねー。

ぶっちゃけ、記憶に残ってるのはおっぱいとラファエルのヘンテコ尻出しパンツだけでしたよw

でもまぁ、ところどころ「お!」ってなるシーンはあったし、時間も79分しかないので、ヒマつぶしのつもりで見るには丁度いい感じでしたねー。
いや、これはボンクラ映画案件なので、一般の方にはおススメはしませんけどねw

それでも!っていう方は、自己責任で是非!

 

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