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「ニンジャ・アベンジャーズ」(2015) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、2013年にアメリカで制作された純米国産NINJAムービー『ニンジャ・アベンジャーズ』ですよー!!

イギリス出身、スタントマンで俳優のスコット・アドキンスがひたすらアクションしまくる映画でした。
あと、ケイン・コスギも登場しますよー!

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画像出典元URL:http://eiga.com/

概要

2013年にアメリカで制作されたアクション映画。
原題:は『Ninja: Shadow of a Tear』別題は『 Ninja II』
2009年に製作された映画『ニンジャ』の続編。
主演はイギリス出身のスタントマンで俳優、スコット・アドキンス。
監督はイスラエル出身で、映画監督で空手家のアイザック・フロレンティーン。

 

あらすじ

アメリカ人のケイシー・ボウマン(スコット・アドキンス)は日本で甲賀流忍者の修行に励み、甲賀道場の跡取り娘・武田波子(肘井 美佳)と結婚して平和な生活を送っていた。
そんなある日、妊娠中の波子は夜中にチョコレートが食べたくなり、ケイシーは波子のために深夜のコンビニへ買い物に。

ところが、うっかり財布を忘れ家に戻ったケイシーが見たのは、変わり果てた波子の姿だった。

悲しみに暮れるケイシーは、一旦はタイに道場を構える兄弟子 中原(ケイン・コスギ)の元に身を寄せるが、中原の弟子が波子と同じ暗器で殺されてしまう。
その特殊な傷跡から暗器の使い手がミャンマーで麻薬組織を率いるゴロー(菅田俊)と判明。ケイシーは復讐を果たすためミャンマーに単身乗り込むのだった。

 

感想

本作は2009年に制作された映画「ニンジャ」の続編らしいんですが、僕は残念ながら前作は観てません。

本作を知ったキッカケは、ラジオのポットキャストで面白いという話をしていたからで、それならちょっくら借りて観てみるかと思い、レンタルしました。

ザ・アメリカン『NINJA』ムービー!

いや、もうね、見事なB級アクション映画でした!褒め言葉

94分の本編中、殆どアクションシーンの連続。
それも、ガンアクションやカーアクションはなくて、全部格闘アクションという徹底ぶり。
監督が何を撮りたいのかが非常にハッキリしていて好感が持てます。

物語は第2次大戦中のビルマで、日本軍所属の忍者にアメリカ兵が苦戦しているという戦況放送(風)なスタート。

その後、日本の(多分)東京にある甲賀流忍術道場のシーンへ。
いかにも外国人語のみのシチュエーションですが、他の作品ほど突拍子もない感じではなく(多分監督が空手や柔道経験者だから?)師範を務める主人公ケイシーと妻の波子による型稽古が行われてます。(ちなみに道着は合気道風)

その後、ストーリーが進んで波子が妊娠してることが分かるんですが、「妊娠中にそんなことして大丈夫なん? 」なんてツッコミをしてたらこの映画は観てられませんよ。

で、波子が何者かに殺され、その葬式にやってくるのがタイで道場を開いている兄弟子の中原です。

全員カタコト!

この中原を演じてるのがケイン・コスギ
この映画に登場する日本人キャラは、(日本の俳優が演じていても)ほぼ全員カタコトの日本語なんですが、中でもケインのカタコトっぷりが尋常じゃなくなってましたw
やっぱ、アメリカにいると日本語忘れちゃうんですかね。

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/81371/gallery/main_large.jpg?1418875436画像出典元URL:http://eiga.com/
スコット・アドキンスとケイン・コスギ

その後、舞台は日本からタイ、そしてミャンマーへと移っていくわけですが、とにかく英語とカタコトの日本語が入り混じって、なんともカオスな感じ。多分、波子役の肘井 美佳さんやゴロー役の菅田俊さん、その他アジア系キャストの英語は、アメリカの人にはカタコトだろうから、日米双方の観客は同じ微妙な気持ちで観てたんじゃないかと。

まぁ、ストーリーは極々単純なリベンジアクションムービーなので、多少言葉がわからなくてもまったく問題はありませんけども。

懐かしの格闘アクションてんこ盛り!

本作で特筆すべきは、格闘アクションです。
多分CGは使ってないと思うんですよね。(ワイヤーは使ってるかも)

その分、早送り(コマ抜き?)やスローモーションを多用してスピード感を演出したり、椅子や机、ビンを使ってダイナミックな観せ方をしたり。
例えばワイヤーも、上に引っ張るんじゃなく蹴られた人間が吹っ飛ぶ時に横に引っ張るとか、机や地面に粉を仕込んで衝撃で舞い上がらせるとか、そういうジャッキー・チェンが映画で使ってたテクニックや(多分)カメラワークを多様してたと思います。

最近だと香港アクション映画でも、重力無視のワイヤーアクションが使われてることが多くて、ジャッキーチルドレンの僕的には、物足りなさを感じていただけに、この姿勢には拍手を送りたいです。

またスコット・アドキンスの身体能力の高さも素晴らしいです。
必殺技?の空中三段蹴りとか「おぉ!」と声が出ました!

ストーリーは…まぁ、ねぇw

その分、ストーリー的には「それはどうなの?」ってシーンも多々あります。
なんせこの主人公、日本では彼をカツアゲしようとしたチンピラ2人を殺し、タイでは酔っ払い達を叩きのめし、ミャンマーではヤクの売人たちを皆殺しにし、さらに警察(軍)と大乱闘したうえゴローと関係のある将軍を殺し。

いや、いくらなんでも暴れすぎの殺し過ぎだろうっていう。
ミャンマーの連中は妻の敵 ゴローと繋がりがあるから100歩譲るとしても、タイと日本の分はちょっと言い訳できないんじゃないかな。

あと、妻が殺害された真相も、それはそれでどうなん? って少々飲み込みにくいです。

突拍子のなさと振り切ってる感が見どころ!

とはいえ、そんなケイシーが忍者装束に身を包んで、敵地に乗り込むシーンは中々燃えましたけどね。

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/81371/gallery/sub1_large.jpg?1418875436画像出典元URL:http://eiga.com/ 
忍者装束に身を包むスコット・アドキンス


あの振り切ってる感は(設定のバカバカしさやスッカスカのストーリーも含め)邦画だと中々出せないと思うし、アメリカ人が憧れる『ニンジャ』って感じで逆に新鮮です。

映画としての善し悪しとは別に、アクション映画、もっというと米国産NINJAムービーとしてはかなり良く出来てると思いますよ!

興味のある方は是非!!