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「ゴットファーザー」(1972) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、巨匠 フランシス・フォード・コッポラ監督の代表作『ゴットファーザー』ですよー!

実は前々から気になってはいたんですが今回が初見です。
今までタイミングを逃し続けたのと、177分(約3時間!)という長さに、中々観る覚悟が決まらなかったんですよねー。
でも、今回、ついに観てしまいましたー!

 

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画像出典元URL:http://www.amazon.co.jp/

概要

アメリカの作家マリオ・プーゾが、1969年に発表し大ヒットした同名小説の映画化。

公開されると当時の興行記録を塗り替える大ヒット、同年度のアカデミー賞で作品賞、主演男優賞、脚色賞を受賞した。
また、1990年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された、フランシス・フォード・コッポラ監督の代表作。

出演はマーロン・ブランドアル・パチーノ他。

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あらすじ

第二次世界大戦が終わった1945年。ニューヨークを縄張りとした一大勢力、イタリア系アメリカ人マフィア コルレオーネファミリー。
その首領 ドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)は周囲から『ゴットファーザー』と呼ばれ、畏怖を集めていた。
そんなある日、麻薬の密売人バージル・ソロッツォ(アル・レッティー)に、協力を頼まれたコルレオーネはこれを拒否。

バージルの後ろ盾となっている、タッタリアファミリーや他のファミリーも巻き込んでの血で血を洗う抗争へと発展していく。

 

感想

本作は、映画を観ていない人でも、ある年齢以上の人ならそのタイトルや「♪パララパラパラパラパラパ~」という、テーマ曲のフレーズ(暴走族のクラクションにまで使われてたしw)くらいは知らない人がいないんじゃないかというくらい、有名な作品ですよね。

内容はイタリア系シチリアマフィアの一大勢力、コルレオーネファミリーと他のファミリーとの抗争を描いた大河ドラマ的作品。

本作が公開されたときは、僕はまだ幼児だったので当然観ていなくて、その後テレビで放映されたりもしたと思うんですが、上手くタイミングが合わなくて結局未見のまま。

その後も、レンタルショップで借りようかと思うものの、一本約3時間という長さに、中々観る覚悟が出来ない作品でした。

最初、コッポラ監督は125分の作品として本作を編集したものの、パナマウント社のもっと伸ばせという要求もあって、結局177分という大長編になったらしいですよ。

古臭さを感じさせない映像

とういわけで、僕は本作初見だったんですが、まずビックリしたのは全然古臭さを感じなかったことです。
むしろ、逆に1週回って新しくさえ感じました。

もう一つ驚いたのは、その生々しさ。
今や、お金とCGを駆使すれば、多分この1945年という年代を忠実に再現出来ると思うんですが、そういう『最先端の技術で再現した過去』とは違う、本物感というのか、本物の車や舞台、人を使った質量を感じるリアルさが本作にはあるように思いました。

多分、この映画が製作されたときにはまだ、劇中登場する舞台や小道具、出演者と
『1945年を知っている人がいた』事が大きく、そんなタイミングで撮られたからこんなにもリアルで生々しいのかなと思ったりしましたねー。

いい顔のオッサンがたくさん出てる。

ゴッドファーザーはマフィア映画ということで、それはそれはいい顔の男たち沢山登場します。

まず、ファーストインパクトは、何といっても主役のドン・コルレオーネを演じたマーロン・ブランドですよね。
撮影中はブルドックっぽい顔に見えるよう、口に含み綿を入れた宍戸錠スタイルだったらしいんですが、シルバーの髪に彫りが深すぎて目のところが影になっちゃう独特なシルエット、あとちょっと曲がってる口。

堂々とした昔気質な佇まいとも相まって、まさに首領(ドン)っていう風格。
ただ、今回初めて声を聞いたんですが、もっとドスの効いた声なのかと思ったら、割とキーが高めのしゃがれ声だったのは意外でしたが。

その息子 マイケル役のアル・パチーノは、登場シーンではベビーフェイスの好男子で、今の彼からは想像が出来ないくらいですが、映画のラスト付近で「あ、これ僕の知ってるアル・パチーノだ」っていう顔立ちに。
そのへんの彼の演じ分けも見事だなーって思いました。

あと、個人的にナンバー1のいい顔だったのが、リチャード・カステラーノ演じる部下、ピーター・クレメンザ
うすらハゲの太ったおじさんで、料理上手で面倒見もいい。マフィアの幹部なのに奥さんにお使いを頼まれるなど、どこから見ても『気のいいオッサン』なんですが、それだけに彼のマフィア的な部分を見せるシーンや人殺しのシーンの怖さが引き立つんですよねー。

太ってるといえば、 レニー・モンタナ演じるヒットマンのルカ・ブラージ。
割と最初の方で殺されちゃうんですけど、その殺されっぷりとか表情はインパクト大。
日本人でオタクの僕なんかは、殺し屋っていうと、いかにも殺し屋に見えない感じの人を連想しちゃうんですが、このルカはカラダも大きくて、いかにも殺し屋らしい強面の風貌で怖かっこいいんですよねー。

例のシーン

本作でも、もっともショッキングなシーンといえば、ハリウッドの演出家が目覚めると、ベッドにお馬さんがいるっていう寝起きドッキリだと思うんですが、そこだけは僕も噂に聞いてたので「くるぞくるぞー」と思いながら観てたんですね。
でもやっぱ、うわーってなっちゃいましたww
ただ冷静に考えれば、この演出家、よく途中で起きなかったなーとか、彼を起こさないようにそっとお馬ちゃんを運んでくるマフィアを連想して、ちょっと笑っちゃうようなギリギリのシーンではありましたねー。

面白いんだけど

とまぁ、そんな感じで見どころいっぱいだし、観ている間はすごく面白いんですが……

やっぱ177分は長いよ。

3時間映画観るのって、やっぱ中々覚悟がいりますよねー。
もし観終わったあとつまらなかったりしたら、目も当てられません。
それに、やっぱどれだけ面白くてもテンポがゆっくりになって間延びした印象になっちゃいますしねー。

本作を観る前に、ずいぶん前に観た同じコッポラ作品『地獄の黙示録』みたいな映画だったらどうしよう……って思ったんですが、本作は面白かったので正直ホッとしました。(「地獄も~」は僕には合わなかった)

もしかしたら、観るタイミングとかもあるのかもですが。

興味のある方は是非!!