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「テッド2」(2015) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、米コメディー映画としては異例ともいえる大ヒットを飛ばした『テッド』の続編『テッド2』ですよー!

あまり評判が良くなかったので、観ようかやめようか悩んでたんですが、思い切ってレンタルしてみましたー。

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/81185/poster3.jpg?1435554198画像出典元URL:http://eiga.com/

 

概要とあらすじ

米コメディ映画としては異例とも言える大ヒットとなった、ジョン・ベネットの祈りが通じ命を持ったテディベア、テッドとジョンの友情を描いた前作「テッド」の続編。
大麻と80年代カルチャーにどっぷりハマっているダメな二人、ジョン(マーク・ウォールバーグ)とぬいぐるみのテッド(声:セス・マクファーレン)。
ジョンは前作で結婚していたローリー(ジェシカ・バース)と破局。テッドは同じスーパーに勤めるガールフレンドのタミ・リンと結婚し幸福の絶頂に。
それから一年、すっかり冷え切って破局寸前の関係を修復するため、テッドは子供を持つことを決意する。
しかし、ぬいぐるみのテッドに生殖機能はなく、紆余曲折の末に養子縁組紹介所に行くが、テッドが人間ではないことを理由に断られる。
それどころか、今まで見逃されていたテッドの法的人権をマサチューセッツ州当局から否定されたことで、勤務先のスーパーからは解雇、銀行口座やクレジットカードやピザ屋の会員も解約、タミ・リンとの結婚さえも無効とされてしまう。

そこで、テッドとジョンは、見習い弁護士サマンサ(アマンダ・サイフリッド)と共に、マサチューセッツ州を相手取り、裁判を起こすが……。

監督は前作同様セス・マクファーレン

 

感想

前作に比べるとあまり評判が良くなかったので、「観なくてもいいかなー?」と思っていた本作ですが、前作が面白かったのでやっぱり観てみることにしました。
で、観た感想としては「面白い。けど、前作ほどではない」という感じでした。

相変わらず下ネタ、80年代ネタ、不謹慎ネタ満載

前作テッドは、「純真な子供の願いが叶って、ぬいぐるみに命が宿る」というファンタジーの“その後“を描いた物語。

共に成長したジョンとテッドは、80年代カルチャーにずっぽりハマリ、下ネタを連発し、ドラッグ(大麻)でハイになってるうだつの上がらない、立派なボンクラ中年になっています。

可愛らしいクマのぬいぐるみが、おっさんの声で下ネタ、80年代のオタクネタ、不謹慎なネタをしゃべりまくり、超下品なことをしまくるというギャップが売りだったわけですが、そういう「テッドらしさ」は本作でもしっかり受け継がれています。

また、前作に引き続き、大物俳優や80年代に活躍した俳優たちが本人役だったり、チョイ役で登場するのも前作同様で、二人のヒーロー『フラッシュゴードン』のサム・J・ジョーンズも再登場するし、
(本編ではカットされてましたが)ナイトライダー』のデビッド・ハッセルホフとナイト2000(ブルーレイの映像特典で観られます)、
弁護士役でモーガン・フリーマン
テッドが務めるスーパーの客役で『96時間』のリーアム・ニーソンなども出演してますよ。

今回はクライマックスでニューヨークで行われるコミコン(日本で言うコミケ的なイベント)会場が舞台になるんですが、そこでもアメコミヒーローやスターウォーズスタートレックゴジラロード・オブ・ザ・リングなど、好きな人なら思わずニヤニヤしてしまうような小ネタ満載。

他にも、ジュラシックパークオマージュとか、映画好きな人なら思わず笑っちゃうようなパロディもたっぷり盛り込まれています。

ドラマと笑いの乖離

ただ、それらの悪ノリギャグやパロディーが、本作ではドラマ部分と噛み合ってないんですよねー。

本作は、テッドが人権を取り戻すという物語が主軸になっていて、これ自体が迫害や差別と戦うマイノリティーのドラマのパロディーなのかもしれませんが、やはり物語としては若干重いわけですよ。

前作は、テッドとジョンの友情や成長という個人的な物語だったから、下品さも不謹慎さも、80年代カルチャーも、二人の個性として物語にハマっていたんですが、本作の場合は、対社会的な物語なだけに、二人の個性だったギャグパートとは相性が悪い感じがしました。

その相性の悪い二つをなんとか両立させようとした結果、映画自体が間延びした印象になってしまった感じだし、物語的にもやや強引な部分が目立ったような気がします。

「テッド」だから

と、色々出ちゃう文句も「テッドの続編」だからなわけで、これって人気作の続編の宿命なんですよね。前作とはジョンとテッドの立ち位置が変わってるのもあるし。

ぶっちゃけ、コメディー映画としては平均点は軽く超えているし、なんやかんや言ってもテッドとジョンの下品だけど軽妙なやりとりは心地いいのです。
あと、オープニングのミュージカルパートや、セットで作り上げて500人ものエキストラを集めたコミコン会場は、どちらもすごく凝っているし、監督の愛を感じてワクワクします。

サマンサ役のアマンダ・サイフリッドいじりや、エンディングの後の小ネタも、非道いなーと思いながらも思わず笑っちゃいますしねw

前作が面白かった人なら、充分楽しめるんじゃないかと思いました。

あ、あと、個人的に前作・本作共に、吹き替え版の方が楽しめると思いますよ。

興味のある方は是非!!