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「ガールズ&パンツァー劇場版」(2015) 感想

ぷらすです。

今回ご紹介するのは、戦車に乗って戦う武道「戦車道」を頑張る美少女たちを描いたテレビアニメの完全新作劇場版『ガールズ&パンツァー劇場版』ですよー!

公開時の評判が良くて僕も劇場で観たかったんですが、タイミングが合わずに今回DVDの鑑賞になってしまいましたー。

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/78660/poster2.jpg?1443776823
画像出典元URL:http://eiga.com/

あらすじと概要

“戦車で戦う武道「戦車道」が「茶道」「華道」と並ぶ大和撫子の嗜みとして推奨される世界“を舞台に、県立大洗女子学園のメンバーが廃校を免れるため『戦車道全国大会』で優勝するまでを描いたテレビアニメ『ガールズ&パンツァー』の完全新作劇場版。

主人公の西住みほと、学園の戦車道仲間の活躍によって全国大会で優勝し、廃校の危機を免れたかに見えた県立大洗女子学園だったが、文部科学省学園艦教育局担当官は「優勝すれば廃校は取り消しはただの口約束」と、突然大洗女子学園の廃校を一方的に決定。

しかし、生徒会長 角谷杏と全国戦車道協会の尽力によって、大洗女子学園は大学選抜チームとの戦いに勝てば、廃校取り消しの確約を取り付ける。

しかし、敵の戦車30輌に対し大洗女子はわずか8輌と圧倒的戦力差。
しかも試合形式は、指揮車を戦闘不能に追い込めば勝ちの「フラッグ戦」ではなく、どちらかが敵の戦車を全て戦闘不能にするまで勝敗のつかない「殲滅戦」となり、大ピンチの大洗女子学園。

どう考えても勝ち目のないこの状況に みほが絶望しかけたとき、思いもよらぬ援軍が現れる。

監督はTV版と同じ水島 努。

 

感想

そんなわけで、DVDをレンタルして本作を観た僕がまず思ったのは
「やっぱ、劇場で観るべきだったー!!」でした。

とにかく前評判通り、戦車戦のアクションが迫力満点でしたよー!

ガルパンとは何か

ざっくり一言で説明すると、美少女が戦車に乗って戦うアニメです。

ただし彼女らは軍人というわけではなく、この作品の世界では、戦車による戦闘は「戦車道」という武道になっていて、華道や茶道などと同じく、大和撫子の嗜みとして広く世界中に浸透しているという設定なんですね。うーん、例えるなら薙刀みたいな感じ?

そして、武道(スポーツ)である以上、もちろん乗組員の安全は配慮されていて、戦車の中は特殊なカーボン素材でコーティングされているので戦車が破損しても乗組員は安全なのだそうです。

主人公の西住みほは、戦車道の名家『西住流』家元の次女なんですが、ある事故をキッカケに、すっかり自信を喪失、戦車道のない大洗女子学園に転入してきました。

ところが大洗女子学園は廃校の危機にあり、廃校を免れるには戦車道の全国大会で優勝するしかないという状況。結局みほは唯一の経験者として、大洗女子学園のメンバーと共に戦車道に戻ることになってしまうわけです。

そして、全国戦車道大会で奇跡的な優勝を遂げた大洗女子学園は、めでたく廃校を免れるというのがテレビ版のストーリー。

そして、本作ではそんな大洗女子学園に再び廃校の危機が。
そして、廃校を阻止するには大学選抜チームと圧倒的に不利な状況で戦わねばならなくなってしまうのです。

ガルパンの魅力

ガルパンの魅力の一つは、作中に登場する美少女たちです。いわゆる「萌え」ってやつですね。
寄せ集めチームの大洗女子学園の他に、対戦相手として第2次世界大戦前後の戦車が沢山登場するんですが、各チームの女の子たちは戦車の製造国に応じたキャラ設定がされていて、物凄く雑に言うと、「美少女版ヘタリアみたいな感じ。

そして魅力のもう一つは、リアルで迫力満点の戦車(戦)の描写です。
CGを駆使して、戦車の動きをリアルに再現、また走行音や大砲の発射音にもこだわることで、戦車好きも納得のクオリティー。
そして、現実には戦うことのなかった戦車たちが一堂に会して戦うという、「戦車版スーパーロボット大戦的な夢のシチュエーションを実現させているわけです。
こちらは「燃え」ですね。

本作ではさらに、TV版で大洗女子学園と対決した各チームが勢ぞろい。
まさにプリキュアオールスターズ」的なお祭り映画でもあるんですね。

つまり本作はオタク系男子が大好きな『萌え』と『燃え』を融合させ、お祭り感までプラスしたという、まさに美味しいもの+美味しいもの+美味しいもの=超絶美味しいものという非常に頭の悪い発想で作られた(褒めてます)作品なのです。

本作の見所

本作のストーリーはぶっちゃけ、テレビ版と殆ど変わりません。
というか、テレビ版を踏まえてシチュエーションを変え、再構成した感じ。
なので、あらすじでも書いたように「廃校を免れるため戦車道で戦う」という非常にシンプルな物語になっています。

じゃぁ、本作の見所は何かといえば、世界各国の名(迷?)戦車が一堂に会して戦うクライマックスなんじゃないかと思います。

ただ、リアルに動くだけでなく、製作陣は各戦車についてのスペック、スピードや大砲の威力、強み、弱点などを徹底的に調べ上げていて、それらのデーターや特徴を活かした戦略をクライマックスの戦車戦の中に組み込んでの熱い戦車バトルを再現。

また、スピルバーグの「1941」オマージュなども織り込まれていて、映画好きなら思わずニヤニヤしてしまうし、戦車戦が退屈にならないような映画的なアイデアも満載です。

とはいえ、戦車で戦う映画なんだから緊迫したシーンやシリアスなシーンが続くと思われるかもしれませんが、なにせ戦車に乗ってるのは美少女JKたちで、会話も非常にゆるい。

そんな美少女たちのゆるさやキャッキャ感と、戦車戦の硬質な面白さやカタルシスが両方味わえるという、オタク男子の夢が詰まった作品。それが本作「ガルパン」なのです。

とはいえ、こういう性質の作品なので、一般の方、特に女性はあまり受け付けないかもですねー。なので(もちろん僕は大好きですが)あまり積極的にはオススメしずらいんですよね。

ただ、時間的にも119分と観やすい長さですし、お試しで見てみるのもいいんじゃないかなー? なんて思ったり。
あ、DVDで見るときは、最初に映像特典の「約3分で分かるガールズ&パンツァー」を観るといいかもですね。(それでも納得できない部分は『そういうもの』として飲み込んでくださいw)

興味のある方は是非!